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救命病棟24時第3シリーズ アナザーストーリー感想

2005-04-01 17:56:39 | 救命病棟24時
前回(最終回)のエントリーでレビュー(筋のアップ)引退宣言をしまして,
今回は感想を書きたいと思います(でも長いな…)。


※ドラマを見ていると,心の中で
 「望の欄のみ翌週以降の予定が空欄になっている」
 「大きな紙袋を下げて飛び込んでくる佐倉」
 「浮かない顔の葉月」
 など,プロットが頭の中に浮かんできてしまいました。
 レビュー中毒ですねこれはw。

他の皆さんも書かれていますけれど,
佐倉が主人公というより葉月中心のお話でしたね。

予告で流れた「簡単に言うと,主役です」
って,ドキュメンタリーの取材のお話でしたか。
容姿・性格ともに完全に三の線の佐倉を推薦するって判断は
医局としてどうなんでしょうか?
医局長や師長としては,番組のキャスティングというより
医局の都合で考えるでしょうから…面倒な取材を押しつけるにちょうどいいポジションだったってことかな?
性格的にそういうことを嫌がらずに引き受けてくれそうってことで
好意的に解釈しましょう。

さて,話としては,震災から半年後,
取材スタッフにカメラを向けられて震災直後に逃げ帰ったことを口走る葉月。
彼女の悩みは,そのこともさることながら,救命病棟に来る患者は
その多くが意識不明だったりして,コミュニケーションがとれないことにあった。
懸命の看病で手を尽くしても相手が覚えていなくて
それほど感謝されるわけでもない,そのことが頭をよぎったことで
すべてが虚しくなって,転属願を出してしまう-ということから進んでいくのですが

患者として必死で治療に当たった御曹司が,ICU(集中治療室)を出た後に入った
外科の看護師(葉月の同期)と結婚したって…そりゃショックだわな。
その患者がタイプだったかどうかは別として(気にはなってたんだろうなきっと)。

「患者の人も,意識はなくても,きっとわかってるよ。
 ほら,臨死体験とかで」
など,葉月を励まそうとして訳のわからないことを言ってしまう佐倉。
なんか分かるなぁ~。相手を気遣うがゆえの言動なのに,
ひんしゅくを買いかねないことヤッチマッタァ……っての。
第 話のコマネチの話のとき,「あーあー,いくらなんでも暴走しすぎだよ。
佐倉のキャラ,作りすぎじゃないの?」と思っていましたが
「大泉洋さんの素のキャラに近い」と書かれていた人がいて「へぇ~」でした。
もとからああいう北海道の素朴なキャラなんですね。(?)

そこからは第3シリーズの総集編と絡めて進行。
懐かしい場面の連続で,一通り見てきた視聴者への
サービス特番といったところでしょうかね。

・震災直後,数時間は救命センターに全然重症患者が運び込まれないからと
 さっさと帰宅した日比谷!
 ローテーションとか調整まったくなしでいきなり勝手だもんな~。
 この印象は強烈だったな~。

・シリーズを通して,セリフの文字数が一番多かったであろう寺泉隼人
 中盤から寺泉の“演説”シーンは『救命病棟』の名物となっていましたが,
 今回は,患者と看護スタッフ中心のエピソードをまとめていただけに
 消防士擁護の中継のみ。
 それにしても,初期のエピソードでの自分勝手なキャラ,すごく
 嫌な奴でしたね~。「自分のことは自分でやって下さい」
 何度となく発せられたこの言葉が,なんて嫌な響きをもって聞こえたことか。

 結局,寺泉自身もその言葉を浴びることになり,
 自分の売名や家族への便宜のために動いてきたことが,だんだん本人の心の中に
 眠っていた思いやりや正義感を呼び覚まさせていくんですよね。
 現実にあんな雄弁な政治家がいたらちょっと引いてしまうかもしれない
 (第二次世界大戦の欧州の独裁者たちとか,田中親子とか,
 結局闇の顔をもっていましたからね…)ですけれど,
 お天道様の下,政治の世界でも正論が邪魔されずに通る
 世の中になってほしいとつくづく感じさせるキャラクターでした。
 
・最初のトリアージ,過酷でしたね。
 あとは,佐倉と日比谷の告白を聞かされたwそば屋の主人,
 殆ど死んでいた状態から「死んでいい命などない」とゴッドハンドに
 救われたおばあちゃん,
 救いを求める被災者を見捨てて消火に専念せざるを得なかったことが
 心の傷になって苦しめられる消防士
 など,なつかしい患者が次々と登場しました。

・特別編での新たな患者は
 倒れてきた電柱に頭をぶつけた水道職員・芹沢(岡田義徳)と
 入院中に葉月が手を握って励ましていた少年・孝雄。
 そのイケメンで「誰も誉めてくれなくても,自分の仕事で
 皆が喜んでくれればそれだけで嬉しい」
って,格好よすぎ!
 ちょうどそのことで悩んでいる葉月の前で何タイミング良く爽やかに語ってるんですか。
 ご都合主義にもほどがある!!でも最高。

