新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

もう詰んでいる、「桜を見送る会」

2019年11月30日 12時12分31秒 | 桜を見る会

2週間前には、総理大臣主催の「桜を見る会」の予算を上回る支出について、岡田官房副長官は、テロ対策に必要な金属探知器の設置や参加者の増加に伴う飲食物の経費が増加したことを反映したものだと説明していた。
 
桜を見る会 予算上回る支出 官房副長官 “テロ対策など反映”」 
 
これが一連の「嘘の連続」となったわけだが、各国の要人らを多数招待しているにもかかわらず、いわゆる「反社会勢力」と定義されている連中が決して少なくない人数で招待されていたことが暴露されている。
 
『桜を見る会』は“フリーパス” 反社勢力が大挙の驚愕実態」によると、こんな証言がある。
 
「受け付け業務は内閣府などの職員が担当していたのですが、議員から『この人、通してもらえないかな』と言われれば通してしまっていた。本人確認どころか、誰でも入れるような状態だった」(永田町関係者)     

さらに、「自民党系の代議士などが集まる勉強会に参加したら、そのメンバーに誘われたんです。招待状を持っていなかったんですが、受付に行ったら何のチェックもなく入れました」と昨年の「桜を見る会」に出席した元暴力団員の奈良県高取町議が語っている。
 
こんな有様だったので参加者名簿は公表できるわけがなく、共産党議員から提出を求められて、あわててシャレッダーで廃棄処分にしてしまったということであろう。
 
招待者名簿の電子データまで削除し、復元もできないというのは明らかに不自然です。結局、名簿には安倍首相の支援者のみならず、反社関係者の名前がズラッと記載されているのではないか。だからこそ、名簿は『廃棄した』と言わざるを得ないのでしょう。そもそも、反社と関与した芸能人は処分されたのに、政治家はおとがめなしとは理解できません
(ジャーナリストの横田一)
 
安倍政権が追い詰められると必ず登場する工作員もどきの輩が登場するものである。
 
メディアへの露出が多い国際政治学者を名乗る三浦瑠麗のツイート。

要するに会に呼ばれなかったやつが嫉妬しているだけだと決めつけ、公職選挙法や政治資金規正法などの本質的な問題に一切触れずに、政府と同様「総数や予算」の話に論点をずらすというおぞましい工作員。
 
「乞食言論人」と批判されている自称文芸評論家の小川榮太郎ツイート。

 
 
極めつけは、あんまり紹介するのもはばかれる似非ジャーナリストの花田紀凱のコラム。    
 

<【花田紀凱の週刊誌ウオッチング】〈747〉「桜を見る会」と印象操作」>
 21日の朝日新聞(東京版)、1面トップで白ヌキの大見出し「首相、招待関与認める」。総理が何か悪いことでもしたようだが、総理主催の「桜を見る会」なのだから「関与」は当たり前、印象操作もいいところだ。
 朝日に限らず、一連の「桜を見る会」報道、なぜこんなことで大騒ぎしているのかがわからない。
 『週刊新潮』(11月28日初霜月増大号)の特集「狂い咲き『桜を見る会』はバカ騒ぎでも 安倍首相『前夜祭』の釈明21分間に二つの墓穴」で、〈20回以上、この会に出席してきた〉デーブ・スペクター氏が言っているとおりだ。
 〈「そもそも、首相の主催なんだから、自分と縁のある人を招くのは当たり前。民主党政権の時は民主党の後援者が来ていましたよ」
 しかし、〈特に疑問視されているのが、安倍後援会主催の前夜祭だ〉と『週刊文春』(11月28日号)。「安倍晋三『桜を見る会』『虚偽答弁』を許すな」とまるで朝日の社説みたいなタイトルだ。
 参加者800人が多過ぎる、会費5000円が安過ぎるというのだが、直撃されたオータニの代表取締役常務で東京総支配人、清水肇氏の説明。
 〈「五千円が安いと言われても、うちがそれで引き受けているんだから。だいたい、シーズンや空き状況によっても値段は変動するでしょ。(中略)こちらだって商売なんだから、予算に応じて検討しますよ」〉
 〈世論は納得していない〉と言うが、野党とメディアのバカ騒ぎ、うんざりしている国民の方が多いのでは。
 それにしても『文春』、総理を呼び捨てはないだろう。
 『新潮』トップ「『官邸の番犬』が前代未聞の忖(そん)度(たく)捜査! 安倍総理『秘書ご子息』のケンカに捜査一課を投入した次期『警察庁長官』」はひどい記事だ。4年も前のごく些細(ささい)な事件に絡んで、警察庁の中村格(いたる)官房長を誹謗(ひぼう)中傷。このところ好調の『新潮』だけに残念。


