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op's weblog

文字通りのログ。経験したことや考えたことの断片のアーカイブ。

カウチポテトで溺死

2005年07月27日 14時01分53秒 | Weblog
 テニスの試合やスーパーモトのレースが見られるというので、1チャンネルだけのつもりでCSに加入した。

 そうしたら、7月一杯はPPV(特定の番組だけ視聴すると別途課金される)以外見放題の無料サービスになっていた。お試し期間後も見続ける番組を増やすためのプロモーションだと知りつつ見ていたのだが、案の定テレビの奴隷になる時間が大幅に増えた。
 根本的に移り気で興味の守備範囲が変に広いので、ザッピングばかりしているのだ。それでも相当な情報量をうけることになるので、脳の一部分だけがオーバーフロー状態になる。
 日本では安いホテルしか泊まったことがないので、せいぜいキー局にNHKのBSとUHFが追加されるぐらいのチャンネル数だが、中国の都市部にあるホテルではやはり同じような状況になる。しかも最近はなまじNHKのBSまで見られるようになったので余計画面の切り替えが増え、馬鹿な疲れ方をする。
 で、日本のテレビに話を戻すと、地上波のチャンネルの方が、密度が薄いにも関わらず、CSよりも快適に見ることができる。もしかしたらサブリミナルなものや他の要因があるのかも知れないが、多分提供する情報の量や充実度はさておき、純粋に動画像の作成技術はリッチな地上波キー局の方がずっと高いのだろう。人間相手のプッシュ型メディアとしての技術的蓄積が膨大なために、ビジュアル・インターフェースとしての質が同じテレビでも結構違うようだ。

 それでもニッチなジャンルを楽しめる利点は大きい。パイクス・ピークというアメリカの山で開かれているヒルクライムレースを見ていたら、4輪のオープンクラスで第3位になった長嶋茂雄氏の次男の名前のすぐ上にショーン・パーマー(Shawn Palmer)の名前を見つけて驚いた。所謂エクストリーム・スポーツ界では超大物なのだが、モトクロス、MTBダウンヒル、スノーボードに加え、最近では4輪のヒルクライムレースまででているとは知らなかった。恐ろしく守備範囲の広い男である。オフロードで行われるスプリントレースであれば道具は何でもOKなのだろう。一方でスズキのワークスチームが参加をしなくなったようで(もっと人気のあるJWRCに注力しているからだろうか)、ごつい顔の名物ドライバーが出ていない。

 そういえば、さすがに世界選手権やメジャータイトルでは稀であるものの、往年の名選手が頑張っている様子をテレビで見かけることが増えた。たとえば僕が子供の頃、黒柳徹子がナレーターをしていた「世界の子供たち」という番組でスケートボードの天才少年と紹介されていた僕より一歳下のトニー・ホークがまだプロでやっている(jackassではループを成功させ、最後は鶏の着ぐるみを着て川に飛び込んでいた)。アメリカモトクロスの寡黙な王者ジェフ・ワード(Jeff Ward)は、スーパーモトで今でも活躍している。しかも4輪のフォーミュラレースIRLと平行して。テニスではマッケンローがシニアツアーで未だ上位ランカーだ。コナーズはさすがにシニアからも引退してしまったようだが、ゲームのダイジェストを見る限り、マッケンローのプレースタイルは昔のままで、もっときちんと観てみたいと思うプレーぶりだった。ただ、テニスは体力を使うスポーツのため、プロクラスでは年齢差がきついのに、この間までグランドスラムトーナメントで上位を争っていたイワニセビッチやピオリーンまで同じ大会に出ているので、これはいかがなものかと思う。せいぜいムスターまでがいいところだろう。

6日目

2005年07月11日 19時51分22秒 | Weblog
●ネットでしょぼいサイトから予約しておいた、前回と同じ蛇口港近くのホテルはやはりよい。あの値段で朝は米国式バイキング朝食の券を無料でもらえる。だが、昨晩ビールを呑んだ翌朝に、たいした考えもなくコーヒーを飲んでしまったので、旅疲れと胃腸へのアタックが、ここらへんから効き始めていた。飯自体はうまく、給仕も良い。だからだろうか、白人も泊まっている。一方、シャワーブースの防水が不完全なのは相変わらずで、盛大に水がじゅうたんまでもれだすのはちょっと減点。「滑るから気をつけて」と中国語で紙に書いて、バスルームのドアに挟んでおいた。

●飯のあと歩いてフェリー乗り場まで行って、所要時間と料金、スケジュールをチェックする。で、そのまま歩いてどんどんどんどん行った。炎天下の中、全く馬鹿のように大通りを歩いて、まずウォルマートを見つけて涼みがてら糊式汗くささよけとジュース、スナックを買う。本やCDも見たが大して安くない。電化製品ではデジカメが高いのはここも同じ。

