『BLACK JACK 300 Stars encyclopedia』
今週・来週と,春の改編期で番組が特別編成になり,BJはお休み。
今週は劇場版コナンで,来週は新番組出演者勢揃いのバカ騒ぎクイズの
たぐいですかね?(月曜はないか)
というわけで,来週あたり,ポツポツとUPしている
今後のBJアニメ化エピソード予想などを久々に更新したいと思いますが,
今回は,BJ本を1冊紹介-。
ブラック・ジャック関連本は,Amazonの評価を見ても
たいてい星5つの満点かせいぜい4つで,ハズレがないのですが
この本も,(投票者が少ないですけどね)高評価を受けています。
やっぱり執筆者・編集者(画集などの場合)自身が手塚作品の魅力に
のめり込んで,作品への愛情と,知りたい・そしてわかったことを皆に教えたい
という情熱をかきたてられて作っていて,金になればいい(こちらでは「安全牌」と評されてますが)という
やっつけ仕事で作ったような本がないってことなのでしょう。
かつては『徳川15将軍の事件簿』などの歴史物,
最近は『巨大ロボット読本』『漫画博士読本』などで知られる
山本敦司の手によるこの本は,
もともと「ブラック・ジャック」が
手塚治虫漫画家生活30周年を記念して
それまでの手塚作品のキャラクターが総出演する漫画として
企画されたことから,独特の「スターシステム」により
名を変え役を変えて何度と繰り返し作品中に登場する
おなじみのキャラクターたちを,まさに実在の俳優のように
愛情をもって紹介していきます。
例えば,アニメでは先週の『山手線の哲』で
友引刑事として登場したアセチレン・ランプ。
習作『ロストワールド』でデビュー。アセチレン・ランプが演ずる役柄は,
男の美学で貫かれている。(中略)たとえ身なりは汚かろうが,
悪事をおかそうが,己の信念に忠実に従い,貫き通す。それが男の美学である。
(中略)
アセチレン・ランプの魅力は,芝居が巧くなることをけっしてよしとせず,
不器用でもその役に己の全身全霊をかけてぶつかっていく姿にある。
それこそがアセチレン・ランプの男の美学である。
だから彼の存在には技術では超えられない華があるのだ。
読んでいて思わず引いてしまいそうになるはまりっぷりですが,
二枚目から悪役まで多彩な演技のロック・ホーム,
『新宝島』以来一貫して多感な普通の少年を演じるケン一,
他作品での正義漢から一転,BJでは人間臭い役が多いヒゲオヤジ…。
この本で紹介される数々の手塚キャラの“演技ぶり"を
振り返ると,手塚先生がまさに“神様”の如く膨大な数のキャラクターに
命と個性を与え,それにふさわしい役を,巧みに割り振っていたかを
まざまざと実感させられます。
それにしても,僕が不勉強だけなのかも知れませんが,
よく出てくるけどただの脇役でしょ?っていうキャラクターにも
ちゃんと名前がついていて,彼(彼女)にふさわしい使われ方を
しているのには驚かされます。
『動けソロモン』の対照的なアニメーター2人が
なぜムサシとコジローなのかといえば,
この2人,同じくアニメーターとして登場した『フィルムは生きている』の
宮本武蔵と佐々木小次郎だから。
『古和医院』の古和先生のフルネームは古和井可仁。
「怖いカニ」じゃなくて「是は如何に?!」でしょうね。
『海賊の腕』で体操部の監督役で出ていた下田警部,
「しもだ」じゃなくて「げた」だったんですね…。
同じく『海賊の腕』の「強い…」と言って敗退する将棋の名手は
『グランドール』の空手部主将・猿丸。
アニメ版『山手線の哲』でヒゲオヤジが舞台に上がっていた
「よいどれ亭」の支配人は48年『森の四剣士』などに登場するノールス・ヌケトール。
彼には『二人目がいた』の,BJの宿命の敵・姥本琢三役があるのですが,
当分,BJの復讐劇はアニメ版ではないんでしょうね…。
それにしても,ヒゲオヤジにいたっては,
『二人三脚』で不良息子・省吾の体の一部として生き続ける父親,
『杯とダイヤモンド』でダイヤモンドを全身に埋め込む松方老人,
『とざされた記憶』で旧日本軍が隠した石油に火を放って自爆する
トキワ荘の大家とすさまじい役が目白押しですからね。
これから一体どうやっていくのか。
手塚眞監督の展開に目が離せません♪
僕としては1,2を争う名作の『おばあちゃん』『助け合い』
での主役がいずれも『I・L』に登場した伊万里大作。
いつ出てくるか,どっちのエピソードが先なのか,楽しみです。
この本のことに話を戻すと,文庫本だけあって,
記述やBJからの引用図版などはコンパクトにまとめられているわけですが
膨大なデータをギュギュッと凝縮したという力作ぶりが伝わってきて
十二分に楽しめます。
文庫版『ブラック・ジャック』の一応の完結を機に刊行された
経緯もあって,基準となるのが秋田文庫版であり,
文庫版1~16巻に未収録の『人間鳥』『ふたりの修二』『2人のジャン』
などが抜けているのが玉に瑕ですが,
入門書としては超オススメ。
760円という価格も文庫ならではの手頃さです。
※この本をお持ちの方,御意見などお寄せ下さると幸いです。
********************
※この駄文をお読みいただいて
面白かったというかた→ここをクリック♪
参考にするというかた→ここをクリック!