 
まったく毒まんじゅうを食い過ぎたかのような内容なのだが、作家の適菜収が連載コラム「それでもバカとは戦え」でバカ連中を叩き切っていた。 
 

<アベ擁護者の「さっぱりわからない」発言はこちらのセリフ>
 2019/11/30 日刊ゲンダイ
 一昔前に「おバカブーム」があった。クイズ番組でタレントがわざと答えを間違え、全力で「私はバカです」とアピールする。こういう番組が成り立っていたのは、バカに共感する人間が一定数いるからだろう。有名人が死んで報道されるとヤフーニュースのコメント欄には「誰、それ。知らない」というコメントが必ずつく。「アタシィ~ワカンナ~イ」とバカのふりをして男に媚びる女の子もいる。
 先日、某テレビ番組の司会者が「桜を見る会」に関し、「ちょっと若い人と話したんだけど、何がいけないんですか? っていう子がけっこういました」と呆れていたが、日本のメディアの病はすでにパンデミックの様相を示している。大の大人が公の場で、バカアピールを始めたのだ。
 産経新聞元政治部長で政治ジャーナリストの石橋文登は、ネット動画番組で「僕は正直、桜を見る会の何が問題かさっぱりわからない」「政治外交にレセプションは欠かせない」などと発言。
 「さっぱりわからない」はこちらのセリフだ。問題になっているのはレセプションの是非ではない。安倍が地元支援者を接待したことだ。私費だろうが公費だろうが、これは公職選挙法違反である。
 産経新聞社のサイトにある「花田紀凱の週刊誌ウォッチング」では、花田が「なぜこんなことで大騒ぎしているのかがわからない」と猛烈にバカアピール。
〈21日の朝日新聞(東京版)、1面トップで白ヌキの大見出し「首相、招待関与認める」。総理が何か悪いことでもしたようだが、総理主催の「桜を見る会」なのだから「関与」は当たり前、印象操作もいいところだ〉
 そもそも一連の事件の流れをまったく理解していない。安倍は「招待者の取りまとめには関与していない」と言っていた。しかし、嘘をついていたのが明らかになったから大きく報道されたのである。印象操作しているのは花田だ。
 本当はわかっているのに「わからない」と言うなら悪質なデマゴーグだし、本当にわからないならわかる人に聞けばいい。多くの法曹関係者や学者が安倍の行為が犯罪にあたることを具体的に指摘している。それでも安倍に問題がないというなら根拠を示せという話。「ワカンナ~イ」と体をくねらせて安倍に媚を売るのは言論ではない。


 
「多くの法曹関係者や学者が安倍の行為が犯罪にあたることを具体的に指摘」している一例として、将棋をまったく理解していない人には無理かもしれないが、かなり分かりやすい喩で 郷原弁護士は解説していた。 
  
