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村上ヨシアキ氏の罪功

2006-06-07 22:06:59 | ニュース
それにしてもまぁ…今月に入って、世間は
村上世彰氏問題(逮捕)と
秋田県児童殺害事件の話でもちきりですね。
あと、日本一有名な画家?となってしまった盗作野郎・和田義彦(呼び捨てでいいやコイツ)ですか。
というわけで、マネー界の欽ちゃんあるいはヅラを被ったモト冬樹ことムラカミよしあき氏について。

村上氏ついに逮捕
命の次に大事なお金を出している、本来会社のオーナーであるはずの株主に対して
あまりにも軽視した態度をとる日本企業の経営陣に対して
エリート官僚の地位を捨てて「物言う株主」として喧嘩を売っていった村上世彰氏。
その華々しい?武勇伝を連ねてきた彼の失脚を前にして、
当然のごとく賛否両論・功罪が語られていますけど、
私はねぇ…
あの逮捕前の最後っ屁記者会見、生で見てないんで、各局が面白おかしく切り取って
ニュースなどで流した断片しか見てないわけですけど、あまりにも見苦しいですね。
みんなきっと私の事が嫌いなんです。もうけちゃってるから。
 きっといっぱい儲けてます」
元から思ってましたけど、儲けているから嫌いなんじゃないんです。
人から集めた金で、人の会社になんくせつけて、人の思惑を煽って、それに乗じて
結局金儲けだけしてハイサヨナラというやり方がせこすぎるから嫌い
なんです。

数々の倒産劇において、損害を蒙った個人株主に対して一言も謝りもしない経営者たち、
村上氏自身も父親の持つ株が紙切れ同然になって経験した不条理に鉄槌を下す
という大義名分は上等なのですが、
やってることを見たら、ただの利ざや稼ぎですもん。
ニッポン放送の株買占めにしたって、村上ファンドの持ち株とライブドアの保有分を
合わせたら軽く過半数だっていうのに
自分から話を持ち掛けといて、「悪い、俺、ファンドマネージャーだから」
ファンドの利益が最優先と市場で売却。やり方が汚い。

簡単に村上に乗せられて、はしごを外されても(嵌められたと言っても過言ではない)
最終的にはフジテレビの経営陣が高値で買ってくれて儲かったから
何事も無かったかのようにヒルズ族同士、あたかも兄貴分のようにつきあっている、
そういう点ではマネーの愚連隊ともいえるライブドア一派も甘いというか
育ちがよござんしたな。

■今回「阪神に手を出さなければ世間のオヤジたちも彼が何をやってるかなんて
 理解できなかったのに、手を出したから“悪いことをやってる”と世間を敵に回すことになった」
 (6/4放送『たかじんのそこまでいって委員会』)阪神電鉄株買占め騒動、
 「純投資」といって世間や現経営陣の警戒心(および法律上の開示義務)をなんとかそらそうとしてたけど
 あんた、
 役員を送り込んで経営支配しようとしましたから~~~!!!残念!
 大嘘つきに本当の天誅、斬り!!
竹田和平の強運学―日本一の投資家が明かす成功への7つの黄金則
東洋経済新報社

 そもそも「純投資」っていってるけど、あんたのやってることはただの利ざや稼ぎじゃん。
 「純」の字を使いたかったら、竹田和平大旦那みたいに黙って金だけ出して
 自分の好きな会社、頑張っている企業を応援する目的で株を買えってんだ。
 それは世間の投資家(投機野郎)みんなに言いたいことですが。

■「(検察にライブドア幹部がニッポン放送株を買うことを)聞いちゃったんでしょ?と言われて
 そう言われると、聞いちゃったんですよね~

こんな白々しい嘘、よくつけたもんです。
そりゃテレビでこう言っている姿を流したら、そうなのかと思う人もいるでしょうけど、
堀江や宮内らライブドア幹部がニッポン放送買占めに走ったのは
村上がもちかけたからだというのは当時から新聞などでしっかり語られてましたよ。
某番組で灘中・高時代の恩師(現校長)が
「学校でわるさをしてとっちめてやったとき、同じような言い訳をしてましたよ。
 あれから全然変わってないなぁ~」

と語ってたように、倫理観は頭のいい中学生レベルで止まっているみたいですね。


逮捕は自分だけにしてくれ・村上ファンドの他の幹部は逮捕しないで
 ほうぼうで既に語られてますけど、要は、M&Aコンサルティングの人員が
 一網打尽に逮捕されて全滅してしまえば、出資者から取り付け騒ぎが起きたり
 現在進行形で起こっている“村上銘柄”の暴落などで資産はがた減り。
 単なる運用の失敗じゃなくて違法行為による損失となったら
 出資者から補償を求められる、訴えられることは火を見るより明らかなわけですから
 要は、自分個人の財産を損なわずしておしまいにしたいだけ。
 「自分の人生も売り抜けようとしている」
 とはけだし名言言いえて妙。

■ホリエモンが逮捕された後に
「ライブドア「自分ならもっとうまくやる」風潮が心配」
って書きましたけれど、村上ヨシアキはまさにその親玉ってわけですよね。

努力(と才能)次第で誰でも億万長者になれるという夢を体現したという意味で
ホリエモンは日本国民に夢と希望を与えたといえますけど
それが虚像だったということで今年に入っての景気(世間のムード)の暗さはとてつもない状態に
感じられます。

結局、金(と情報や人脈)を持ってるやつが、一般の人が背負ったリスクを踏み台にして
株式市場の荒波を要領よく泳ぎ回っていくのかと。

もうWBCやサッカーワールドカップみたいなスポーツのお祭り騒ぎでまぎらわさないと
やってらんないって感じで。

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こちらは11位。2位まで上がったときもあったんですけどね。
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村上世彰「私の挑戦」
板垣 英憲
あさ出版
「1000億円規模の投資の予定は他にもある」「市場の革命児」か「乗っ取り屋」か初めて明かされる、村上ファンドのすべて。東京スタイルからニッポン放送、阪神電鉄、TBSまで。

すげぇ…この本、2005年12月発行ですよ。オリックスの宮内会長を魅了したファンドデビューの頃じゃなくて、ほんの半年前の村上氏の意気揚々・意気軒昂としている姿に驚かされます。
  第1章 ニッポン放送・フジテレビ株買収劇の「陰の軍師」
  第2章 その氏素性と金銭感覚
  第3章 村上ファンドの経営戦略と体制
  第4章 村上ファンドの戦歴と実績
  第5章 「村上世彰流」投資理論・相場観・投資手法
  第6章 出る杭は打たれる
  第7章 日本の資本市場の未来と村上ファンド

現在、第6章まで現実の世界は進んだようですが、現実の第7章はどのように展開していくのでしょうね…。
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