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言の葉辞典 『響』②

2023-10-31 21:00:00 | 言の葉/慣用句

 ■『響』②

 関連項目 ー 三歳児神話 ー

 三歳児神話とは、以下の意味で使用される。

 1.子供が3歳になるまでは母親は子育てに専念すべきであり、そうしないと成長に悪影響を及ぼすという考え方。

 2.「3歳頃までの脳の成長は重要である」という命題のこと。
 平成10年(1998年)版『厚生白書』、国会議事録の一部は定義2の意味で使われている。
 日本赤ちゃん学会ではこの定義も並行して扱われた。

 3.三歳児神話、という用語が持つ「悪影響がある」とする考え方を否定的にみなすニュアンスそのもの。
 つまり「悪影響があるというのは疑わしい」といった意味合い。

 《 概要 》

 大日向雅美によると、以下のような要素からなるという。

 ・子供の成長にとって幼少期が重要である。

 ・この大切な時期は生みの母親が養育に専念しなければならない。
 なぜならお腹を痛めたわが子に対する母の愛情は子供にとって最善だからである。

 ・母親が就労などの理由で育児に専念しないと、将来子供の発達に悪い影響を残す場合がある。

 《 社会的位置づけ 》

 これらは家庭教育の面で母親が母性を発揮して子の庇護を行うという観点に立ってのもので、こういった環境が3歳までの幼児の情緒の発達に重要であると考えられてのことである。

 スウェーデンでもこうした考え方から、親が子を直接に3歳まで世話が出来るようなシステムが整っている。
 この観点では幼少期の父親の役割は軽視されがちなため、非行など子供の問題行動が社会問題視されると、その原因が幼少期の母親の就労にあるとする論調が根強い。
 またそのようなイメージが社会にあるため、出産した女性の就労継続・再就労を断念させる要因のひとつとなっているという見解が存在する(国会議事録など)。
 一方で三歳児神話批判に対し平等の行き過ぎを懸念する声もある(同議事録など)。
 平成10年(1998年)版『厚生白書』が「少なくとも合理的な根拠は認められない」と初めてこの問題に絡む記載をしたが、厚生労働省はその後の国会答弁で「三歳児神話というのは、明確にそれを肯定する根拠も否定する根拠も見当たらないというのが事実」とした。
 なお、大野由利子政務次官は、(前略)「厚生白書の作成の際にも調査、検討を行ったわけでございますが、少なくとも合理的な根拠はないと、こういうふうに厚生白書の中でも検討結果が示されているところでございます。
 ただ、乳幼児期は、非常に特定の者との深い愛情関係、愛着関係を通して大変人間としての成長があるということで、人間に対する基本的信頼感を形成する大事な時期であることは事実でございます。」と答弁している。

 大日向雅美は三歳児神話をどう認識するかは男女ともにキャリア、家庭との関係において、人生を大きく左右する深刻な問題だとしている。その一方で、この問題はイデオロギーが深く関係しているとした。
 一方で、三歳児神話が一人親家庭や幼少時に親と死別した子への差別や偏見、過度の同情に影響しているという見解もある。
 三歳児神話はフランスでは希薄であり、育児休業をとらず、産後2~3カ月で子どもを保育所に預けて働く母親も多い。
 保育所整備や出産・育児への公的支援が手厚いこともあり、日本やドイツより高い出生率を維持している。

 《 通時的関連事項 》

 ・1905年、羽仁もと子は教育では母親が子供に慕われることが大切であり、慕われるためには「昼も夜も手塩にかけて保護を与える」ことだと説いた。

 ・1951年、ジョン・ボウルビィは、母親から引き離されて、乳児院などに預けられた子供の発達不良に関して論文を発表した(母性的養育の剥奪)。

 ・1985年、『日本大百科事典』の「育児」の項においては「三歳児未満は、親子間の情緒的な関係を緊密にする時期」とされ、三歳までに十分な母子間の緊密な情緒的関係が形成されない場合は「情緒の発達が遅れ、情緒の不安定は次第に強くなる」との記述がある。

 ・1998年、『厚生白書』において「自立した個人の生き方を尊重し、お互いを支え合える家族を」との厚生省(当時)の主張が掲げられ、「これらのことを踏まえれば、三歳児神話には、少なくとも合理的な根拠は認められない。」と記述された。

 ・2001年、日本赤ちゃん学会において「三歳児神話」は二つの定義が論じられた。
 一つは「子どもは3歳までは常時家庭において母親の手で育てないと、その後の成長に悪影響を及ぼす」であり、懐疑的に見られた。
 いま一つは「3歳までの脳の成熟は極めて重要であって、その間に正しい刺激を与えなければ、健常な発達が臨めないことがある」という定義である。

 2005年、文部科学省の「情動の科学的解明と教育等への応用に関する検討会」は、「適切な情動の発達については、3歳くらいまでに母親をはじめとした家族からの愛情を受け、安定した情緒を育て、その上に発展させていくことが望ましいと思われる」と報告した。

 《 父親の役割 》

 ▼研究の経緯

 子供の発育に関して、父親が重要な役割を果たしていることが、近年認識されるようになった。
 従来は、父親の役割として、稼ぎ手、監督者、性役割モデルなどが知られていた。
 しかし近年研究が進んで、社会性の発達や知的能力の発達など、父親が子供の精神的発達に重要な役割を果たしていることが明らかになった。
 離婚により父親が子供の家庭からいなくなると、子供は精神的な適応がより悪化し、学業成績がより悪くなり、反社会的な行動がより増え、結婚してからの離婚率もより高くなる。
 戦死や病死によって父親が不在になっても、同様の傾向が生じる。

 これとは逆に、父親が在宅で働く場合や父子家庭の場合など、父親が子供と長い時間を過ごす家庭では、子供の社会的な発達はむしろ良好になる。
 こうしたことがきっかけとなり、父親が子供の発達に与える影響について、多くの研究が行われるようになった。
 父親が不在の家庭の研究、父子家庭と母子家庭の比較研究、愛着の研究、親と子の気質の類似度研究などから、父親の役割が調べられた。

