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トリノ五輪◆フィギュア女子・シズカ金メダル!

2006-02-24 06:58:15 | スポーツ
空気をしなやかにする女王,荒川静香!!!!
昨シーズンの世界選手権女王が再び,そしてオリンピックという
世界最高の頂に降臨しました!!!

いやー,すごかったすごかったすごかった!!!
滑走順もよかったのかもしれませんが,本当にのびのび,
そして輝いていました。
五輪前には,新採点基準では彼女に点数を稼げる技がないと
細かい点数を積み上げるべく本当に工夫と努力を重ねていたといいます
(NHKスペシャル『』私も見てました)。
得意技のイナバウワーも低い技にランクされていた(ていうか採点の対象外)のですが
このオリンピックの大舞台でのイナバウワーは
本当に美しかった。そしてすべての選手の中で
最大の拍手,歓声を呼んでいました。
さらには最後,スタンディングオベーションの祝福…。

続けて登場の村主章枝選手,
SPでは気がつかなかったですが,スピンで軸がずれるなど
小さなミスがあったようで,フリーでは修正されていたと思います。
技と技のつなぎで一瞬スムーズさを欠く場面が見られました
(採点に影響するのかどうかは知りませんが)が,全体として
とても気持ちの良い時間の流れを演出できたと思います。
最後,演技が終わったときの表情も,
SPのときのはじけるような明るい笑顔もいいですが,
すべての力を絞り出したようなくしゃくしゃの顔も素晴らしいです。
点数は上位3選手に水を空けられてしまいましたが
堂々の4位。

その次,SP5位のキミー・マイズナー選手(米国),
初々しいあどけない顔で,やや堅さが感じられ若干ミスもしましたが
その後崩れずによくふんばりました。
ドンドンとパンチの効いた音楽を選んだのは正解。

最後,トリを飾るべく登場したスルツカヤ選手,
なまめかしい動き,赤い衣装,なんかエロい音楽の3拍子で
会場の空気を一変させたのはさすが女王と思いましたが
氷上に現れたときの険しい表情から「おやっ」と
かすかに感じられた悪い予感が的中。
ジャンプにキレがない。
最初のジャンプがシングルだった上,その後も回転数が少ない。
そして転倒。
新生・浅田真央と対戦したときのグランプリファイナルでも
見せなかったがちがちの姿。
悲願の五輪金メダルを目の前にしての大トリは
想像を絶するプレッシャーだったのでしょう。


【女子フィギュアスケート】
フリー(決勝)
順位 選手名 国名 総合
 種目 要素 構成(技術/つなぎ/演技/振付/曲)合計(順位)
金 荒川 静香 日本 191.34
 SP 35.93 6.26/5.83/6.06/6.03/5.91 66.02(3)
 FS 62.32 12.86/12.18/12.69/12.58/12.69 125.32(1)
銀 サーシャ コーエン 米国 183.36
 SP 35.33 6.2/6.03/6.4/6.31/6.46 66.73(1)
 FS 55.22 12.4/12.11/12.58/12.46/12.86 116.63(2)
銅 イリーナ スルツカヤ ロシア 181.44
 SP 36.21 6.23/5.77/6.23/6.06/6.2 66.7(2)
 FS 53.87 12.74/11.82/12.46/12.34/12.51 114.74(3)
4 村主 章枝 日本 175.23 
 SP 32.61 5.91/5.6/5.86/5.86/5.91 61.75(4)
 FS 54.23 12.06/11.42/11.82/11.89/12.06 113.48(4)
15 安藤 美姫 日本 140.2
 SP 29.12 5.57/5.2/5.31/5.37/5.43 56(8)
 FS 35.69 10.62/9.78/9.94/10.06/10.11 84.2(16)

しかし,今回の金メダル,なんてったって伊藤みどり選手でさえ
獲得できなかった,日本選手初の大快挙ですからね…
小学生レベルからの選抜合宿に代表される選抜システムはともかく,
城田憲子らのあの不透明な選考や
「優秀な外国人コーチをつける」などの独善的な強化策,
言うことをきかないと冷や飯を食わせ選手たちを縛り付ける
闇だらけの体制が正当化されるのかと思うと痛し痒しですな…。
結果として,若い選手の勢いよりは実績のある選手の経験がものを言ったわけで
ここ十数年の日本代表選考は結果オーライが多いですな(アトランタ有森選手とか)
城田憲子 Wikipedia
愛するスケートに何が起こったのか?―女子フィギュア・トリノ選考の真実(渡部 絵美/デジほん)

前回の記事=トリノ五輪◆フィギュア女子SP!