 そして,さらにたたみかけるのは,
 退院後,毎晩寝るときに母親に手を握ってもらうようせがみながら
 「違う,この手じゃない」(ならもうせがむなよって),
 検査のため再びやってきた東都中央病院で葉月の手をにぎり
 「この手だ!僕覚えているよ。お姉さん,がんばれ,がんばれって
 励ましていてくれたでしょ」
と言った孝雄少年。
 クッサ~~!!でも最高。
 花のおばあちゃんが助かったときにいきなり
 避難所の少女の一家が現れたとき以来の超わざとらしい演出でしたが,
 でもいいよ。こういうの好きだから。 

和也は大学が再開ということで,震災で失くした教科書を楓にもらいに登場。
SFでの学会出席で楓は不在。('Д`)ガビーン_| ̄|○
「電話で確認しておけよ」と笑われる和也。
と,そこへ「預かってた」と差し出すのがひびやん!絶妙だ!
「これから勉強するのか。さぼってたんだろ?
 医者になったらここへ戻ってこい。お前は誤解されやすいタイプだからな」

なんなんだよ!そのやさしさは?!
私,正直ここで一番ジンときましたよ。
和也もひびやんの後ろ姿に「そっちでしょ」ってしっかりツッコミ入れてたし。

結局,ゴッドハンド進藤は既に東都中央病院を去り,
楓は学会出席で不在と,ツートップがともに回想シーンのみの出演で
そういう点ではアナザーストーリーでしたね(タイトルに偽りなし)。
最終回でも賛否ありましたが,僕は進藤先生の去り際が出てこなかったのは
よかったと思います。去り際を出すと,その間シーンが固定されるというか
流れが止まってしまう感じがして。現れるときは過剰演出でもいいから
ジャジャーンと真打ち登場して,去るときは風のように消えていくのが
彼らしいかなと。
(最後にかっこいい言葉をスタッフに向けて残していってほしい気も
 しますが,そこは,視聴者1人1人が想像していけばいいんじゃないでしょうか)

最終回では,もともと保健室の先生だったのに2年後にも
引き続き救命センターにいた望でしたが
今回は震災での緊急の看護補助職が解けて,いったん辞めてから後に
再び戻ってくるという流れを示して整合性をフォローするなど,
うまくまとまっていたなという感じでした。

そして,最後のオチ。
「わざとらしくて使えない」
佐倉を主役にしたドキュメント,ボツ!(爆)
で,撮り直しの主役に指名された千秋,躊躇なく引き受けてるしw。

そもそも,震災から半年も経ってから取材を始めるドキュメンタリーの
取材班って,度を過ぎてのんびりし過ぎだし,
「わざとらしくて使えない」ことに気付くのも遅すぎ。

…で,ゆきむしスフレって何?
雪で蒸したスフレ?それとも,雪虫(雪の季節の到来を告げる,小さな雪のように舞う虫。
たしかアブラムシ=アリマキの一種だったと思う)のスフレか?!
まぁ,何でもいいから食いてぇ!

で,最後の最後,エンディングテーマの曲が終わったところで明かされた
佐倉の実家の犬の話…

犬がパーマあてた
って…そりゃ,望の送別会のあの場のしんみりした雰囲気では言えないわな。
「飼い主に似るんですかね」って
別に犬がパーマ希望したわけじゃないでしょw。

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進藤一生(江口洋介)=“ゴッドハンド”
小島楓(松嶋菜々子)…東都中央病院高度救急救命センター勤務。
黒木春正(香川照之)…医局長。
日比谷学(小市慢太郎)…救命医。
佐倉亮太(大泉洋)…看護師。
須藤昌代(鷲尾真知子)…看護師長。 
大友葉月(MEGUMI)…看護師。
伊坂千秋(田村たがめ)…看護師。
看護師(尾野真千子)→プロフィール(DCMより)

河野純介(川岡大次郎)…イケメン研修医。公式サイト
河野和也(小栗旬)…イケメン医大生。 
磯部 望(京野ことみ)…看護師。

寺泉隼人(仲村トオル)…衆院議員。被害調整委員会委員。
青木秘書(小須田康人) …本人のHP日記が面白いです!
官僚・三上(近江谷太朗)公式ページ堀内議員(戸沢佑介)→プロフィール
寺泉千尋(福田麻由子)…寺泉の娘。
木村省吾(広田亮平)…入院患者。千尋と一緒に病棟の癒し系。

芹沢将生(岡田義徳)…水道の復旧作業員。

孝雄…少年。
信一…父。
智子…母。


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3 コメント

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やめちゃうんですか?? (まりこ@どらまにあ)
2005-04-01 21:48:40
こんばんは。TBありがとうございます。

D.Dさんのレビュー、登場人物分けで

とてもわかりやすかったです。

レビュー引退宣言などなさらず

また戻ってきてくださいね!!

返信する
"本当に"引退なんですか??? (pixy_japan@気ままなNotes...)
2005-04-01 23:53:53
「気ままなNotes...」へのTBありがとうございます。

 レビュー"本当に"引退なんですか???

 登場人物の名前とかチェックするのは公式HPよりも便利だったので、残念です。

 一番の大作が終わっちゃって、ちょっと寂しいですね。

 4月からのドラマまだチェックしてないので、勉強せねば。

 これからもよろしくお願いいたします。
返信する
こんばんは。 (ココ)
2005-04-02 20:37:59
こんばんは。



佐倉の実家の話の感想を読んで、思わず笑ってしまいました~~(笑)



たしかに犬のパーマの話は、あの送別会の場面では言えないですよね~~



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