どーん。
でーん。ちょこん♪
2015.2.13 バウンス例の写真を追加しました。
最強寒気襲来。月曜、火曜の朝はメソメソしながらお布団から出ました。
本日から寒さも収まりそうとの予報です。これから本格的に
「かっふ~ん」の季節もやってくるんですね。あぁうぅ。。いかがお過ごしでしょうか。
本日は以前「
画的には何ですが。。」で前ふりしました『「大きいのが4本」の自分が「ミニ」と言い張るモンスターくん』Thruniteさんからモニター提供して頂いた
MINI TN30 XM-L2 U2 CWを紹介します。
とも喰い。。。
とてもショッキングな写真からですが(笑)「ずんぐり」とした印象の
TN4Aをすっぽり食べてしまうミニくん。
どこがミニなんだ?
と、言いたくなりますよね。今は
アップグレード版でTN31になったTN30のミニ版ということのようです。確かにリンク先をみると「ミニ」に思えてきます。
しかし、MINI TN30は森のなかまにとっては最大、最重量級ライトであります。
XM-L2 U2を3つ積んで電池を入れて582グラム!美味しいお肉だったらと思わずにはいられない重量です(笑)ミニくん慣れてしまうと「大きく重いなぁ」と思っていたTN4Aが何て細くて軽いライトなのだろうと思えてきます。
でも、ミニくんの能力を考えれば十分軽量コンパクトな部類なのかもしれません。
ボディにはTN4Aよりも大きく深いチェッカリングが付けられています。グリップはかなり良好です。500グラムを超えるライトでも確りと握る事ができます。
電池を装填した状態で重心がヘッドのくびれとチェッカリングの前縁部の間にあるので準手持ちでバランスが良いので思ったほど疲れません。
残念な事にストラップホールはありませんが、TN4A同様今後は付けられる事に期待したいですね。
敢えて「キャンドル立てが出来ます」と言わずとも、自ずからキャンドル立てで置いてしまう事になるかと思います。
暗い場所ではスイッチの位置を一発で把握し難いサイドスイッチですが。。片手はチェッカリング部を握り、もう片方の親指と人差し指の間に放熱フィンを当ててクルッと回すと比較的素早くスイッチを探すことができるかと思います。
さて、操作ですが。。。
1クリックで最後に調光した明るさで点灯します。点灯中に1クリックすると必ず消灯します。
点灯中にダブルクリックすると必ずTurboになります。Turbo中はダブルクリックでストロボ, Turboを行ったり来たりします。
点灯中に長押しすると、どの明るさからでも必ずLow, Mid, Highと調光されます。
消灯中に長押しすると必ずFireflyモードで点灯します。一度指を離して長押しするとLow, Mid, Highの調光が始まります。
一番簡単な操作でよく使う明るさを割当てられるので多くの方に受け入れられるかと思います。
操作は面倒ですが、長押しから始めれば、前回どんなモードで終わらせたのかが分からなくてもFirefly, Lowからスタートし確実に
暗順応を保つ事ができます。
お家芸のFireflyを活かすThruniteさんに相応しいUIだと思いますし、森のなかまがとっても気に入っているところです。
ネジ切り部に導通部分はありませんので確りとHA処理されています。仮にHAが剥がれ落ちてもなんら問題はないはずです。
Oリングは太く、接触面積が大きいのか回すのにはかなりの力が必要です。タップリグリスが付いていましたので一度拭き取り粘度の軟らかいものに塗り直してもよいかもしれません。
森のなかまは比較的粘度が低い白ワセリンを使っていますが、それでも結構な摩擦があります。
ミニくんは18650を4本も使うので
3200mAhのリチウムイオン充電池(白赤)と充電器を手配してもらいました。プラス側の端子はボタントップです。
手前の黒赤の電池は自前の3400mAhの充電池です。
電池室がタイトな
SC600。3400mAhだと固体によってはSC600に入ったり入らなかったりしましたが3200mAhは全部スムーズに入りました。密林では3400mAhのレビューも混ざっていますので購入検討時はちょっとだけ注意してみて下さい。
森のなかまは容量を計る手段を持っていませんが、使用した感じではそれなりの容量を持つ製品かと思います。
こちらが今回使わせて頂いた「
MCC インテリジェント充電器」です。普段は