かってにトリノ五輪メダル予想
かってにトリノ五輪メダル予想 スケート他編
 私,荒川選手を「4位から5位」に予想してました…。

トリノ五輪◆カーリング 終わってみれば大したもんだ
トリノ五輪◆16日はしっかり寝ました
トリノ五輪◆やっぱりね…泥沼つづく日本ノーメダル
トリノ五輪メダルならず◆女子HP,男子500m
トリノ五輪◆女子500m またしてもッ!!!

スキーW杯情報「SKI&SKI」

日本スケート連盟
  代表選手,世界記録・ランキングなど。

SCG-Sport Computer Graphics
  スピードスケートW杯結果など。
今季スピードスケートW杯成績一覧

gooスポーツ:NumberWeb トリノ五輪特集

ほぼ日刊イトイ新聞「観たぞ,トリノオリンピック」
  順位などの競技情報ゼロ!テレビを観ての重箱のすみをつつくようなツッコミや豆知識など

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フィギュアスケートトリノ五輪完全ガイド
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ワールド・フィギュアスケート 21 トリノ五輪直前号
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コメント (3)
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けものみち 第7話純情黒谷の葛藤

2006-02-24 02:48:03 | 2006ドラマ
『けものみち』,先週は民子が「マスカレード」の上場計画に絡みきりきり舞いしましたが,今週はついに死者が!どのキャラも存在感バリバリで,生き残るのは誰だ?!原作だと死にそうもないキャラもあっけなく消えてしまったりしますが…