『桜を見る会』問題の本質~安倍首相説明の『詰み』を盤面解説」 
 
                   
        《盤面1》
 

・・・前略・・・
 安倍首相の「桜を見る会」前夜祭に関する「説明」がなぜ詰んだと言えるのか。「将棋の盤面」の喩えで考えてみよう。
桜を見る会」追及が始まった時点での盤面
 まず、「桜を見る会」についての追及が始まり、前夜祭の問題に及んだ時点の盤面が《盤面1》(著者作成、以下同様)である。
 「5八」に位置する安倍首相の「玉(ぎょく:王将)」を守る駒として、「3七」の位置に安倍後援会の「金」(斜め後方以外の場所に1マス動かすことができる駒)、「7六」の位置にホテルニューオータニの「銀」(左右と後方以外の場所に1マス動かすことができる駒)という「二つの駒」があった。
 安倍後援会が、安倍首相の指示どおりに動くのは当然であり、ホテルニューオータニも、絶大な政治権力を持つ安倍首相にとっては、動かすことが容易な「駒」だったであろう。
 当初は、前夜祭の夕食パーティーの1人5000円という会費が安過ぎるのではないか、実際にはもっと高く、その差額を安倍後援会が補填しているのではないか、そうだとすると、安倍首相の地元の支援者が多数参加している夕食会は、有権者に対する利益供与(公選法違反)に当たるのではないか、が問題にされた。
 この段階で、安倍首相が強く意識したのは、「公選法違反」の問題であった。直近で、同じ有権者に対する利益供与の問題で、菅原一秀氏が、就任間もなく経済産業大臣を辞任していたこともあって、公選法問題は、総理大臣辞任につながりかねない重大リスクであった。《盤面1》上の「敵の駒」としては、敵陣「2二」の位置にある「飛車」(縦横どこまででも動かせる駒)であった。
 しかし、「桜を見る会」前夜祭に関するリスクはそれだけではなかった。政治団体である安倍後援会が深く関わっていることは明らかであり、それについて、収支が発生していれば、政治資金収支報告書に記載しなければならない。しかし、その収支報告書には、過去に、「桜を見る会」前夜祭の収支が記載されたことはなく、収支の記載義務があれば、もろに政治資金規正法違反となる。《盤面1》で言えば「6二」の「香車」(きょうしゃ:前方にどこまでも走る駒)であった。
 そして、盤面の中央に位置する駒が、マスコミやネット上の安倍政権に対する批判の言論の「金」であり、これには、私自身も含まれる。
 つまり、《盤面1》の上で、「安倍王将」を守る駒が「後援会」(金)、ホテルニューオータニ(銀)、攻める方が、「公選法違反」(飛車)と「政治資金規正法違反」(香車)、そして、それらを背景とする言論(金)という構図だった。
安倍首相にとって最大の「悪手」だった「6七玉」
 そこからの盤面の動きを示したのが《盤面2》だ。


