私は京都の事件しか知りませんでしたけど,
こっちはさらにとんでもない話ですね…。
「看護師は患者の爪をはがしたのか…“虐待事件”の真実」
要は,虐待を受けたとされた患者は白癬菌の感染などで
爪が伸びずに厚くなっていく厚爪の状態で,
爪全体が容易にぽろっととれてしまうことも多々あるとのこと。
この看護師のかた,この年の4月に行われた異動が悲劇の引き金に。
それまで看護師長を務めていた病棟では積極的な爪のケアが
全体に行われていて患者や家族たちからも感謝されていた,
それが看護課長に昇格すると共に移った新しい部署では
爪のケアがまったくなされておらずひどい状態であった。
そして,看護助手からの“内部告発”があってー
速攻で懲戒解雇されて,逮捕されて,
102日も拘留されて…
当初開かれた記者会見でも,病院側は
「こんなことで,どうしたものやら…」といった感じで
定番の「このようなことのないよう努力する」も口ごもる状態,
苦笑いを浮かべながらコメントしていたのですが
京都での介護助手の爪はがし虐待事件が頭に入っている記者たちから
罵声・怒号を浴びて,改めて北九州病院グループ幹部が駆り出され
「虐待はあった」前提で頭を下げる「おわび会見」をさせられる事態に。
現場を知らない北九州病院グループの本部が一方的に
「調査」して拙速に「処分」されてしまったということだそうです。
「悪者」を作り上げ,「反省の色がない」と怒号を浴びせて
無理やり「処分」を要求するマスコミ,
「虐待」「犯人」前提で執拗に取り調べを行い
今も「逮捕・告発すべき事案であったと考えている」とコメントする警察
地道に患者のため努力を重ね,良い病院環境をつくってきた
現場の看護師をことなかれ主義で容易に切り捨てた病院側。
わりばし事故事件での医師バッシングで
訴訟リスクを恐れて数多くの志ある医師達が
救急医療の現場を離れたといいますが,
さらにひどいこんな悲劇が起こるようでは
日本の医療はどんどん崩壊していってしまいます。
ほかにも過去にありましたね…
福知山線脱線事故の記者会見とか
(実際にJR西日本側の態度は当時も今に至ってもひどいものですが)
鹿児島県志布志市の選挙違反冤罪事件とか…
マスコミや警察が何も知らないのはある程度しかたありませんが
何も知ろうとしないままに強権を振りかざすのは
許されることではないと思います。
2006年制定の高齢者虐待防止法では
たとえば本人が嫌がっている状態で爪を切って深爪してしまえば
爪の健康を維持するため望ましいケアであっても虐待に相当して
しまうとのこと。
これが犯罪になってしまうということであれば
リスクを恐れて移植してしまい,
看護師たちは何もできなくなってしまう。
看護師団体も,あんなアホな法務大臣を閣僚に送り込む力が
あるなら,真に医療のためになる制度整備のために
努力すべきじゃないかと思うのですが…
政治の世界はやるべきことがやれない,
どうでもいいことばかりやらざるを得ない難しいものなんでしょうかね…。
爪はがし事件「虐待ではなくケア」
(2007/10/04 医療・介護情報CBニュース)~キャリアブレイン
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こっちはさらにとんでもない話ですね…。
「看護師は患者の爪をはがしたのか…“虐待事件”の真実」
ザ・スクープスペシャル 第23弾 ※同サイトでは放送翌日から動画配信あり。 過去の放送も,一部を除いてバックナンバー動画視聴可能。 去年6月25日、北九州八幡東病院は「看護師が、認知症の高齢者4人の爪をはがす 虐待を行っていた疑いが高い」と記者会見で発表。この看護師を懲戒解雇し、「傷害」 で刑事告発した。すでに捜査を進めていた警察も7月2日、傷害容疑で逮捕に踏み切った。 2004年10月、京都市の病院でも「看護師がストレスから患者の生爪をはぐ」という 事件があり、傷害罪による実刑が確定していたことから、「またしても、医療現場で 悪質な虐待が!」として報じられたこの事件。 ところが、事実関係を精査していく中、意外な事実が明らかになってきたのだ。 患者や同僚からの評判も非常に良かったという被告の看護師が涙ながらに 訴えた言葉…「私は患者さんが好きだったから、ずっと看護師をしてこられた。 その患者さんを虐待するはずがない。絶対に虐待などしていない」 担当の弁護士は「被告は爪の専門知識があり、一生懸命、患者のためにケアをしていた ため、かえって“爪はがし”として、虐待の疑いをかけられてしまった」と主張。 日本看護協会も「虐待などではなく、経験知に基づき、患者のためを思った看護ケアだ った」との見解を発表し、被告の支援を打ち出した。 被告の行為が“虐待”でなかったとしたら、一体なぜ、彼女は起訴されてしまったのか? 病院の対応や警察の捜査、さらに「虐待」と認定した行政の対応に問題はなかったのか? そして事件の背景に何があったのか? 番組では、被告本人や病院関係者などを長野智子キャスターが取材。 多角的な取材の中から、事件の意外な姿が浮かびあがってきた… |