何を今さら…というかた→ここをクリック(ーへー)
(人気ブログランキングにジャンプします。
現在アニメ・マンガ部門4位!ありがとうございマス^o^)ノ
********************
BJキャラ展望本としてはこんなものもあります。
●過去のブラック・ジャックエントリー
※「かってに予想 ブラック・ジャック今後の話(2)」
すっごく参考になるサイト●ブラックジャック掲載順リスト
■手塚眞監督のブログ「手塚眞の絶対の危機」
●よみうりテレビ ブラック・ジャック公式サイト
●オープニングテーマ「月光花 」[MAXI]
→Janne Da Arc公式ページ
●エンディングテーマ
●DVD
●ブラック・ジャック 劇場版 DVD 6090 (劇場オリジナル作品)
●ブラック・ジャック OVA DVD-BOX 26250
※この駄文をお読みいただいて
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今週・来週と,春の改編期で番組が特別編成になり,BJはお休み。
今週は劇場版コナンで,来週は新番組出演者勢揃いのバカ騒ぎクイズの
たぐいですかね?(月曜はないか)
というわけで,来週あたり,ポツポツとUPしている
今後のBJアニメ化エピソード予想などを久々に更新したいと思いますが,
今回は,BJ本を1冊紹介-。
Black Jack 300 stars’ encyclopedia 手塚プロダクション監修・山本 敦司 著 秋田書店 ¥780 (税込) このアイテムの詳細を見る |
ブラック・ジャック関連本は,Amazonの評価を見ても
たいてい星5つの満点かせいぜい4つで,ハズレがないのですが
この本も,(投票者が少ないですけどね)高評価を受けています。
やっぱり執筆者・編集者(画集などの場合)自身が手塚作品の魅力に
のめり込んで,作品への愛情と,知りたい・そしてわかったことを皆に教えたい
という情熱をかきたてられて作っていて,金になればいい(こちらでは「安全牌」と評されてますが)という
やっつけ仕事で作ったような本がないってことなのでしょう。
かつては『徳川15将軍の事件簿』などの歴史物,
最近は『巨大ロボット読本』『漫画博士読本』などで知られる
山本敦司の手によるこの本は,
もともと「ブラック・ジャック」が
手塚治虫漫画家生活30周年を記念して
それまでの手塚作品のキャラクターが総出演する漫画として
企画されたことから,独特の「スターシステム」により
名を変え役を変えて何度と繰り返し作品中に登場する
おなじみのキャラクターたちを,まさに実在の俳優のように
愛情をもって紹介していきます。
例えば,アニメでは先週の『山手線の哲』で
友引刑事として登場したアセチレン・ランプ。
習作『ロストワールド』でデビュー。アセチレン・ランプが演ずる役柄は,
男の美学で貫かれている。(中略)たとえ身なりは汚かろうが,
悪事をおかそうが,己の信念に忠実に従い,貫き通す。それが男の美学である。
(中略)
アセチレン・ランプの魅力は,芝居が巧くなることをけっしてよしとせず,
不器用でもその役に己の全身全霊をかけてぶつかっていく姿にある。
それこそがアセチレン・ランプの男の美学である。
だから彼の存在には技術では超えられない華があるのだ。
読んでいて思わず引いてしまいそうになるはまりっぷりですが,
二枚目から悪役まで多彩な演技のロック・ホーム,
『新宝島』以来一貫して多感な普通の少年を演じるケン一,
他作品での正義漢から一転,BJでは人間臭い役が多いヒゲオヤジ…。
この本で紹介される数々の手塚キャラの“演技ぶり"を
振り返ると,手塚先生がまさに“神様”の如く膨大な数のキャラクターに
命と個性を与え,それにふさわしい役を,巧みに割り振っていたかを
まざまざと実感させられます。
それにしても,僕が不勉強だけなのかも知れませんが,