XTAR VP-1を使っていますが2本までですので、4本同時充電でないとミニくんの運用はちょっと辛いです。
4スロットを個別に充電制御し、ディスプレイに状況を表示します。電池を保持するスライドはVP1より柔らかめで電池の着脱がし易いです。
スライドのマイナス端子側の下にスプリング状の電極があり、接触する位長い電池は1A。接触しない短い(容量が小さい)電池は500mAで充電するようです。
単純ですが、4スロット毎に切り替えスイッチを付けずに電流を自動的に選択できるわけです。
細かい事ですがプラス側に指を入れ易いように凹みがあるのもウレシイです。
3200mAhの電池を1Aで充電するので3時間以上はみておけば良いわけです。わりと早めに充電するので熱もそれなりに出ます。森のなかまは絨毯の上に寝かせたりせず立てかけて熱を逃がすような使い方をしています。
面白いことにエネループのようなニッケル水素充電池を混在して充電できます。表示には定格を超えて1.3~1.5Vと表示されますが、ニッケル水素充電池も満充電では1.2Vを超えますのでビックリしないでくださいね。でも、この充電器を購入するような方は既にニッケル水素充電池用の充電器はお持ちかと思いますが。。。
一応。。最小電流は500mAですので10440等の500mAh以下の電池の充電には使用しない方が電池を傷めずに良いかと思います。
18650リチウムイオン充電池を4本をホルダーにセットします。例によってホルダーの向きはどちら向き入れてもライトが判定してくれます。
TN4Aよりは電池が入れ易く、外し易いですが一本目を外すにはマイナスドライバー等で「きっかけ」を作らないと爪を痛めるかもしれません。
「
ThruNite TN4A ・・・電池交換について(トップは「
roomx.jp」さんです)」を参考にさせて頂き、
体温計さんのコメントで背中を押され、一番手間のかからない方法をと。。単に適当に切ったリボンを挟み込むだけにという堕落ぶりに落ち着いてしまいました。。
トラちゃんはいつも、
こういう得体の知れない状況に付合わされてしまいますが、きっと慣れた事でしょう。うちのなかでは一番経験値が高いかも(笑)
さて。ようやく本題ですが。。ミニくんは浅目で表面が細かく凸凹したオレンジピールリフレクターで、しかも3灯です。射抜くような超スポットというより芯を残しながらも広い周辺光が期待できそうです。
Firefly:0.4Lumens(98Days!), Low:40Lumens(123H), Mid:435Lumens(15H), High:1900Lumens(190M), Turbo:3200Lumens(120M)
いつもの撮影条件「
電球な週末」の配光例です。200ルーメンのライトを基準に考えていたのでTurboの殆どは白くトンでしまっています。。
このクラスのライトを近距離で使うのは趣味以外ではないかと思います。ぶっとい光軸が緩やかに広がり5メートルも離れると人の背丈を収めるくらいに広がります。豊富な周辺光で近場も照らしてくれます。長距離に特化したライトというよりも、オールラウンドな配光のライトを化け物のように超強力にしたようなイメージでしょうか。
ITC (Intelligent Temperature Control) と呼ばれる温度制御を行いオーバーヒートするまえに照度を落とす機構を備えているそうです。森のなかまはキャンドル立てでMid:435ルーメンで連続点灯して毎日使っています。2-3時間付けていてもLED1灯あたり145ルーメンでしょうからこの季節「微かに暖かい?」くらいの発熱です。6帖の部屋では読み書きができる立派な照明器具になります。
Highにすると6帖の部屋では「もう十分だ!」といった感じです。流石に発熱量も多くなり光軸に手を当てると熱を感じるくらいです。Turboに至っては。。なにか。。とても。。
イケナイこと
をしているような気分になってきます(笑)
明るさの差が分かり易いようISO感度を1600から160までと4段近く落としてみました。
実際、森のなかまの行動範囲でTurboをフル活用できる場所はありませんので屋外で照射した事はありません。Turbo, Highに関しては完全に森のなかまの手には有り余るスペックです。
しかし、対象物が少ない開けた場所。地面による反射光が得られないような空間等では幾らでも明るさが欲しい時もあります。そういうった状況で3000ルーメンあれば十分か?と問われれば必ずしも十分ではないのかもしれません。
状況が変われば選ぶ装備や道具が変えるのは自然な事かと思います。
ただ、ハンドライトは基本的に手で持って使用するものであります。できれば軽く取り回しが良い方が助かります。「MINI TN30」の「MINI」の文字を見て「あぁ。。やっと、こんなに小さくなったんだ」と思われる方には是非使って頂きたいライトかと思います。
「電球な週末」の撮影条件でのLeeFilterを付けた状態でのバウンス例です。Midで十分読み書きできる明るさなのですが、かなり暗めに写ってしまいました。それにしてもHigh, Turboは凄まじいです(2015.2.13追記)。
もちろん。500ルーメンの明るさを発熱やランタイムを気にせず連続点灯させたい方にも検討してみて頂ければと思います。
確かに18650を4本。充電器の初期投資は敷居は高いですがセールス的にMAX照度500ルーメンを謳う製品とMidで500ルーメンに押さえているMINI TN30では運用範囲が異なります(Midだと多少光色がなんですが森のなかまは許容範囲でした)。
そういう目で見てみると、モンスター級ライトは単なるルーメン競争の産物と片付けてしまうのは勿体なく、意外に多くの人にとって有用なツールではないかと思う様になりました。つい最近ですが。。
ただし。Mid以上は非常に明るいライトです。使い方次第では非常に危険です。ふざけて人に向けたり航空機を照らすような使い方をしないで下さいね。こういった製品を本当に必要とする方が手に出来なくなる事はとても哀しいことですので。。
何をしているのかというと。。ベゼルを外したいだけなんです(笑)
ちょっと、文字が多くなってしまいました。残りは全部番外編です。安心してスクロールして下さい(笑)
TN4Aはベゼルがヘッドの縁を覆うように盛大に出ているのですがミニくんはちょっと慎ましやかなので手のひらに当ててまわすのが困難です。
ベゼルの凹み割り箸を押し当てはめ込みます。凹みに合わせて整形する必要はありません。時には強引さが必要な時もあります。
後は手のひらを割り箸に押し当ててまわします。森のなかまは非力なので滑り止めのついた手袋でグリップして回しました。
取り外したパーツです。組み立てる時はA~Eの順にパーツを入れていきます。
見ての通りリフレクターです。。あっ。。。書いていて気付いたのですがピカピカしていないところは何しても良さげですね(笑)Oリングが潰れてほとんど隙間はありませがシールぐらいは貼れるのではないでしょうか。
見ての通り第2弾。リフレクターの裏側です。最初にある程度のカタマリがあって、ミーリングで肉抜きしているようです。
もちろん、この状態でも点灯できます。集光していないので完全にフラットな配光になります。ネジ止めですので簡単に基盤を外す事が出来そうです。力量があれば好みの色の球替え等も出来そうですね。
ガラスの厚さは2.4mmもありました。これだけの大きさなので対衝撃性を考えると
ポリカーボネートでも良いかと思いますが市場的にはガラス製が好まれるのかと思います。実際コーティングされたガラスはとても綺麗です。
リフレクターとOリングの間に
LEE Filter(#152 PALE GOLD, #206 QUARTER C.T. ORANGE)を入れて好みの色合いにしてみました。相変わらず自画自賛で毎晩間接照明として使っています。
ちょっとだけボディで遊んでみました。ペンを出しているライトメーカは結構ありますが、こういうガッチリしたペン立てがあっても良いと思うのですが。保温の魔具カップとか。。。
初めてのモンスター級ライトという事で使いこなせるのかなぁと思っていたのですが、使ってみたら色々と用途が広い事を気付かせてくれるライトでした。そしてゴキゲンに使わせてもらっています。Thruniteさんありがとうございます。
持ち歩きには勇気、体力、根性がいりますが必ずしも持ち歩く必要はありません。使い方は人それぞれ。。
「あっ。あの時に使えそうだな」
といった状況が思い浮かぶ方はお財布と相談のうえ検討してみて頂ければと思います。もし。その時にこの記事がちょっとだけでもお役に立てたのならうれしい限りであります。
それでは!