要は,虐待を受けたとされた患者は白癬菌の感染などで
爪が伸びずに厚くなっていく厚爪の状態で,
爪全体が容易にぽろっととれてしまうことも多々あるとのこと。
この看護師のかた,この年の4月に行われた異動が悲劇の引き金に。
それまで看護師長を務めていた病棟では積極的な爪のケアが
全体に行われていて患者や家族たちからも感謝されていた,
それが看護課長に昇格すると共に移った新しい部署では
爪のケアがまったくなされておらずひどい状態であった。
そして,看護助手からの“内部告発”があってー
速攻で懲戒解雇されて,逮捕されて,
102日も拘留されて…
当初開かれた記者会見でも,病院側は
「こんなことで,どうしたものやら…」といった感じで
定番の「このようなことのないよう努力する」も口ごもる状態,
苦笑いを浮かべながらコメントしていたのですが
京都での介護助手の爪はがし虐待事件が頭に入っている記者たちから
罵声・怒号を浴びて,改めて北九州病院グループ幹部が駆り出され
「虐待はあった」前提で頭を下げる「おわび会見」をさせられる事態に。
現場を知らない北九州病院グループの本部が一方的に
「調査」して拙速に「処分」されてしまったということだそうです。
「悪者」を作り上げ,「反省の色がない」と怒号を浴びせて
無理やり「処分」を要求するマスコミ,
「虐待」「犯人」前提で執拗に取り調べを行い
今も「逮捕・告発すべき事案であったと考えている」とコメントする警察
地道に患者のため努力を重ね,良い病院環境をつくってきた
現場の看護師をことなかれ主義で容易に切り捨てた病院側。
わりばし事故事件での医師バッシングで
訴訟リスクを恐れて数多くの志ある医師達が
救急医療の現場を離れたといいますが,
さらにひどいこんな悲劇が起こるようでは
日本の医療はどんどん崩壊していってしまいます。
ほかにも過去にありましたね…
福知山線脱線事故の記者会見とか
(実際にJR西日本側の態度は当時も今に至ってもひどいものですが)
鹿児島県志布志市の選挙違反冤罪事件とか…
マスコミや警察が何も知らないのはある程度しかたありませんが
何も知ろうとしないままに強権を振りかざすのは
許されることではないと思います。
2006年制定の高齢者虐待防止法では
たとえば本人が嫌がっている状態で爪を切って深爪してしまえば
爪の健康を維持するため望ましいケアであっても虐待に相当して
しまうとのこと。
これが犯罪になってしまうということであれば
リスクを恐れて移植してしまい,
看護師たちは何もできなくなってしまう。
看護師団体も,あんなアホな法務大臣を閣僚に送り込む力が
あるなら,真に医療のためになる制度整備のために
努力すべきじゃないかと思うのですが…
政治の世界はやるべきことがやれない,
どうでもいいことばかりやらざるを得ない難しいものなんでしょうかね…。
爪はがし事件「虐待ではなくケア」
(2007/10/04 医療・介護情報CBニュース)~キャリアブレイン
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明日は我が身と思うと、職場復帰するのが怖くなります。
今回の番組を見て病院組織、警察、市町村、マスメディアのあり方に憤りを感じます。
私も知人に看護関係の人がいますし,身心ともにハードで大切な仕事なのに不条理なリスクまで負わされるなんて本当に世の中間違っていますね。
大きな冤罪事件がマスコミで報じられることは年に1,2回あるかどうかの扱いですが,警察には事実をつきとめるのではなく自分が悪を裁いてやるんだという思いこみで権力を濫用する習性が強く存在するようで怖ろしくなりますね。マスコミも記者クラブ制というか,自分で考えた取材をせず警察発表をたれ流すだけで国民や神の代弁者がごとく「悪」を決め付けて叩く…本当に憤りを感じますね。