ドラマ『けものみち』第7話「麻布の女帝,衝撃の死」
 鬼頭が食事中に突然嘔吐した。医師によると、食事に毒物が混入していた可能性があるという。食事を用意したのは米子だったが、食べさせたのは民子。秦野は鬼頭の命に別状がないことを確認すると、民子と米子を呼び寄せ、思わせぶりに注意を与える。
「あなたがたどちらかが、嘘をついている…」。
 だが、しばらくして意識が戻った鬼頭は、秦野に「お前は動くな」と言い放つ。
 翌日から鬼頭家には見舞い客が大勢やってくる。その中には密かに民子を支援する国会議員・間宮の姿もあった。なんと芳仙閣で働いていた美代子も一緒だ。美代子は民子に向かって挑発的な笑顔を見せる。
 鬼頭に毒を盛ったのは民子の仕業と疑う秦野は、民子を連れてきた小滝を責める。だが、小滝は黙って秦野の言葉を聞いているだけだ。
 そんななか、ついに久恒が警察に辞表を提出した。このまま刑事をやっていても鬼頭を追い詰めることはできない。肺がんに冒され、余命いくばくもないことを悟った久恒の最後の決断だった。警察を去った久恒は、これまで調べ上げた鬼頭の情報を出版社に持ち込む。
 自分が毒を盛ったのではない。ということは……。なぜあんなことをしたのかと理由を尋ねる民子に、米子は以前民子からもらったイヤリングを返すと、「けものみち、一度そこに入った者は決して抜け出せない」と謎めいた言葉をつぶやく。
 その直後、鬼頭に、風呂場の裏にある薄暗い場所へと連れて行かれた民子。マジックミラーになっている窓から中をのぞくと、黒谷と米子がいる。「抱いて」と言う米子をためらうように抱きしめた黒谷は、突然小刀を取り出す。それは米子を犯人と知った鬼頭の命令だった。「やめて! やめさせて!」民子の叫びもむなしく、米子は自ら小刀に体を押し付け、美しい笑みを浮かべながら崩れ落ちていった……。
 その夜、米子の遺体は黒谷によってどこかに運ばれていった。オフィスへと戻った民子は、米子の最後の姿と彼女が遺した言葉を思い出し、自分は米子のような生き方はしないと決意を新たにする。
 光恵から奈々美が顧客データを持ち出していると報告を受けた民子は、ついに奈々美を解雇。店を飛び出していく奈々美に民子は、「あなたがいなかったら、もっと前に私はあの人(寛次)と死んでいた」と言葉をかける。
 米子が毒を盛った事件以降、鬼頭はますます民子にのめりこむようになった。そんな民子に危機感を覚える秦野に、小滝は意外な質問を投げかける。「はっきり態度を決めていただかないと。麻布か、私か……」
 数日後、民子は間宮に呼び出される。「鬼頭には死相がでている」と言う間宮。「近いですよ。闇の世界の世代交代も。その上であなたはいま、とても都合のいいポジションにいる」と言われた民子は、何かが動き出していることを感じ取る。
一方、自分が提供した情報が週刊誌に載っていないことを知った久恒は、再び編集部へと向かった。なぜ記事にしないのかと詰め寄る久恒に、編集長は「他に行っても同じことだ」と答え、以前鬼頭に関する取材を行っていた記者が、「キリサワシュウジ」という男を追っていたことを話し出す。しかも、その記者は行方不明になっているらしい。彼が残したノートを受け取った久恒は、そこに挟まれていた写真を見て愕然とする。なんと、そこに写っていたのは紛れもない小滝の姿だった……!
 ノートを読み終えた久恒は、出版社にもらった百万円と離婚届を薫に差し出し、「なるべく早くここから出て行け、行き先は誰にも教えるな」と告げる。驚く薫に「目もくらむような大金作ってきてやる」と言い残し、部屋を後にする久恒。
 一方、日に日に弱っていく鬼頭が、自分の財産はすべて民子にやると言い出した。戸惑う秦野に遺言書を作るように指示し、小滝を殺すようにと言い放つ鬼頭。
 同じ頃、『芳仙閣』には小滝と談笑する間宮の姿が。ふたりは旧知の仲だったのだ。
 その夜、鬼頭邸を出ようとしていた秦野に、小滝から電話が入る。「答えを出していただけましたか?」という小滝に「これから会おう」と答える秦野。
 鬼頭の言葉に小滝が心配になった民子は、鬼頭邸を出た足で『ニュー・ローヤル・ホテル』へと向かう。だが、小滝がいるはずの総支配人室はもぬけの殻になっていた。しかも、そこにはなぜか久恒の姿が。「小滝はホテルを辞めた」という久恒の言葉に、民子は……。


何度も書きますが,サブタイトルに毎回のように「女帝」って使うの,違和感ありすぎだから止めてくれません?その米子が死にましたからもうないでしょうけど。

佐伯米子(若村麻由美)…
 原作では鬼頭の対抗勢力に取り込まれて毒を盛り,
 遅効性の毒を使ったために,鬼頭が発症したときには既に消されていた
 (米子が“実家に帰って”数日後,鬼頭が“中毒”を起こす。
  民子はその真相を知らされていない)という
 松本清張ならではの複雑な謎がめぐらされていましたが,
 ドラマでは自ら黒谷が手にしたドスに向かってダイブするという
 映像作品でないと絶対できない演出。 

黒谷富雄(前川泰之)…結婚できるなんて思ってなかったし。それも米子と…
 なんて殊勝・純情な一面を見せる黒谷。
 米子殺害の場面で「しかたないんだ…旦那様の命令だから…」
 なんて殊勝・純情な一面を見せる黒谷。

武藤美代子(芳仙閣・仲居/星野真里)…
 意気揚々と芳仙閣を辞める。
 「火付けでもなさったら?火の車なら」

如月初音(芳仙閣・女将/東ちづる)…
 美代子の嫌味に皮肉で返すくらいか。
 気位の高さはどれだけ小娘どもに頭を越されても
 折れることがないけれど,毎回のように意表を突かれてますね。
 今回は,小滝と間宮のつながりにビックリ。

