CYCLINGFAN!!

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チームスカイを撃破

2014-06-15 01:42:44 | プロ・ツール

 クリテリウム・ド・ドフィネのクイーンステージでアルベルト・コンタドールがクリス・フルームに20秒差を付ける快走で総合トップに立った。Cdd2014_st7_03
 個人的には最後の超級の登りまで勝負が持ち越されればフルーム有利と見ていたが、アシスト5名にしっかり守られていたフルームを、コンタドールが個の力でねじ伏せたのだ。
 TV中継が始まった段階でコンタドールのアシストはパウリーニョひとりだけだった。プロトンが最初の超級に差し掛かったばかりだというのに、このチーム力の差はあまりにも大きかったようだ。ここでの動きは無く、SKYコントロールで逃げ集団とのタイム差は6分を越える状況だった。
 勝負は下りと見ていたのだが、案の定コンタドールやニーバリが仕掛けに出るが、SKYのアシストがしっかりマークに入り、この仕掛けは不発に終わる。結局、勝負はフィノー・エモッソンの登りに持ち越されることになってしまったのだ。
 SKYのアシスト達の牽きでプロトンが徐々に絞り込まれて行く中で、コンタドールはアシストを全て失い早々と丸裸の状況になってしまった。しかし、ゴールまで残り2kmという地点でコンタドールが動く。軽快なダンシングでフルームを引き離しにかかる。この段階でSKYのアシストは2枚になっていた。ニエベが離れリッチー・ポートとフルームという昨年のツール・ド・フランスの最強コンビがプロトンを牽引するが、コンタドールとの差は詰まらない。
Cdd2014_st7_01  早々とポートを見切りフルームがスパートするが、ゴール前でアンドリュー・タランスキーやライダー・ヘシェダールというガーミン・シャープ勢にもかわされ、コンタドールから20秒遅れでゴール。その表情は精魂尽き果てたものだった。
 初日の個人TTを征し、続く第2ステージでも頂上ゴールも征し、圧倒的な強さを見せ付けたフルームだが、やはり前日の落車の影響はどうしようもなかったようだ。
 今夜の最終ステージも登りゴールだが、チーム力に不安のあるコンタドールがここで無理をするとは考えずらい。フルームの調子次第だが、SKYはコンタドールに対し攻撃を仕掛けて来ることが予想される。おそらくコンタドールにとっては最も厳しいステージになるだろう。Cdd2014_st7_02
 フルームとのタイム差はわずかに8秒なので、フルームが総合優勝するチャンスはまだまだ十分にある。個の力でトップに立ったコンタドールだが、個の力だけで守り切れるタイム差ではないからだ。ただ、コンタドールにとってこの大会で総合優勝することが目的ではないので、表彰台を逃さないような走りをするはずである。
 フルームも同じなので、今日の調子のままだと無理をすることはないかもしれない。ただ、表彰台争いでタランスキーやケルデルマンが動くと、フルームとしても動かざるを得ないだろう。
 復調気配濃厚のコンタドールだが、客観的に見ると個の力ではフルーム有利は動かない。ただ、ツール・ド・フランスの3週間の闘いで一度でも今回のような落車があれば、コンタドールが逆転できることを証明して見せたことは大きいと見ている。これでコンタドールはフルームに対し心理的なプレッシャーを与えたことになった。
Cdd2014_profil8  スポーツで勝利するためにはこのプレッシャーが重要な要素になる。特に能力的に大きな差が無い状況ならなおさらだ。後はほぼツールメンバーで臨んでいるフルーム対し、ほぼパウリーニョひとりで戦っているコンタドールが、ツール・ド・フランスではロマン・クロイティゲルやマイケル・ロジャース、ニコラス・ロッシュ、ラファル・マイカといったアシストが加わることが予想される。
 昨日、ツール・ド・スイスのスタートリストを見て驚いたのだが、ティンコフ・サクソはジロ・デ・イタリア組のマイケル・ロジャース、ニコラス・ロッシュ、ラファル・マイカを全て外して来たのだ。結局、ツール・ド・スイスでもクロティゲルは個の力で戦わなければならなくなるかもしれない。
 ただ、これでティンコフ・サクソは確実にツール・ド・フランスに照準を定めて来たことが明らかになった。対するSKYはエナオモントーヤがツール・ド・スイスで復帰したものの、リッチー・ポートに昨年の勢いがない。今年のツール・ド・フランスはチーム力ではティンコフ・サクソが上回ることになるかもしれない。
 今夜は守りの走りのシュミレーションになると思われるコンタドールだが、グランツールで5度総合優勝に輝いている経験があるとはいえ、アシストを全て失って8秒のタイム差を守りきることは容易なことではないはずだ。ここで、秒差でも総合首位を守りきることができれば、ツール・ド・フランスに向けての準備は万全と見るべきだろう。

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