竹島宏~陽が昇る~
今日は「敬老の日」です。私も地元自治会よりお祝い金を頂き感謝申し上げます。この「敬老の日」が定められたのが1996年(昭和41年)でした。丁度日本がバブル絶頂期の時代で、あれから50有余年立った現在とは、同じ高齢者といってもその姿や在り方は大きく変わってきました。
当時の背景には戦後復興から東京オリンピックというひとつの達成感を得て、改めてその苦労に報いたいという思いが社会全体にありました。高齢者比率も約6%で17人に1人の割合でした。それにまだ3世帯同居が当たり前であり、老人は頼りになる存在でした。
今は、核家族が増えて、老人の二人、一人暮らしが増えております。私の近所でも二世帯住宅に建て替えて若者との同居を夢見ていましたが見事に裏切られ?大きな家に老人のみの生活をしております。
最後まで子供の世話にならず、自立を前提とした生活をすることになります。このよう
なると「老人を敬愛し長寿を祝う」という昔ながらの敬老精神は薄らいできています。
今の老人は衰えて家族の世話になるのではなく、最後まで自宅で自立して暮らせるよう健康状態を維持することを基本に考えていくことです。「いたわる」「保護する」「何でもやってやる」といった敬老の精神は当てにならなくなっています。超高齢者社会の現代にふさわしい「敬老の日」とは「高齢者それぞれの強みを一緒に見直し、それを発揮していただく機会を提供する日」にしたいものです。
ひとりの90歳のジジイのつぶやきでした。

















