不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

D.D.のたわごと

現在ツイッターのまとめを上げてます

かってに“手塚治虫版”『華麗なる一族』(前編)

2007-03-03 05:17:58 | 本・コミック・かってに配役
『華麗なる一族』,見てます。
読んでます。
原作の,政界官界の支配が強く実は今以上に格差が大きく
強者が幅を利かせていた1960年代に
非情なまでの権謀術数・閨閥政治力を駆使して
生き馬の目を抜く金融銀行業界を勝ち抜こうとした
阪神銀行頭取・万俵大介を中心とする物語もまたよし,
青臭くも理想を貫こうとするキムタク演じる長男・鉄平と
その姿に父親の影を見て強い愛憎を抱く大介との対決を
描いた大規模ロケが圧巻のドラマもまたよし。

ドラマも大詰めを迎えた今,
ふと連想したのが手塚治虫先生の作品群。
『ブッダ』におけるマガダ国王・ビンビサーラとアジャセ王子,
『火の鳥』における王子オグナと大君の関係など,
父と息子の葛藤を描いた物語,けっこうありますよね。
 
Black Jack 300 stars’ encyclopedia

手塚プロダクション, 山本 敦司
秋田書店 780円
『ブラック・ジャック』でも数々の父子ストーリーが出てきましたしそもそもBJとその父の関係自体,切なくもドロ沼の断絶状態。

で,手塚作品といえばスターシステム。
ヒゲオヤジやアセチレン・ランプなど,同じキャラクターが,人間の役者のように他作品でも別の役柄で登場するという手法は,登場人物に愛着を抱かせる1つの魅力ともなっていました。
と,いうわけで,今私が集中している『華麗なる一族』を手塚キャラが演じたらどうなるか
当ブログにて「ドラマ化希望コミック」「かってにキャスティング」を一大コーナーとして展開している私,がぜん考えてみたくなりました。
『BJ』だけでも既存のキャラ・BJオリジナルを合わせ数百人のキャラクターが登場しており,300人をまとめたという山本敦司著『Black Jack 300 stars’ encyclopedia』(右)を参考書に,「かってに“手塚治虫版”『華麗なる一族』」を考えてみました。(この本はマジ面白いですよ~。文庫本ながら情報量は非常に濃いし,本当に各キャラの出演作や性格などを俳優のように紹介していて,すごく愛情を感じます→感想記事


手塚作品ファンの皆さん,それぞれ愛着のあるキャラも多いでしょうから
「あのキャラをこんな昼ドラみたいなドロドロの話に登場させるな!」
というお叱りもあるでしょうがここはひとつご勘弁を。
※絵のほうは,私が描いたものです。
 絵好きを自認するわりに意外と実際に描いたことがなくって,
 ほとんど初めて描いたキャラばかりなので,似てないとか下手だ
 という点につきましては何卒ご勘弁を。


■万俵(まんぴょう)

左から
●長男・万俵鉄平夫婦
 万俵早苗…如月めぐみ
(「BJ」医大時代の後輩で永遠の恋人)
 万俵太郎…チンク(「リボンの騎士」。BJでは「ピノコ・ラブストーリー」の男の子)
 万俵鉄平…チャプラ(「ブッダ」)

鉄平役,ドラマ版では主人公ですよね。
誰がいいか考えたのですが…『ブッダ』で主人公シッダルタが生まれる前の冒頭2巻分,インドのカースト制度の厳しさを示し重要キャラ・タッタの生い立ちを説明するイントロストーリーの主人公・チャプラを選びました(それにしても,説明してもわからないくらい似てねぇ…_| ̄|○)。鉄平との共通点は夢(野望)に燃え,母親思いなところくらいですかね。
ほかでは,後でニヒルな弟の銀平役にロックを選んだこともあって「バンパイア」のトッペイとか,父親の愛情を求め続けながらも拒み続けられるが故に結果的に対決するってことでBJ間黒男もありかなと思ったりしました。あと,大同銀行の三雲頭取と友人関係にあるとなるとあまり童顔キャラでは困るということで関五本松(BJ「にいちゃんをかえせ」象皮病になった若者役など)あたりもどうでしょう。

