茶陶遊人の部屋

日々の日記と、お茶と地元の歴史等を発信していきます。最近はk-popにはまっている韓国好遊人です。

さくら散る春を、あの小野小町さんが見事に詠んでいらっしゃいました。❣!素晴らしい!

2021年04月02日 | Weblog

『花の色は移りにけりな いたづらに 我が身にふる 眺めせしまに』詠み人=小野小町  桜の花の色は虚しく衰え色あせてしまった。春の長雨が降ってる間に。丁度私の美貌が衰えたように、恋や世間のもろもろの事に思い悩んでいるうちに、はかなくも散るさくらの花に自分の衰えた美貌を重ねたタイミングの一首です。この歌は選者の藤原定家も高く評価しており、「あはれなるようにて強からず、いはばよき女の悩めるところに似たり」とこの歌の持つ滅びの美学、「無常観」といったものが日本的な美学の追及にぴったり合っています。絶世の美女と言われた小野小町さんですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする