D.D.のたわごと

現在ツイッターのまとめを上げてます

『弁護士のくず』リアルで訴えられる

2008-03-04 22:32:00 | 弁護士のくず
「弁護士のくず」に賠償請求=盗用問題で提訴-東京地裁
2008年3月3日(月)17:18 (時事通信 - goo ニュース)

 漫画家井浦秀夫さんの人気漫画「弁護士のくず」に小説を盗用されたとして、内田雅敏弁護士が連載中止を求めた問題で、内田弁護士は3日、井浦さんと発行元の小学館に500万円の損害賠償と単行本化の差し止めを求める訴訟を東京地裁に起こした。

 訴状によると、同漫画の「蚕食弁護士」シリーズは、内田弁護士が体験を基に書いた「乗っ取り弁護士」を盗用し、著作権を侵害した。

 この問題をめぐっては、内田弁護士がシリーズの連載中止を求める仮処分を先月、東京地裁に申し立てたが、最終話が掲載されるまでに判断は示されなかった。井浦さんは記者会見で「資料として参考にしたが、ストーリーは独創」と反論していた。 

「弁護士のくず」 盗用めぐり提訴(産経新聞) - goo ニュース

人気漫画の作者に500万請求 「弁護士のくず」で提訴(共同通信) - goo ニュース


弁護士のくず (6) (ビッグコミックス)
『蚕食弁護士』シリーズ,本当面白かったですよ。
連載当初の1話読み切りから最近は3話完結のパターンになってきた中,あっと3話で終わらぬ4話完結で,最終話が出る前に訴えが出された旨ニュースで見た際にはまさか差しとめになったりはしないだろうとは思いながらも無事最終話が読めてほっとしたものでした。

原告が書いたという『乗っ取り弁護士』を読んでみないと
盗作かどうかの意見は出かねますが,
ストーリー自体は『弁護士のくず』以外のなにものでもない話
でしたからね…。あの内容なら「最終話を皆に読んでもらった
ほうがオリジナルであることがはっきりする」とばかりに
発行差し止め要求を無視したのもわかります。

無能で気弱,なんでも周りの言うなりになってしまう
世襲のボンボン社長の性格につけこみ,会社の財産を思うままに
食い荒らし(蚕食),ついには社長の解任・追放まで
画策し始めた顧問弁護士と九頭たち白石法律事務所の面々との
対決を描いたストーリー。
たしかに,「蚕食」という言葉はサブタイトルに使われている
ようにこの話の看板となる重要なキーワードですし
敵となるアクイ弁護士の会社食い潰しテクニックも
この話を成立させる上で必要不可欠な要素ではありますが,
一方で,ストーリーの大きな柱はグズでNOと言えない
ウスラ社長がいかに立ち上がるか,夫人との関係を修復するか
といった『弁護士のくず』恒例の人間ドラマにあるんで
パクリかというとどうかなぁ…?

それに,法律の悪用手法って,そんなに著作権を主張できるほど
創作性のあるものかなぁ?
『乗っ取り弁護士』の内容は著者の経験を書いたものという
ことで,彼のオリジナルなんでしょうけど,
それまで全く事例がなかったとはいいきれない。
個別の行為については和久俊三先生の著作とか探したら
案外出てきたりするんじゃないの?(素人の暴言です)


ナニワ金融道 (10)(講談社文庫最終巻)
『ナニワ金融道』完結シリーズで一般に知られていない
海事代理士の船舶登録業務に絡んだ詐欺
「ゼロ号不渡り作戦」レベルのオリジナリティある
テクニックなら著作権を主張してもいいと思いますけど
(このアイデアを作者の青木雄二氏に持ち込んだブレーンはこの功績などにより後継者として承認され現在『カバチタレ』連載してるんですよね),
今回の件,日経朝刊の記事に書かれていた小学館の
コメントのように「内田氏が盗作されたと主張するのは
実在する事件の経過であり」
ってことなら,
「著作権侵害の事実はない」で終わりだよなぁ…。

『くず』側の福井健策弁護士のコメントにもあるように
「参考文献として掲載しなかったマナー違反は反省するが、
社会的事実に対して著作権侵害は成立しない」

というのが結論じゃないかなぁ。
単行本掲載時にはクレジット入れる,そんでオリジナルに
ちょろっとマナー違反を詫びる広告入れるってことで終わりでね?

そもそも,なんだかんだいって内田弁護士,
これをもってどこに500万円の損害が生じたのか
今の僕には理解できない。
己を知らない天使のように振る舞うしかない。


やっぱりおまえはバカじゃない

タイゾーブログ原作w
まあタイゾーブログに雪山体験をパクられて
それが災い転じて福,いい宣伝になって
著作がプチバブり,ニコニコ顔で太蔵議員の謝罪を受け入れた
吉野敬介講師のような気分なんでしょうけど
井浦先生にとってはいい迷惑だよなぁ…。

ドラマ『弁護士のくず』2期実現の障害にならなきゃいいけど…。

ドラマ弁護士のくず公式ページ-TBS
 「橋本P日記」の更新は1月15日で止まってますけど
 ドラマが終わった後も2期めざしてファンに情報発信。
 僕らも応援します。 



弁護士のくずカテゴリー

「ドラマ化希望コミック『弁護士のくず』」(ドラマが始まる前年,2005年7月に書きました)

「 立川反戦ビラ事件無罪判決と表現の自由 」内田雅敏さん(弁護士・東京弁護士会)~法学館憲法研究所
 こういう弁護士さんかぃ。権力との戦いがライフワークのようですけど
 売れてる漫画家は内田弁護士から見ると人権を侵す権力なんでしょうかねぇ…?


********************
この駄文を読んで,参考になったという方は
 →人気ブログランキングにジャンプ
もしくはにほんブログ村 テレビブログへブログランキング にほんブログ村
********************

乗っ取り弁護士 (文庫)
内田 雅敏 (著) 筑摩書房 (2005/7/7)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« いいかげんにせぇよ環境ヤクザ | トップ | ゲートボール改名,ダメだと... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

弁護士のくず」カテゴリの最新記事