その奥さんの早苗役にめぐみさん…非難を浴びそうな配役かも。
「めぐりあい」で残酷な運命によってBJと一緒になれなかった彼女を
主人公と一緒にしてあげたいなということで勘弁していただきたい。

●次女・二子(つぎこ)…メルモ

 赤ん坊から大人まで,どんな役でもできますね。
 本来大人バージョンは非常にすらっとした体型ですけど,
 周りとのバランスをとってこんな感じで描いてみました。

●父・万俵大介夫妻
 万俵大介…ムッシュウ・アンペア
(BJ「ある老婆の思い出」の大統領役など)
 高須相子…ヘル夫人(「リボンの騎士」。BJでは「すりかえ」の悪者看護師)
 万俵寧子(よりこ)…サファイア(「リボンの騎士」。BJでは「ある女の場合」ラーメン1杯分女の役など)


大介役には「マグマ大使」のゴアとかBJ父・間影三なども考えましたが,
貫禄が物を言ってムッシュウ・アンペアを指名。

愛人の高須相子には,もっとピチピチでエロいキャラが(w)
いないかと思ったんですが,『人間昆虫記』あたりの大人系作品なら
いるんでしょうが,そこからスターシステムで別作品への出演を
したキャラがあまりいないのでちょっと対象外に。
めぐみさんを出したのだからBJから桑田このみ(ブラック・クイーン)さんを
とも思ったんですけど,微妙に愛人キャラとは違うか(絡み酒するあたりが
プチエロさを感じたりしますが?)。
表向きは大介の執事で元鉄平たちの家庭教師だけに
知性も必要なところですからバルボラってわけにはいかないですし。
ていうか,「ブッダ」のダイバダッタが女性なら文句なしですな
(実際子ども時代には女装して暗殺未遂とかしてるし)。
てことなら,「MW(ムウ)」のあの恐ろしい人でもいいですね(怖すぎ)。

正妻の寧子は公家の出身ということで高貴な出のキャラが
いいのですが,けっこういそうなんだけどなぁ…
あ,サファイアって王女(王子)さまじゃん。
BJでの右往左往不幸キャラ役が多い印象から選んだんですけどちょうどいいや。
それにしても『華麗なる一族』,女性にいい役がほとんどないのは気の毒。

●次男・万俵銀平夫妻
 万俵銀平…ロック・ホーム
(出演多数。BJでは「ナダレ」大江戸博士など)
 万樹子(旧姓安田)…小蓮(BJ「骨肉」BJの異母妹)

ニヒルな銀平にはやっぱロックかなと。
正義の味方役もしていて,悪役のとき(とは限りませんが)は
サングラスの印象が私は強いので,銀行員として
ありえないんですけど,グラサン姿で描いてみました。

万樹子役は,ちょっとハデめな顔立ちの女性が欲しかったので
エキゾチックな雰囲気の小連ちゃんを(といってもアジア系同士のハーフだが)。
それとも「BJ21」の紅蜥蜴とか?
ドクター西川史子とか?(手塚キャラじゃねー!!)

●長女・一子(いちこ)夫妻
 美馬中(みま・あたる)…ドクターキリコ
(BJ「ふたりの黒い医者」など)
 一子(旧姓万俵)…ミゲーラ(「ブッダ」。BJでは「空からきた子ども」)


この役にDr.キリコをあてようなんざ,私しか思いつくまいw
手塚ワールドにはクセのある役柄を演じられる名優が多いですから
ヘック・ベンとかスカンク草井とか
「火の鳥宇宙編」の城之内(BJでは「侵略者」の主治医)とか
「ブッダ」のデーパ(BJでは「殺しがやってくる」の殺し屋)とか
人それぞれいくらでも違った配役が楽しめそうですね。