 《 子供の年代ごとの父親の役割 》

 父親は子供と遊んでいる時にも、子供の発達を促すような働きかけを行っている。
 特に、子供の知的発達や社会性の発達を促すような働きかけを行っている。
 そうした働きかけの内容は、子供が成長するにつれて変化してゆく。

 ▼乳児期における父親の役割

 母親は、乳児に話しかける際には、繰り返すリズムで、ソフトに、なだめるように話す。父親は言葉を多く用いて、子供の体に触れて、はっきりとした言葉で話しかける。
 子供は、母親の顔を見ると、心が落ち着いて脈や呼吸の数が少くなり、父親の顔を見ると、楽しい遊びを期待して脈や呼吸の数が増える。
 その結果、子供は遊び相手として、父親を好むようになる。ただしストレスの大きい場面では、母親を選ぶ。
 父親によるこうした刺激は重要であり、乳児の脳に健康な発達を促し、子供の社会的発達、精神的発達、知的発達に永続的な良い効果を与える。
 乳児期に子供が愛着の関係を樹立する相手は、母親に限らない。
 たいていの乳児は、母親にも父親にも愛着を示す。
 子供が愛着を示す相手は、独立で同等である。
 「安心の愛着」を樹立した子供は、その後の発達のテストにおいて高得点を取る。
 乳児期に確立された愛着の効果は長く続く。

 父親が、子どもの出生直後から子どもに充分に支持的に関与すると、子どもに良い影響を与え、生後7ヶ月の時点や生後3歳の時点で、子どもの言語発達はより良好となり、子どもはより高い知能指数IQを持つようになる。
 アメリカ合衆国政府が出資した教育プログラム Early Head Start (早期ヘッドスタート「さい先の良いスタート」)は、妊婦や乳幼児を対象として、アメリカ国内で行われている。
 このプログラムの主要な内容の一つは、父親が乳幼児への関与を増やすことである。

 ▼幼児期における父親の役割

 幼児期には、子供の行動範囲はさらに拡大する。
 しかし同時に、行動には制限が必要となる。
 この両者の要請を満たす過程で、幼児は、問題解決と他者との共存について学ぶ。
 子供と接する時に、母親は身の回りの世話などの養育行為が多いが、父親は体を使う荒っぽい遊びが多い。
 父親は、荒っぽい遊びを通じて、安全であるが冒険的な場を提供して、世界や他人との付き合い方を子供に学ばせる。
 子供は遊びを通じて世界を学ぶ。
 父親は遊びを通じて世界を子供に紹介する。
 父親は、子供に制限やルールを守るように要求し、行為を一人でできるように励ます。
 それは、問題解決の重要な訓練となる。
 母親は感情を表現する言葉を多く使って、子どもが感情を理解する助けをする。
 これに対して、父親は原因を説明する言葉を多く使って、子どもが論理を理解する助けをする。
 父親は、より長い言葉を使い、より抽象的な言葉を使う。 母親は主に共感によって子供が必要とするものを把握する。
 これに対して、父親は、遊びを通じて子供の考え、感情、希望を理解する。そして子供に何が必要であるかを把握してそれを与える。

 スポーツのような遊びを通じて、感情のコントロールや同僚との協力関係を子供に教えることは、母親よりも父親の比重の方がずっと大きい。父親は、子供が社会と良好で強固な関係を樹立できるように、長期にわたって子供を支援し続ける。
 父親が幼児に強く関与し多く遊ぶと、子供の言語能力や認識能力は向上し、知能指数IQが向上する。

 ▼小学生の頃の父親の役割

 子供が学童期の頃には、父親は、子供に新しいことを経験させて、しかも自分一人でするように促す。
 それができるようになれば、子供には自信が生まれる。
 さらに子供は、自分をコントロールして、その行動を責任を持って成し遂げるようになる。
 この時期に父親が充分に関与すると、自分の成功や失敗は、もっぱら自分の努力が原因であることを理解して、他人のミスを責めなくなる。
 父親は、子供に勤勉の意識を教え、技術を学べば目標を達成できることを教える。
 子供が、新しい挑戦に果敢に立ち向かう能力と自信を獲得するための努力を積み重ねるかどうかは、この時期の父親の係わりかたが非常に重要な意味を持つ。
 子供の道徳的社会的想像力の発達についても、父親が重要な役割を果たす。
 子供に直接に教えたり、自分で手本を示すことによって、正直に誠実に努力すれば、その報酬が得られることを教える。
 学校へ行く年代の子供のうち、父親が多く関与する子供は、学業成績が良い子供である。
 Aの成績をより多く取り、量や言葉の技術が優れている。
 父親が子供に関与すればするほど、子供の認知能力や学業成績は向上し、社会に出てからの成功のチャンスが高まる。

 子どもが6歳の時に父親が子どもに積極的に関与すると、子どもが7歳の時の知能指数IQや学業成績に良い影響を与える。
 また、子どもが7歳の時に父親が子どもに積極的に関与すると、子どもが7歳の時や11歳の時のIQに良い影響を与える。
 特に、父親が子供の学校に関与すると、子供の学業成績に良い影響を与える。
 アメリカ合衆国父親センターとアメリカ合衆国PTAは、父親が学校に関与する度合と子どもの学業成績との関係を調査した結果、父親が学校への関与を増やすように働きかけている。
 母親は感情や人間関係の技術を子供に多く教えるが、父親は生存のための技術や問題解決の技術を子供に多く教える。
 父親は、子供が進んでゆく新しい世界でどうすれば良いかを、子供に説明する。
 ただし、父親が余りに厳格に細かく指示を与えると、子供は父親を頼るようになって、子供に悪影響が及ぶ。
 子供は、感受性が低下し、語彙が少なくなる。
 逆に放任の子育てでは、父親から子供への情報伝達が減って、精神発達の成績は低下する。

