「もし自分がブラック企業で働くことになってしまったら…」②
▶勤務している会社がブラック企業だと感じた人は61.0%
これまで勤務したことのある会社がブラック企業だと感じた人の割合を調査したところ、実に61%もの人が自分の会社をブラック企業だと感じたことがあるということがわかりました。
この結果から多くの人が「ブラック企業」で勤務した経験があるという現実が浮き彫りになっています。 同じ会社でも一部の部署やプロジェクト単位、あるいは特定の上司や時期において“ブラック環境”に陥っているケースもありそうです。
▶ブラック企業で働いていたときの平均残業時間は56時間
この結果を見るとわかるように、残業時間が「~40時間」と回答している人が16%と一番多く、さらに驚くべきことに残業時間が40時間以上と答えている人の割合が過半数を超えています。
▶ブラック企業だと感じたときの対処法は「すぐに退職する」が約4割
どうしてそのような判断をしたのか、理由について聞いてみましたので詳しく紹介します。
★すぐに退職する(した)
・極度の残業や休日出勤が常態化していて、働き方が常軌を逸していると感じていた。
このまま続けても身体を壊すと思ったから退職した。
(男性 30才~34才 情報通信業 クリエイティブ)
・休日出勤は当たり前。プライベートな時間は削られ有給の取得も制約される。他の人と同様に普通の生活をしたいと思い退職しました。
(女性 25才~29才 小売業 接客業)
・上司のパワハラが凄まじく精神的に無理でした。
(男性 35才~39才 金融業・保険業 営業)
低賃金なのに残業代の未払いは発生するわで、会社への不信に加えて経済的にしんどかったため。
(男性 25才~29才 生活関連サービス業 オペレーター)
労働環境が異常だと感じたら、「すぐに退職する」または「すぐに退職した」という方が大部分を占めました。
「このままいたら体を壊す」「精神的に限界」「経済的にきつい」という深刻な状態から逃れるためには早期退職も止む無しでしょう。
ブラック企業にいることで自分の将来や健康に与えるリスクを認識し、早めの脱出を選択することは当然の選択だと言えますよね。
★退職に向けて準備をする
・新たな職場を見つけるまで現職にとどまる。
(男性 25才~29才 医療・福祉 介護職)
・退職後の生活費の不安があったので、まずは準備をしっかりしようと思いました。
(女性 25才~29才 宿泊業 サービス業)
・次の会社もまたブラック企業だったら…と考えるとなかなかすぐに退職できないもの。
(男性 20才~24才 飲食サービス業 販売)
自分の職場がブラックだと気づいても、「すぐには退職せずまずは準備をしてから」という人の声も多かったです。
「退職後の生活費を考えると次の職場が決まらないと辞められない」といった経済的な理由や転職先の確保の難しさ、「短期退職したら転職は不利になる…」「次もまたブラックだったら…」という再就職への不安からまずは準備をしっかりしたいという意見が上がりました。
不安がある場合は、すぐに退職せずに準備をすることは理に適っています。
まずはご自身の置かれた状況を冷静に把握し、退職に向けた計画を立ててみましょう。
退職までの期間を見極め、情報収集を積極的に行い、転職活動に備えることが大切です。
★家族・知人・友人に相談する
・退職後のキャリアプランや進路について具体的に検討するために、ひとまず友人に相談して助言をもらおうと思いました。(男性 30才~34才 保険業 営業)
・職場の状況を家族や友人に話して、意見を聞いた上で決めたかったので。
(女性 20才~24才 福祉 総務・広報)
・自分と異なる視点や情報を持っているかもしれないので。
(男性 25才~29才 不動産業 営業)
自分の置かれている状況が厳しいと感じたら、誰か身近な人に相談するという回答も多く見られました。
現状の不満や困難を気心知れた人と共有することで、心の負担を軽減することができるはずです。
自分でも気づかないような新たな視点やアドバイスを提供してくれるかもしれません。
一人で抱え込まずに家族・知人・友人に話すことで、次の一歩を踏み出す勇気を持つことができるでしょう。
〔出典元 : 株式会社シフィット