よく出てくるけどただの脇役でしょ?っていうキャラクターにも
ちゃんと名前がついていて,彼(彼女)にふさわしい使われ方を
しているのには驚かされます。
『動けソロモン』の対照的なアニメーター2人が
なぜムサシとコジローなのかといえば,
この2人,同じくアニメーターとして登場した『フィルムは生きている』の
宮本武蔵と佐々木小次郎だから。
『古和医院』の古和先生のフルネームは古和井可仁。
「怖いカニ」じゃなくて「是は如何に?!」でしょうね。
『海賊の腕』で体操部の監督役で出ていた下田警部,
「しもだ」じゃなくて「げた」だったんですね…。
同じく『海賊の腕』の「強い…」と言って敗退する将棋の名手は
『グランドール』の空手部主将・猿丸。
アニメ版『山手線の哲』でヒゲオヤジが舞台に上がっていた
「よいどれ亭」の支配人は48年『森の四剣士』などに登場するノールス・ヌケトール。
彼には『二人目がいた』の,BJの宿命の敵・姥本琢三役があるのですが,
当分,BJの復讐劇はアニメ版ではないんでしょうね…。
それにしても,ヒゲオヤジにいたっては,
『二人三脚』で不良息子・省吾の体の一部として生き続ける父親,
『杯とダイヤモンド』でダイヤモンドを全身に埋め込む松方老人,
『とざされた記憶』で旧日本軍が隠した石油に火を放って自爆する
トキワ荘の大家とすさまじい役が目白押しですからね。
これから一体どうやっていくのか。
手塚眞監督の展開に目が離せません♪
僕としては1,2を争う名作の『おばあちゃん』『助け合い』
での主役がいずれも『I・L』に登場した伊万里大作。
いつ出てくるか,どっちのエピソードが先なのか,楽しみです。
この本のことに話を戻すと,文庫本だけあって,
記述やBJからの引用図版などはコンパクトにまとめられているわけですが
膨大なデータをギュギュッと凝縮したという力作ぶりが伝わってきて
十二分に楽しめます。
文庫版『ブラック・ジャック』の一応の完結を機に刊行された
経緯もあって,基準となるのが秋田文庫版であり,
文庫版1~16巻に未収録の『人間鳥』『ふたりの修二』『2人のジャン』
などが抜けているのが玉に瑕ですが,
入門書としては超オススメ。
760円という価格も文庫ならではの手頃さです。
※この本をお持ちの方,御意見などお寄せ下さると幸いです。
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現在アニメ・マンガ部門4位!ありがとうございマス^o^)ノ
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BJキャラ展望本としてはこんなものもあります。
手塚治虫キャラクター図鑑〈2〉「ブラック・ジャック」と不滅のスター名鑑編朝日新聞社 池田 啓晶, 手塚プロダクション ¥1,890 (税込) このアイテムの詳細を見る |
●過去のブラック・ジャックエントリー
※「かってに予想 ブラック・ジャック今後の話(2)」
すっごく参考になるサイト●ブラックジャック掲載順リスト
■手塚眞監督のブログ「手塚眞の絶対の危機」
●よみうりテレビ ブラック・ジャック公式サイト
●オープニングテーマ「月光花 」[MAXI]
月光花(DVD付)1680byジャンヌダルク (CDのみ1050) |
→Janne Da Arc公式ページ
●エンディングテーマ
黒毛和牛上塩タン焼680円(DVD付)1890by大塚愛 (CDのみ1050) |
●DVD
ブラック・ジャックスペシャル~命をめぐる4つの奇跡~5040 ビーヴィジョン |
●ブラック・ジャック 劇場版 DVD 6090 (劇場オリジナル作品)
●ブラック・ジャック OVA DVD-BOX 26250
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