間宮(国会議員/長谷川朝晴)…「麻布に見舞いに行って確信しました。
 鬼頭洪太には死相が出ている。僕のそういうのって結構当たるんです」
 いかほどの人生を歩んできたというんだ?
 「闇の世界の世代交代も案外近いですよ。その上であなたは
 非常に有利なポジションにいる」
 あっさり美代子を側に近づけるし,軽いんだか底知れない人間なんだか
 なかなか謎です。

朝倉邦夫(編集長/小市慢太郎)…ひびやん~~!(←もう1年前の役だっつーの)
 無精ひげでむさ苦しい顔してる中年男なのに妙にすっきりした味わいだ。
 久垣に情報提供料としてポンと100万円渡すわ,
 その鬼頭ネタの記事を載せられず久垣にどなり込まれると
 「返せとは言わないよ」などと言いながら,さらに重大?な取材ノートを見せる。
 もう刑事でもない久垣に雑誌側が情報提供って…
 行方不明となった記者の無念を伝えられる相手は同じ境遇の久垣くらいしかいないってか。

※小滝が写った古い白黒写真,青色がかって妙にツルツルで
 ボロボロのノートの古さと妙なギャップが。
 現代の話に直してるからといっても暗い中での高感度撮影は
 白黒写真でしょうからそれはいいです。
 しかし白黒写真はあくまで白黒なんじゃないですかね…?

  
鬼頭洪太(平幹二朗)
 「私には何でも見える」と米子を消した鬼頭。
 死にそうな状態が継続,民子に対して屋敷などすべてを譲ると
 遺言状を秦野につくるよう命じる一方,
 小滝を殺しとけとも… 
 
小滝章二郎(佐藤浩市)…
 その小滝,相変わらず底知れない男です。
 原作の小滝からはなんか枯れた雰囲気を感じましたが
 ドラマでは腹の中でドロドロしたものを抱えてすごい存在感。
 秦野に対して「そろそろどっちに付くか決めたらどうか」と迫る。
 単純に考えたら秦野は完全に鬼頭サイドの人間なのだが
 小滝は一体何を持ってそのような態度に出られるのか?!?!
 
久恒春樹刑事(仲村トオル),
 いきなり妻に離婚届!
 そして妻子にすぐ行き先を誰にも言わずにアパートを出ろ,
 刑事が一生かかっても手に入らない,でかい金を作るからと告げます。
 そして,小滝暗殺命令を目の当たりにした民子が支配人室にかけつけると
 なぜか先に部屋の中にいる久垣。彼はもうホテルを辞めたことを民子に教え
 民子とともに…どこへ行くというのだ?!
※久垣の設定は原作とまるで違うので本当に先が読めません!
 彼の持っている情報はマスコミにも流してもらえないこの状況で
 一体どうやって大金を作ろうというのでしょうか?!
 予告編では民子に「あんたは大事な金づる」と言ってましたが…



いや,すごい!
何度も書いてますが,松本清張作品はそのリアルな人間と人間が
ぶつかり合うストーリーの迫力と生々しさが
時代を超えて読者をグイグイ引き込む普遍性を持つ一方,
細かいところではかなりアラがあるので,
そこが映像化にあたっては,現代に合わせて調整・アレンジすることで
そのバージョンごとの個性を発揮できる,非常に魅力的な素材といえます。
今回のドラマ化では,ドラマオリジナルの人物も
原作本来の人物も非常にいい形でキャラが立っており,
原作を知っている人も知らない人も非常にいい緊張感で見ることができます。

いよいよドラマも終盤に入り,
原作同様,ジェットコースターのごとく話が一転二転し
次々に登場人物が消えていくことでしょう。
米子が消されるまでは原作通りでしたが,この先もその通りの流れになるのか,
それとも違う展開になるのか?最終回に誰が生き残っているのか,
そしてどんな結末を迎えるのか?
(『黒革の手帳』と同じようなエンディングだったりしてw)

 成沢民子 …米倉涼子
 木崎光恵 ………田丸麻紀(マスカレード・民子の部下)
 秦野重武(弁護士・鬼頭の側近)……吹越満
 久恒薫(久恒の妻) ………網浜直子
 久恒太郎(久恒の息子)……吉川史樹
 香川智昭(久垣の元上司)……西岡徳馬
 鬼頭の主治医……松熊信義

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