    
     《盤面2》
  

 まず、野党側の追及は、ホテルニューオータニの鶴の間でのパーティーは最低でも「一人11000円」とされていることなどから、前夜祭の夕食パーティーが有権者への利益供与の公選法違反に当たるのではないかという指摘だった。「2二飛車」は「2八飛車成り」で、一気に、「3七金」の安倍後援会に迫った。これによって「飛車」は「龍」(もともとの飛車の動きに加えて、斜め前方と斜め後方に1マス動かせる駒)となる。   
 そこで、安倍首相側の意識は、公選法違反の「2八龍」の方に集中した。この局面で、安倍首相は、後援会側に動くことによる公選法違反のリスクを恐れ、反対のホテルニューオータニ側に都合の良い説明をさせる方針をとった。
 11月15日、「ぶら下がり会見」で
「すべての費用は参加者の自己負担。旅費・宿泊費は、各参加者が旅行代理店に支払いし、夕食会費用については、安倍事務所職員が1人5000円を集金してホテル名義の領収書を手交。集金した現金をその場でホテル側に渡すという形で、参加者からホテル側への支払いがなされた。」
と説明し、18日の「ぶら下がり」会見でも、
「安倍事務所にも後援会にも、一切、入金はなく出金もない。旅費や宿泊費は各参加者が直接支払いを行い、食事代についても領収書を発行していない。」
と述べた。
 そして、安倍首相は、ホテルニューオータニ側が、1人5000円という会費の設定を行い、自ら参加者から会費を徴収したものだとして、「安倍後援会側に収支が発生しない」という説明をすることで、説明責任を、後援会ではなく、すべてホテルニューオータニ側に押しつけようとした。
 夕食パーティーの参加費の価格設定も会費の徴収もすべてホテル側が行うという、「ホテル主催の宴会」であるかのように説明したのである。そうすれば、安倍後援会は一切関与せず、収支も発生しないことになる。つまり、「3七金」の安倍後援会ではなく、「7六銀」のニューオータニの方に寄ろうとし、「6七玉」という手を指したのである。
 しかし、それが、安倍首相にとって、致命的な「悪手」(あくしゅ:形勢が悪化するような指し手)であったことは盤面上も明らかだ。
 18日の夜、私は、【「ホテル主催夕食会」なら、安倍首相・事務所関係者の会費は支払われたのか】と題する記事を出した。安倍首相が説明するとおり、ホテル側が会費の設定を行い、自ら参加者から会費を徴収するのであれば、安倍首相夫妻、安倍事務所、後援会関係者からも当然会費を徴収しなければならない。支払った場合は、安倍後援会としての支出が発生するので、後援会に政治資金収支報告書に記載がないことが政治資金規正法違反となる。逆に、支払っていない場合には「無銭飲食」になる。もちろん、その「無銭飲食」は、ホテル側が「被害届」を出さなければ「事件」にはならないが、それは、ホテル側が「無銭飲食」を見過ごし、その分の支払を免除することで、ホテルニューオータニという企業が、安倍後援会に企業団体献金を行ったことになる。
 安倍首相には、違法にならない「説明」の余地はない。
 「6六金」という「王手」(おうて:次に相手玉を取ることができる状態)だった。政治資金規正法違反の「6二香車」が効いており(玉で「金」を取ろうとしても、前方に一直線に動ける香車にとられてしまう)ので、「6六金」の王手で、完全に「詰み」なのである。
ニューオータニにとって最悪の「詰み」の盤面
 こうした、安倍首相が、致命的な「悪手」を打ったことの結末は、単なる「詰み」にとどまらない。
 翌11月19日朝に、私が出した記事【最終盤を迎えた「桜を見る会」安倍首相“詰将棋”、「決定的な一手」は】では、安倍首相が、ホテルニューオータニ側に便宜を図ってもらったような説明をすると、ホテルニューオータニが、安倍首相の職務権限による「何らかの見返り」を期待する関係にあった疑いが生じると指摘した。実際に、安倍首相が長を務める内閣府は、皇位継承に関連する行事に関して、都内の有名ホテルに多額の発注を行っており、ホテルニューオータニも、今年10月23日に、約1億7000万円の予算で開催された内閣総理大臣夫妻晩餐会を内閣府から受注し、「桜を見る会」前夜祭と同じ「鶴の間」で晩餐会が開催されている。
 ホテル側が、前夜祭の夕食パーティーで、参加していた安倍首相夫妻や事務所関係者から徴収すべき参加費を徴収しなかったとすると「利益の供与」であり、それは、安倍首相とホテルニューオータニとの「癒着・腐敗」の疑い、極端に言えば、贈収賄の疑いさえ生じさせることになる。
 《盤面3》が、安倍首相の「詰み」の最終の盤面である。「安倍王将」と「ニューオータニ銀」とがくっついて「癒着した」形での「詰み」という最悪の盤面となっている。


   

        
        《盤面3》  

     
 
もっとも、こんな解説は安倍晋三が将棋を理解していることが前提であるのだが、窮地に陥ればトンデモない奥の手が飛び出すかも知れない。
 
臨時国会は12月9日で閉会し会期延長はないとされている。
 
自民党は会期内は「安倍晋三隠し」に専念し、閉会後は安倍晋三は逃げるように外遊に行くというのだから、野党は決して「逃げ得」を許さず、年明けの通常国会までには、解散総選挙に向けた野党共闘の深化に専念すべきである、とオジサンは思う。 
  

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