 ▼13歳から19歳頃までの父親の役割

 この時期には、子供の自己同一性の確立が重要な課題である。子供は友人と過ごす時間が増え、親と過ごす時間は減る。
 しかし、子供の信念、価値観、将来計画を造りあげる上で、父親と母親は、重要な存在である。
 この時期には、母親の世話が、子供の独立の感覚を侵して、子供と母親のトラブルが増加する。
 しかし、この時期の子供は、母親の精神的サポートに頼り、父親のアドバイスに頼っている。
 父親がそばにいるだけで良い場合もある。
 父親が積極的に関与する子供は、身体的にも精神的にもより健康であり、学業成績が良く、トラブル行動が少なく、犯罪行為が少なく、薬物依存が少ない。
 別居家庭においても、子供が非同居の父親と長時間を過ごして一緒に多くの生活活動を行う場合は、子供の学業成績は向上する。
 また、父子家庭で育った子供の方が、母子家庭で育った子供よりも、独立心が旺盛で、時間に正確である。
 子供の成績については、父親が子供と過ごす時間の長さよりも、関与する質と内容の方が、大きい影響を与える。
 ただし役割モデルとしての影響の大きさは、接する時間の長さに比例する。
 娘は、父親を見て男が何であるかを理解する。
 そして、自分の外見がどう見えるかよりも、自分が何をして自分の心がどうであるかというような自分の中身の方がずっと重要であることを理解する。
 父親が不在の家庭で育った少女は、思春期を早く迎えるなど、年齢変化が速く起きる。
 子供は青年期になっても、他者との関係や将来設計について、父親からアドバイスを得ている。
 それで、子供が思春期を過ぎた頃に、自立を促す目的で、父親が子供への関与を減らしてしまうと、子供の発達の成績は悪化する。

 《 超自我 》

 超自我は、ルール・道徳観・倫理観・良心・禁止・理想などと関係する人柄(パーソナリティ)の一部分である。
 超自我は、父親の存在や文化的な統制を、象徴的に内在化させたものである。 少年の超自我は、父親の存在を同一視により内在化させながら形成される。
 フロイトから見れば、超自我の取り込みは、父親の助けによって、父親との同一視が成功したということである。
 超自我が発達するにつれて、教育者や道徳家など、父親以外の人達からの影響を取り込むことが可能になる。
 ジークムント・フロイトはまた、次のように述べている。
 「女性の超自我は、感情に動かされて気ままである」、「女性が行う判断は、愛情や敵意のような感情から多くの影響を受けている」。

 ▼父親が子どもに与える影響

 カナダ政府は、父親が子どもに多く関与すると、次の点で、子供に良い影響をあたえると述べている。

 ・子どもの認知機能の発達

 ・学業成績の向上。より上級の学校に進学すること

 ・問題解決能力

 ・情動の発達。自分の行動に責任を持つこと。衝動的でないこと

 ・自分の感情を適切にコントロールすること

 ・自己受容。落ち込まないこと

 ・社会的発達

 ・同僚とポジティブな関係を作ること

 ・攻撃的でないこと。忍耐力があること

 ・共感して人に関与すること

 こうしたことから、カナダ政府は、父親が子どもに充分に関与することを勧めている。

 「父親の仕事は、子どもの発達を助けることであり、子どもが自分の感情を把握して表現するように教え、生理的な困窮を避けるよう教えることであり、子どもが良い経験をする場を提供することであり、子どもが頑張って目標に到達し責任を果たすのを助けることであり、市民・配偶者・親としての役割を子どもに少しずつ理解させることである。
 手短に言えば、子どものお腹を食べ物で満たし、子どもの頭を知恵で満たし、子どもの心を愛と勇気で満たすことである。」

 〔ウィキペディアより引用〕

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 『メロディー』 作詞 : 玉置 浩二

 あんなにも 好きだった きみがいた
 この町に
 いまもまた 大好きな あの歌は
 聞こえてるよ
 いつも やさしくて 少し さみしくて

 あの頃は なにもなくて
 それだって 楽しくやったよ
 メロディー 泣きながら
 ぼくたちは 幸せを 見つめてたよ

 なつかしい この店の すみっこに
 置いてある
 寄せ書きの はじのほう
 きみと書いた ピースマーク
 みんな 集まって 泣いて 歌ってたね

 あの頃は なにもなくて
 それだって 楽しくやったよ
 メロディー いつのまに
 大切な ものなくした

 あの頃は なにもなくて
 それだって 楽しくやったよ
 メロディー 泣きながら
 遠い空 流されても

 きみのこと 忘れないよ
 いつだって 楽しくやったよ
 メロディー 泣かないで
 あの歌は 心から 聞こえてるよ

 〔情報元 : uta-net〕



言の葉辞典 『響』①

2023-10-30 21:00:00 | 言の葉/慣用句

 ■『響』①

 【読み方】

 音読み : きょう
 訓読み : ひびき、ひび(く)

 【意味・由来】

 ひびく。音が周囲に広がる。

 響は「音+音符郷」で、音が空気に乗って向こうに伝わる事。

 ①とどろくこと。
  また、その音や声。
  音響。

 ②こだま。
  反響。

 ③震動。

 ④音や声の末尾。
  余韻。

 ⑤世間に広く知れわたること。
  世の評判。

 ⑥関係が他に及んでいくこと。
  他にさしひびくこと。
  さしひびき。
  影響。

   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 【予備知識】

 響を解体すると、郷音になり、ひとつの言葉として成立する。
 郷音の読み方は、きょうおん、きょういん。
 意味は、自分の土地の方言。
 お国訛り。
 もう一つの意味は、故郷からの便り。
 郷書、郷信とも言う。

   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 関連項目 ー 赤ちゃん ー

 赤ちゃんは、産まれたばかりの子供のこと。
 赤子(あかご)、赤ん坊(あかんぼう)とも言う。
 なお、人間以外の動物にも「赤ちゃん」が用いられることがしばしばある。
 乳飲子(ちのみご)と呼ばれることもある。
 生存のために援助を必要とする弱い存在である。
 多くの種で赤ちゃんは愛らしい外見をしており、これは援助を受けやすくするために有利な形質なのではないかとの解釈もある。
 母子保健法は、出生からの経過期間によって、「赤ちゃん」を次のように定義する。

 ・新生児:出生後28日未満の乳児。

 ・乳児:一歳に満たない子供。

 なお、新生児の中でも出生後7日未満の乳児を特に「早期新生児」と呼ぶこともある。
 また、生まれて間もない赤ちゃんのことを嬰児(えいじ、みどりご)と呼ぶこともある。
 日本語の「赤ちゃん」の語は、しばしば出生後(新生児・乳児等)のほか、「お腹の中の赤ちゃん」と表現するように、胎児も含めていうこともある。

 《 語源 》

 「赤ちゃん」の語源は、新生児が多血症気味となり、皮膚色が赤く見えることにある。
 これは、分娩の際に陣痛の圧力で胎盤内の血液が新生児の体内へ絞り出されるためである。

 《 特徴 》

 胎児は母の胎内の子宮で、生存・発育に必要な栄養や酸素のすべてを胎盤・臍帯からの供給に依存している。
 一方、胎児が出生して新生児となった瞬間から、自力で呼吸し、栄養を摂取しなければ生存することもできない。
 このような大きな生存条件(または『ライフスタイル』)の変化は、新生児期を過ぎて後は一生(死亡するそのときを除けば)経験することはない。
 新生児の全身が黄色く染まるのを、新生児黄疸といい、約9割の子供に現れる。
 これは胎児性の赤血球が壊されるために起きる。
 このほか、自力での免疫が著しく未完成である一方で母体からの移行抗体が存在することや、神経が未発達であるゆえに疾病に罹患しても特異的な症状を発見しにくいこと、多くの先天性疾患が発見される時期であることなど、医学上では新生児期は極めて特異な時期であるといえる。
 医学の中で新生児期については新生児学でとり扱われ、医療の分野としては新生児科または未熟児科が相当し、新生児特定集中治療室(NICU)にて実際の医療が行われる。

 生まれて間も無い新生児が、自然と笑顔(のように見える表情)をつくることを新生児微笑(または生理的微笑)と言う。
 笑顔をつくる理由については不明であるが、母親など世話をする周囲の人間の情緒に働きかける効果があるともいわれる。
 チンパンジーにも新生児微笑があることが確認されている。

 《 赤ちゃんの成長と発達 》

 ・生後半年程度までは、母乳あるいは粉ミルクを飲んで育つ。

 ▼不安な赤ちゃんの首すわり

 赤ちゃんの首すわりとは、
    どんな状態のことを言うのか?

 生まれてすぐの赤ちゃんは、頭を自分で支えることができません。
 でも、成長や発達につれて、ゆっくりと自分で頭の動きをコントロールできるようになっていきます。
 首すわりが完成しているかどうかの目安は、赤ちゃんが自分で頭を自由に動かせるかどうか。
 生後3~4ヵ月健診で、あおむけの姿勢から両手でゆっくり引き起こした時に首が後ろや前に倒れない、うつ伏せにした時に首が上げられることなどで、お医者さんは首すわりができているかを判断してくれます。

 (1)立て抱きにしたときに、頭がグラグラしない。

 (2)赤ちゃんの体の両脇を支えたとき、頭をまっすぐに保てる。

 (3)あお向け寝から腕を引いて起こしたとき、頭がたれ下がらない。
 首が、がくんと後ろに倒れたら、まだ首はすわっていません。

 首すわりができる時期は通常、生後3~4ヵ月目とされています。
 ただ、赤ちゃんの成長や発達のスピードには個人差があります。
 この時期に赤ちゃんの首すわりができていないからと言って、心配し過ぎないようにしましょう。

 赤ちゃんの首がすわるまでは、頭と首が安定するような抱き方を心がけましょう。
 また、首すわりする前の赤ちゃんをうつぶせで寝かせないように気をつけましょう。
 首がすわる前の赤ちゃんは首の力が弱く、柔らかい布団の上などでうつぶせ寝をすると、顔が塞がって窒息する危険があります。
 赤ちゃんが眠る時は決してうつぶせにせず、赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。

 〔情報元 : Pampers〕
 https://www.jp.pampers.com/

 ・発達の段階には個人差があるが、半年位になるとお座りをするようになり、また、この頃には離乳食を与え始める。

 ▼夜泣き 原因と対処法

 赤ちゃんは泣くのが仕事……昔からよく言われますが、連日続く赤ちゃんの「夜泣き」に疲労困憊しているパパやママも少なくありません。
 慢性的な睡眠不足や疲れがたたって、楽しんで育児ができなくなるばかりでなく、パパやママ自身が体調を崩すこともあります。
 赤ちゃんの「夜泣き」の原因は多岐に渡りますが、ここでは主な原因と、おすすめの夜泣き対策について詳しく解説します。

 夜泣きとは、赤ちゃんが夜間に突然目を覚まして激しく泣くことを指します。
 多くは生後6か月~1歳半くらいに見られ、はっきりとした原因が分からないことも多々あります。
 抱っこする、オムツを換えるなど何らかの対策を講じることで泣くのをやめてスッと寝入ることもありますが、中にはほぼ一晩中泣いているといったケースも見られます。
 一方で、一度も夜泣きをしたことがないという赤ちゃんもおり、夜泣きの発症や時期、程度には大きな個人差があるといえます。

 夜泣きのメカニズムはいまだはっきりとは解明されていませんが、一般的には以下の2つの要因が夜泣きを引き起こすと考えられています。

 ◆何らかの不快感が重なる

 赤ちゃんは言葉で自分の感情を言い表すことができないため、何らかの不快な感覚を覚えた際には大きな泣き声を上げて、周囲に助けを求めます。
 赤ちゃんが生きていく上で、「泣く」行為は切っても切り離せない関係です。
 このような反射的な「泣く」行為は、夜間も生じることがあり、それが夜泣きの原因となっていることも少なくありません。
 具体的には、お腹が空いた、のどが渇いた、オムツが蒸れて気持ち悪い、暑い、寒い、身体のどこかが痛い、かゆいなど、さまざまなものが挙げられます。

 ◆睡眠の未熟さ

 一方、赤ちゃんのノンレム睡眠とレム睡眠は、大人よりも短く約50分で繰り返され、割合は半々であることがわかっています。
 これは、脳の発達を促し、日中に刺激を受けた情報を整理するために脳が活動している状態のレム睡眠が長く必要であるからと考えられています。
 大人と比べて赤ちゃんはレム睡眠の回数が多く、レム睡眠時には眠りから覚めやすくなります。
 この時、何らかの不快感や夢が影響して、ぐずってしまうことがあります。

 また、私たちには朝に目覚め、夜になると眠くなるといった「体内時計」が備わっています。
 赤ちゃんも生後4か月を迎える頃には体内時計の機能が発達して、昼夜の区別がつくようになると言われていますが、その働きはまだまだ未熟です。
 このようなことから、赤ちゃんは眠りが浅く目覚めやすい上に、睡眠リズムも不規則になりやすいために夜泣きするという説が有力視されています。

 〔情報元 : エリエール〕

 ・お座りの次にずりばい(両手を体の下について手だけで移動すること)をし始め、次第にハイハイをするようになる。
 ハイハイはやらないで先につかまり立ちをすることもある。

 ▼何故、赤ちゃんに向かって
  “いないいないばぁ〜”とするのか。

 いないいないばあは、赤ちゃんをあやす時に使う言葉、または動作のことである。

 一般的な動作としては、赤ちゃんの前で自分の顔を両手で覆いながら「いないいない」ととなえ、「ばあ」と同時に両手を顔からどけて赤ちゃんに顔を見せる。英語圏の「いないいないばあ(Peekaboo、Peek-a-boo)」は日本とは少し違い、自分の顔を両手で覆った後「ピーカブー!」と言い、両手を顔からどける。

 発達心理学の概念を用いて言えば、いないいないばあを喜ぶのは、個人差はあるものの、自我が芽生え自己と他者の分離が始まる生後6か月以降の赤ちゃんである。
 いないいないばあをしている相手を他者として認識し、「いないいない」という一時的な分離から再会を予期した後に、「ばあ」と予期通りに再会が叶うことに喜びや興奮を感じているものと思われる。
 なお、赤ちゃんにとっては、顔のみが他人の存在のすべて(幼児に人物の絵を描かせると顔だけを大きく書き、体は申し分程度の大きさしか書かないことが多い)であり、顔を隠すと本当にその人が消えたと思いこむと考えられている。
 個人差はあるが、赤ちゃんは生後満1歳ごろになると、机や椅子などで出来た死角を利用し、自分から大人に対して、いないいないばあのような行動を取るようになる場合がある。
 大人の行動を模倣しているとも見て取れるが、自分から大人をあやすつもりで行動しているわけではなく、単に自分が動くことで、自分にとって大人が一時的に居なくなってから現れたという状況を作り出せることを発見したということであろう。

 ・1歳頃には、壁などにつかまって歩き始めるようになる。

 ▼赤ちゃんが歩き始まる前の心得

 赤ちゃんが歩きはじめるころは、「熱いから触らないでね」や「こっちに行くと危ないよ」などと言葉で伝えてもまだ理解するのが難しい時期です。
 好奇心たっぷりで動き回る赤ちゃんに「ダメ!」と言いながら行動を制限するのはパパやママも疲れてしまうと思います。
 そうなる前に、また、ケガや事故を防ぐために、赤ちゃんが自由に動き回れる環境やスペースを作ってあげましょう。

 ◆歩きはじめのころに多い事故

 ・ビニール袋による窒息

 ・たばこ、薬、電池などの誤飲

 ・浴槽へ転落して溺れる

 ・ベビーカーやソファ、椅子から落ちる

 ・階段から落ちる

 ・窓やベランダから落ちる

 ・転んでテーブルの隅などにぶつける

 などです。
 赤ちゃんの命を守るためにお家の中でも十分な注意が必要です。

 親の機転で「先回りチェック」を欠かさずに。

 ◆歩き始めを応援するには?

 ・赤ちゃんのお気に入りのおもちゃを手が届くくらいの離れた所に置いてみましょう。
 おもちゃを取りに行きたがるかもしれません。

 ・赤ちゃんが自分で押して歩けるように手押し車を与えても良いでしょう。
 座った状態の赤ちゃんがバーを持って立ち上がろうとする時に手押し車がひっくり返ることがなく、安定したものであるかどうかをしっかりと確認しておきましょう。
 安全基準をきちんと満たしたものを購入するようにしたいです。

 ・赤ちゃんがすでに立ち上がることができるのであれば、手が届くぐらいの距離にお気に入りのおもちゃを置き、おもちゃのある場所まで歩けるように応援してあげましょう。

 ・赤ちゃんの手を持って、数歩歩くのを手伝ってあげましょう。

 ・赤ちゃんが安全対策をした家具などに捕まり、伝い歩きをするのを見守ってあげましょう。

 ・赤ちゃんがたくさん動いて、歩くための筋力を強くできるようにしてあげましょう。
 ベビーカー、ベビーベッド、チャイルドシートにいる時間を減らしてあげましょう。

 ◆安全な環境づくり

 赤ちゃんが歩き始めたら、嬉しいだけではなく同時にママの心配も増えてきます。
 特に歩く練習をしている時にはよろめいたり、しりもちをついたりします。
 赤ちゃんが少しよろけてころんでしまっても、ママは落ち着いて、よしよしと抱きしめてあげましょう。
 そしてまた、元気な顔で赤ちゃんを冒険の世界へ送り出しましょう。

 ◆赤ちゃんが靴を履くのはいつから?

 赤ちゃんが外で歩き始めたら、足を守るために靴を購入しましょう。
 つま先がしっかりとした履き心地がよさそうな、軽い素材の靴を選びましょう。
 滑り止め機能がついて、少し余裕がある大きさのものを選んであげてください。
 ベビースニーカーもお勧めです。 この時期、赤ちゃんの足はすぐに大きくなります。
 個人差がありますが、ファーストシューズは2~3か月ぐらいで小さくなってしまうでしょう。
 靴のサイズが赤ちゃんの足にあっているか、大きなサイズの靴に変えたほうがいいのか、毎月こまめにチェックしてあげましょう。
 靴のサイズやデザインが赤ちゃんの足にあったものかどうか、専門家に相談するのもいいアイデアです。

 ・1歳半〜2歳頃には言葉を覚え始める。
 おむつを外し、トイレのしつけ(トイレトレーニング)も始める時期である。

 人生の最初の1,000日(おおよそ2歳の誕生日までの期間)は、生涯にわたる健康、成長、神経発達の基盤が確立される唯一の機会である。

 〔ウィキペディアより引用〕



research notes ♯01頁 ブラック企業の定義③

2023-10-29 21:00:00 | 自由研究

 「もし自分がブラック企業で働くことになってしまったら…」③

 ★退職しない・様子を見る

 ・責任あるポジションのため将来的なキャリアや経歴を考えると辞められない。
(男性 45才~49才 小売業 人員管理)

 ・上司との関係を改善すれば、少しは働きやすくなる可能性もあるため。
(男性 25才~29才 保険業 経営企画)

 ・仮に退職しても転職先の選択肢や条件が限られていると思い、退職を踏みとどまっています。
(女性 35才~39才 福祉 総務・広報)

 退職をしないという人の中には、「状況を確認したい」「改善する可能性が残されている」という理由で、今の職場に踏みとどまるという声が見られました。

 その他にも「自分の能力の足りなさも原因と感じているため」「この会社でしか得られないやりがいもあるから」と、自分に責任があると考えたり、辛い状況でも仕事の内容や責任感、成長の機会などからやりがいを見出している人もいました。

 しかしながら、様子を見ている間に心身ともに健康な状態が損なわれることは避けるべきです。
 退職せずに残るという選択肢を取った場合でも、具体的なタイムフレームを設定し、その期間の間に改善の兆しを見極めるようにしましょう。

 ★労働基準監督署に通報する

 ・長時間労働と残業代未払いが続き、心身ともに疲弊していました。
 労働基準に違反している企業のあり方を是正したくて相談しました。
(男性 30才~34才 製造業 生産管理)

 ・休日出勤が常態化していて有給休暇もまったく取れず、労働者の権利を阻害されていると思ったので。
(男性 25才~29才 小売業 販売)

 ・雇用契約の不正を報告するため。
(女性 30才~34才 建設業 経理)

 今の職場の違法性に納得がいかないという人は、労働基準監督署に通報するという回答もありました。

 違法な労働環境や不当な待遇を受けている場合が多く、「パワハラ、モラハラが日常的にあるのが当たり前になっている。」「気に入らない部下はすぐに「解雇する」と脅す」など過酷な環境下にいる人もいました。

 精神的にも肉体的にも大きなダメージを受けている場合は、労働基準監督署に通報することも選択肢の一つに入れるべきでしょう。

 通報は匿名で行うこともできるため、自身の身を守りながら問題解決に向けて動くことができます。

 労働環境が改善する可能性があるので、ぜひ相談してみてはいかがでしょうか。

 ▼あなたが思うブラック企業の見分け方第1位は「求人頻度が高い」で37%

 ★求人頻度が高い

 ・離職者が続出していたので、頻繁に求人募集を行っていた。
(男性 24才~29才 物品賃貸業 営業)

 ・人手不足で一人ひとりの業務負荷が増加。従業員の定着率も低く、定期的な人員補充が必要な職場でした。
(男性 35才~38才 運輸業 業務係長)

 ・良い人材を募集しようとしているが、うちのような地味な会社に応募する人がいない。
(男性 40才~44才 卸売業 人事・総務)

 「求人頻度が高い」と回答した人が3分の1以上を占めました。
 求人頻度が高い理由として、高い離職率と従業員の不満による人材の流出が頻繁に起こるためです。
 せっかく入社しても、早期にブラック企業の実態に気付き、退職を選択するケースも多く見られます。

 ★給料が高すぎ・低すぎ

 ・高水準な給料体系に魅力を感じて入社しましたが、実際は過度な長時間労働や想定外の業務を要求されるという事態に…。
(男性 25才~29才 情報通信業 エンジニア)

 ・長時間の残業が当たり前となって、しかも給料に反映されない。
(男性 30才~34才 保険業 内勤営業など)

 ・給与の大部分をノルマ達成による歩合制だったため、ベース給与がとても低かったです。
 しかも入社前に歩合について詳細を教えてくれず、入社後に知るという有様でした。
(男性 20才~24才 不動産業 営業)

 募集要項の給料が高すぎる、あるいは低すぎるというのもブラック企業の特徴だと言えます。
 入社前には給与体系の詳細を教えてくれなかったのに、実は「残業時間込みの基本給だった」「基本給よりも歩合で稼げという会社だった」という類の回答が25%の割合の人から寄せられました。
 給料が高すぎる場合は、入職者を魅了するために高額な給与を提示することで、不当な長時間労働や労働条件の不合理さをカモフラージュしようとするケースがあります。
 給料が低すぎる場合は、ブラック企業が従業員に対して適正な報酬を支払うことを怠っていることが考えられます。
 応募前に「給料が高すぎる(低すぎる)」と感じたら、その裏に何か不都合な労働条件が隠されているのでは?と細心の注意を払い、ブラック企業に巻き込まれないようにすることが大切です。

 ★会社内の雰囲気が異様

 ・突然上司が激怒し、部下に対して怒鳴りつけている光景が目に焼き付いています。みんな萎縮して怖気づいていました。
(男性 30才~34才 金融業 営業)

 ・面接で伺ったとき、社員さんとすれ違った際に挨拶をしても返ってこなかった。
 会社全体にどこか薄暗い雰囲気があったのを覚えています。
(女性 25才~29才 情報通信業 営業事務)

 ・朝から憂鬱そうな表情で出勤し、一日中気持ちが重かったです。
 同僚も無表情で、笑顔が見られない職場でした。
(男性 40才~44才 小売業 総務)

 「会社内の雰囲気が異様」と答えた人は12%でした。
 回答内容を見ると、上司からの過度な指示や叱責、パワハラ、社内でのコミュニケーションの欠如などが見られます。
 従業員は常にプレッシャーやストレスにさらされ、不安や緊張感が漂い生気を失っている職場もあるようです。

 ★面接時の担当者の態度がおかしい

 ・面接官が威圧的で無礼な態度をとり、圧迫面接なんだろうな、と思ったが度が過ぎていました。
 後にその会社は何か労基法に違反して送検されてましたが、やっぱりなという印象です。
(男性 30才~34才 生活関連サービス業 営業)

 ・面接官に業務とは関係のないセクハラじみた質問をされてびっくりした。
(女性 24才~29才 保険業 営業)

 ・面接時間がとにかく長かった。
 予定時間通りに進行しないのはどうかと思いました。
(男性 24才~29才 建設業 施工管理)

 「面接時の担当者の態度がおかしい」という回答が8%ありました。
 求職者に対する尊重や公平さが欠如していることに不満を持つ人が多かったです。 例えば、「無礼な態度」や「侮辱的な発言」、「面接官自身の不適切な行動や態度」などが挙げられます。
 「どうせ誰を採用しても変わらない」「とにかく人数だけ揃えたい」という考えのもとで採用活動をしているかもしれないので注意が必要です。

 ★古株社員の給料が低すぎる

 ・上司の給料が低すぎて、自分の将来は暗いと感じました。
(男性 24才~29才 製造業 経営企画)

 ・長年働いている社員が昇給の基準や評価方法について愚痴を言っていて、自分もその道をたどる可能性が高いと考えると急にモチベーションが下がりました。
(男性 20才~24才 サービス業 営業)

 ・責任ある立場の先輩社員が自分の給料と少しだけしか変わらなかったのには驚いた。
(男性 30才~34才 宿泊業 接客業)

 5%の人から「古株社員の給料が低すぎる」という意見が寄せられました。
 上司や先輩社員が低賃金で働いているのがわかると、新入社員や若手社員は「頑張っても報われない」「昇給の機会がほとんどない」と考え、モチベーションの低下や会社への忠誠心を失ってしまいます。
 従業員の労働力を過度に圧迫する経営方針かもしれないので、自身も適正な給料を受けられない可能性が高いです。
 こういった会社で働くのは避けたほうが良いでしょう。

 ★内定が出るのが早すぎ

 ・面接が終わった直後に、驚くほど早く内定をもらった。
 今から考えると急な人員不足を補うためだけに採用されただけだったなと。採用プロセスもへったくれもないですね。
(男性 20才~24才 情報通信業 エンジニア)

 ・面接で業務に関する具体的な質問があるわけでもなく、表面的な印象だけですぐ内定が出た気がします。
(男性 24才~29才 製造業 営業事務)

 ・今の職場の引き継ぎ等が終わったら入社したいと伝えたにも関わらず、内定承諾を急かされました。
(男性 30才~34才 小売業 店舗責任者)

 恒常的に人材不足に陥っている会社の場合、企業側が求職者のスキルや適性を十分に評価せずに応募者を手当たり次第に採用している可能性もあります。
 結果的に、応募者は待遇や業務に関する詳細を十分に把握できないまま入社し、入社後に「聞いていた条件と違う」「あまりにも労働環境が劣悪すぎる」 と不満や問題を抱えてしまう人が出てきてしまうのです。

 ★経理の人から辞めていく

 ・社員の給与や待遇の悪さが数字であからさまにわかるのが辛かったです。
 会社の行く末に薄ら暗いものを感じて退職しました。
(女性 30才~34才 建設業 経理)

 ・経理の人が続けて何人か辞めて、しばらくして会社の業績が傾き始めた。
(男性 30才~34才 製造業 品質管理)

 ・法の目が届きにくい中小企業だからか、決算書をいじったりやりたい放題で嫌気が差した。
(女性 35才~39才 不動産業 経理)

 ブラック企業では、一番会社の数字を把握している経理スタッフが辞めていく現象が起こることがあります。
 その理由はさまざまですが、社員の給与や労働条件の不満、過剰な採用コストや強引な取引等、数字を見ているうちに会社の問題点がわかってくるからでしょう。

 こういった実態に直面し、倫理的な問題や過度なストレスを感じて退職を決断することもあるようです。

 ♦まとめ

 以上、ブラック企業の特徴や見分け方について、637人の方を対象にアンケート調査した結果を紹介しました。

 ブラック企業のブラック企業たる所以は次のようなことが挙げられます。

 ❎労働者の権利を蔑ろにする。

 ❎長時間労働や過重労働、残業代の不払い、低賃金など労働環境が過酷

 ❎休日や有給休暇の取得が困難

 ❎パワハラ・セクハラが横行することがある 勤怠管理や雇用契約が不適切

 ❎コンプライアンス意識が欠如している

 退職しようと思っても即座に辞めることができない場合もありますが、身近な人への相談や労働基準監督署への報告などを活用して対処することが重要です。

 現状職場がブラックで苦しんでいる方は、ブラック企業からの脱出を目指し、最適な労働環境を追い求めてみましょう。

 あなたが健康で充実した職場で働くことができることを陰ながら祈っております。

 〔出典元 : 株式会社シフィット



research notes ♯01頁 ブラック企業の定義②

2023-10-28 21:00:00 | 自由研究

 「もし自分がブラック企業で働くことになってしまったら…」②

 ▶勤務している会社がブラック企業だと感じた人は61.0%

 これまで勤務したことのある会社がブラック企業だと感じた人の割合を調査したところ、実に61%もの人が自分の会社をブラック企業だと感じたことがあるということがわかりました。

 この結果から多くの人が「ブラック企業」で勤務した経験があるという現実が浮き彫りになっています。 同じ会社でも一部の部署やプロジェクト単位、あるいは特定の上司や時期において“ブラック環境”に陥っているケースもありそうです。

 ▶ブラック企業で働いていたときの平均残業時間は56時間

 この結果を見るとわかるように、残業時間が「~40時間」と回答している人が16%と一番多く、さらに驚くべきことに残業時間が40時間以上と答えている人の割合が過半数を超えています。

 ▶ブラック企業だと感じたときの対処法は「すぐに退職する」が約4割

 どうしてそのような判断をしたのか、理由について聞いてみましたので詳しく紹介します。

 ★すぐに退職する(した)

