トルコ旅のコーディネーターをしてくれた
セラップさんから、メールが来た。
コーディネーターというのは、我々とともに行動し、
通訳、取材先との撮影交渉、お金の支払いや管理、
ホテル探しから食事の世話まで
すべてをコーディネートしてくれる人。
ブータンのトンジェイさんのようにトンチンカンな人もいれば、
チェコのオンジェイのように優秀な人もいる。
写真を見る限り、かなりファンキーな女性に見えるけれども、
1を言えば10の博識が飛び出し、1を聞けば10理解する、
愛と優しさにあふれた人。
コーディネーターのレベルで言うと、「超」が付くほど優秀な方。
そんなセラップさんから、メールが来た。
「昨晩、待ちこがれたDVDが届いたので、さっそく拝見しました。
番組を観た日本の友人が興奮して連絡をくれた理由が分かりました。
とても、とても、素敵な作品でした。
私の国をあつかった番組の中でも、最高の作品だと思います。
この作品に携われたことを誇りに思うとともに、心から感謝しています。
どうか、楽しいうえに哲学的にも優れた旅人の山陽さんにも、この感謝をお伝え下さい。
このDVDを、番組に協力してくれた愛しい人たちにも
感謝のメッセージとともに送りたいと思います。
最後に、優れた監督であるあなたには、どうかご自身をいたわるようお願いします。
そしてどうぞ、1日2時間以上は睡眠をとるようにして下さい。
愛をこめて。
セラップ・ジャン」
うれしくて、何度も何度も読み返した。
自分が褒められたということではなく、
命を削るほどの仕事をともにしてくれたセラップさんに
恩返しが出来たと思ったから。
恩を返すのって、大変なこと。
もらった恩ばかりが積み重なってゆく。
どれだけ必死でやっても、追いつけないなあ。