柴咲コウが茶道を楽しむ【日本の暮らし】
私たち「古典の会」の来年度の勉強する本は岡倉天心の「茶の本」です。明治時代の文化人岡倉天心が世界に英文で日本の茶道文化を広めた有名な本でもあります。茶道というと難しいイメージがありますし、そもそもお茶を飲む習慣もない方もいらっしゃるかもしれません。私も茶道をたしなむひとりとしてちょっぴり寂しくなりますが、茶道も、皆さんが日常的にお茶を飲むのと同じです。茶人の千利休は茶道とは何かと聞かれたとき「渇きを医するにせまる」と答えています。つまり「茶道は単にのどの渇きを癒すだけでなく心の渇きも癒す」と答えたわけです。茶道というと作法や道具ばかりに目がいきがちですが、一番大切なのは精神的な人への思いやりや心配りです。これが日本人の心なのです。「茶の本」の勉強が今から楽しみにしております。