 ・極度の残業や休日出勤が常態化していて、働き方が常軌を逸していると感じていた。
 このまま続けても身体を壊すと思ったから退職した。
(男性 30才~34才 情報通信業 クリエイティブ)

 ・休日出勤は当たり前。プライベートな時間は削られ有給の取得も制約される。他の人と同様に普通の生活をしたいと思い退職しました。
(女性 25才~29才 小売業 接客業)

 ・上司のパワハラが凄まじく精神的に無理でした。
(男性 35才~39才 金融業・保険業 営業)

 低賃金なのに残業代の未払いは発生するわで、会社への不信に加えて経済的にしんどかったため。
(男性 25才~29才 生活関連サービス業 オペレーター)

 労働環境が異常だと感じたら、「すぐに退職する」または「すぐに退職した」という方が大部分を占めました。

 「このままいたら体を壊す」「精神的に限界」「経済的にきつい」という深刻な状態から逃れるためには早期退職も止む無しでしょう。

 ブラック企業にいることで自分の将来や健康に与えるリスクを認識し、早めの脱出を選択することは当然の選択だと言えますよね。

 ★退職に向けて準備をする

 ・新たな職場を見つけるまで現職にとどまる。
(男性 25才~29才 医療・福祉 介護職)

 ・退職後の生活費の不安があったので、まずは準備をしっかりしようと思いました。
(女性 25才~29才 宿泊業 サービス業)

 ・次の会社もまたブラック企業だったら…と考えるとなかなかすぐに退職できないもの。
(男性 20才~24才 飲食サービス業 販売)

 自分の職場がブラックだと気づいても、「すぐには退職せずまずは準備をしてから」という人の声も多かったです。

 「退職後の生活費を考えると次の職場が決まらないと辞められない」といった経済的な理由や転職先の確保の難しさ、「短期退職したら転職は不利になる…」「次もまたブラックだったら…」という再就職への不安からまずは準備をしっかりしたいという意見が上がりました。

 不安がある場合は、すぐに退職せずに準備をすることは理に適っています。
 まずはご自身の置かれた状況を冷静に把握し、退職に向けた計画を立ててみましょう。
 退職までの期間を見極め、情報収集を積極的に行い、転職活動に備えることが大切です。

 ★家族・知人・友人に相談する

 ・退職後のキャリアプランや進路について具体的に検討するために、ひとまず友人に相談して助言をもらおうと思いました。(男性 30才~34才 保険業 営業)

 ・職場の状況を家族や友人に話して、意見を聞いた上で決めたかったので。
(女性 20才~24才 福祉 総務・広報)

 ・自分と異なる視点や情報を持っているかもしれないので。
(男性 25才~29才 不動産業 営業)

 自分の置かれている状況が厳しいと感じたら、誰か身近な人に相談するという回答も多く見られました。

 現状の不満や困難を気心知れた人と共有することで、心の負担を軽減することができるはずです。

 自分でも気づかないような新たな視点やアドバイスを提供してくれるかもしれません。

 一人で抱え込まずに家族・知人・友人に話すことで、次の一歩を踏み出す勇気を持つことができるでしょう。

 〔出典元 : 株式会社シフィット


今日此頃 令和5年10月下旬②

2023-10-28 06:00:00 | 日記

 あんなに“てんやわんや”したマスクも、ほぼほぼ要らなくなった。

 今だに装着する始末。

 付けるのは病院くらいだろうか。

 必要のない物があると始末に困る。

 部屋にあると邪魔になるとかではなく、部屋の棚にポツリとあって、何か言いたげな雰囲気を醸し出している。

 「もう、使わないのか?」と言いたげである。

 はて、どうしたものかと思案するが、捨てるのも何だか気の毒だし、他人に差上げても今更だし返って迷惑とマスクの箱を見つめるばかり...。

 さて、11月に入ると、何かと忙しくなりますが年賀状の準備とか、

 と言うか、年賀状を利用する人はどれ程居るんでしょうか?
 メールの普及で年賀状を出す人はかなり少なくなったとか...。

 あと、ボジョレーヌーヴォー解禁が11月の第3木曜だったかな、、、。

 ワインは赤、白、ロゼとありますが、食材によって、ワインの赤なり、白なりを決めるらしい。

 私は滅多に飲まないのですが、過去に「美味しいなぁ」と思えたのは、赤なら“ラグランジュ”白なら“シャブリ”でした。
 ワインにも、値段的にピンキリありますが、私は二千円前後程度のワインが調度良い。
 ワインにこだわりは、ありませんし、味もわかりません。

 でも、ワインセラーを持っている家は何故かしら経済的に余裕があるような気がします。
 それは、私だけでしょうか。
 私の友人知人には居ませんが。

 まぁ、買えば小型は1、2万円程度で済むし、大型も3万〜10万円前後で買えるらしい。
 これもピンキリですね。
 ほぼほぼ、冷蔵庫の値と同じのような気がします。

 でも、ワインセラーの中は二千円前後のワインだったら、何か違うような気もします。
 本人の勝手でしょうが。

 他人の家に行って、ワインセラーを見せられても、、、

 「それが、どうした?」という話です。

 話は変わりますが、

 他人の家に行って、

 その家の独特な匂いってありますよね?

 ここだけの話ですけど、

 異臭(ガスじゃなく)と感じた事、ありませんか?

 異臭と言う言葉は、言い過ぎかも知れませんが、何かしら家の匂いに違和感を感じた経験は、私だけじゃないはず。

 私は、笑えるほど家の匂いに違和感を感じた経験があります。

 その家は、大家さんの家でかなり年配の方なのですが、家は立派な家なのに...。

 まぁ、匂いには馴染まない馴染めないがありますし、ペットもその一因かも知れません。

 家を訪問すると、時折お茶を出される場合があって、お茶に添えられる食べ物があったりします。

 茶請けと言うんでしょうか、茶の子と言うんでしょうか。

 その食べ物には色々あるそうで、漬物もそのひとつだそうです。

 家には、色んな事情があり、色んなルールがあり、色んな習慣があるもんだなと思いました。
 そして、文化が成り立ってゆくんだと思えた今日此頃。