一子役には,「ブッダ」から,シッダルタと恋仲になりかけますが
カースト社会の中,最下層のバリア(非可蝕)ゆえに両目を焼かれて
追放されるという悲運の女性・ミゲーラを抜擢。
アバズレキャラのようでいてけっこう純情なところもありと目してます。
髪がぼさぼさのキャラなので(あまり日本髪が似合うキャラがいないのよね)
ドラマでは着物中心で登場しますが,洋服にしました。

うゎ!もうgooの字数制限に。阪神特殊鋼とかの配役も
考えたのですが">別エントリーに

TBS日曜劇場『華麗なる一族』


漫画の総合ダウンロードサイトです。絶版名作復刻漫画、有名漫画家の未単行本作品、描き下ろしの新作まで、バラエティー豊かな漫画をお楽しみください!

********************
この駄文を読んで,同感・面白かった・参考になったという方は
 →クリック♪(人気ブログランキングにジャンプします。
 3/3現在,テレビラジオ部門38位。救援お願いします…
もしくはにほんブログ村 テレビブログへブログランキング にほんブログ村ブログ村では10位。
********************

手塚治虫キャラクター図鑑〈1〉「鉄腕アトム」とロボット・変身ヒーロー編
朝日新聞社

手塚治虫キャラクター図鑑〈2〉「ブラック・ジャック」と不滅のスター名鑑編
朝日新聞社

手塚治虫キャラクター図鑑〈3〉「火の鳥」と宇宙生命・コスモゾーン編
朝日新聞社

手塚治虫キャラクター図鑑〈4〉「リボンの騎士」と夢の王国・ファンタジー編
朝日新聞社

手塚治虫キャラクター図鑑〈5〉「三つ目がとおる」とおかしな奴ら編・「陽だまりの樹」と歴史の群像編
朝日新聞社

手塚治虫キャラクター図鑑〈6〉「ジャングル大帝」と動物交響楽編・総索引
朝日新聞社

ぬり絵あなたも手塚治虫―懐かしの人気キャラクター勢ぞろい!
ホーム社

ブラック・ジャック 66の秘密―神の手を持つ天才外科医
沖 光正
汐文社

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『君が代』反対の強制のほう... | トップ | 弥生賞・チューリップ賞・オ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (カイト)
2007-03-03 11:09:44
d_d-さん、こんにちは!&お久しぶりです!
TBありがとうございました。
ドラマは時々見る程度ですが、人物関係はわかってるつもり。楽しく拝見しました。
(つっても美馬と一子が夫婦だと今知ったレベル。笑)
説明読まずとも真ん中のヘル夫人にやっぱりね~と思わず笑い。
バルボラ案は意外でした。反発するどころか鉄平たちまで虜になってしまいそうですが…。
早苗にめぐみさんはいいですね。先のアニメでも出し惜しんだ、きっての清純派……。子どもが女の子だったらピノコで決まりだったのに……残念(おい)。
万樹子に小蓮もおもろいv それより紅蜥蜴を手塚が書いていたらどんなタッチになっていたのか気になります。
誰だかわからなかったのが(失礼)美馬! 中身を知って爆笑!! うわ、山路さんの声が聞こえてきた!
(すいません、仲村さんにはまったのがアニメ『雪の女王』がきっかけだったので……ってあんまり関係ないか)
続編も楽しみにしてます。
返信する
コメント&TBありがとうございます。 (d_d-)
2007-03-05 12:32:19
カイトさん
ご無沙汰しております。
BJアニメ放映時も(今も関西ではマンデーパーク枠で
再放送してますけど)大変お世話になりました。

BJと山崎豊子ワールド,どちらも鋭くて深い
ヒューマンドラマですが,両方をカバーされる方,
意外と少ないようで,貴重なリアクションをいただき
本当にありがとうございます。
TBの感想記事も読ませて頂いて,過分な評価に恐縮至極です。
続きのほうですが,絵自体は前編と同時に描けているのですが
生ものネタの記事のほうを優先する都合上Upが遅くなっております。
上がりましたらどうぞ宜しくお願い申し上げます。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

本・コミック・かってに配役」カテゴリの最新記事