●またどんどん歩く。映画館で涼みながらイニシャルDを見たいなと思ったが、そんなものいくら歩いても見つからない。蛇口エリアは、広大な深センの中でも端っこの場所なのだ。代わりにでかい家具屋やインテリア、内装屋が多い。相変わらずぼこぼこアパートだかマンションだかが建ち続けているからだ。

●昼はチェーン店らしき小さな店に入った。刀削面という品書きが目に入ったので頼む。荒~く削られた麺に、夏だからだろうか、トマトとたまねぎ、トマトケチャップをからめた、日本でいうナポリタンスパゲッティのようなものが出てきた。味はまあ、普通。

●また歩きに歩く。ショッピングセンターは結構あるのだが、どれも画一的でつまらない。高級ブランドが入ったところもあるのだが、この手のものは中国本土では安くないし、そもそもハナから興味なし。マクドナルドで人間観察がてら(こちらも観察されていたようだが)しばらく休み、タクシー拾ってホテルに戻る。ビジネスセンターでネット借りても全然つながらず、それを知ってか知らずか無料にしてくれたのを感謝しつつチェックアウト、向かいのサブウェイで買い溜めしてフェリー乗り場に行ったのだが、夜中から早朝発のエアチケット持ってる奴は、直接飛行場ロビーに入れる船便に乗せないと言われがっくり。まーた向こうで電車かバス使わなくちゃならんのか。飛行場のベンチでホームレス如く寝てすごす連中に対する嫌がらせだ。フェリーに乗りこむと胃腸の違和感が顕在化してきたが、まだこの時点では大丈夫だった。

●このフェリーちゅうか快速船には船首に一等船室がなぜかある。出たり入ったりする出入り口から覗いてみると、何のことはない。安っぽいソファと漫画、雑誌に、注文するとボーイがカップラーメン持ってきてくれるぐらいだ。ばっかみてー。30分間だぜ。しかし西欧型産業の発展途上国は、やたらカップラーメン有難がるのー。ハノイの空港でヌードル注文したら、チキンラーメン出してきやがった。空港とかこういう施設では火を使った調理が極端に制限されているからだろうが、「自家(うち)の寿司をばうちすてて、隣の雑炊食いたがる」というやつだ。もっとも、雑炊のほうがインスタント食品よりまだましであるが。

●2階建てのエアポートバスに乗りたくて、船着場からモールの中をうろうろしたのだがわからない。香港のガイドブックを持ってくればよかった。案内のねーちゃんに聞いても、金のかかる高速鉄道行きバスしか教えてくれない。こっちももう腹の調子がおかしくなってバックパックのスリングも肩に食い込んでくる状況なのであきらめてバカ高い電車に乗る。で、空港では隅の長いすに陣取ったのだが、しばらくすると掃除のおばちゃんたちがわざとらしくでかい乾燥用扇風機を回し始めた。で、あげくここを掃除するからどけと言う。

●しかたないので、固いベンチに移る。見かけはよくても寝るには適していない(あたりまえだ)のにくわえ、隣の方から扇風機の風がそれなりに来て、寒くはないものの脱水症状の恐れが出てくる。調子が悪いので眠れないとさんざんな状態。くそ、ノースウェストのフライトがもう少し遅い時間帯だったらチョンチンマンションで泊まるか、朝シンセンからフェリーでいけるのに。次は近くの高そうなホテル使うしかあるまい。

5日目

2005年07月10日 19時37分40秒 | Weblog
●午後は深センに飛ぶので、歩いて自然博物館に行く。ホテルのあるところは、区画が整理されて道路も建物もみな大きいエリアではなく、密集してはいないものの、それほどリッチではないところだ。でも少し歩くとデパートらしきものもあり、店も大きな病院もある。暑い中生ごみがとっちらかっている路肩にももう慣れた。

●博物館は大きな植物園だか公園だかとくっついている。小学生の校外学習らしく、入り口で混雑しているところを抜けて、結構古びた建物に入る。入って見て回ると結構中は広い。恐竜等古代生物から始まって、いろいろな生き物を紹介してある。実際に生きているのは地下の魚類だけだった。驚いたのは、日本人の起源の紹介に結構スペースを割いていたこと。他の国についてはそんなことしていない。裏返しの劣等感がまだあるのだなと気づく。

これ読んでたら思い出した。博物館へ行った帰り、陶器の安いソフトドリンクらしきものが売っていて、試しに買ってみた。金を渡してもなかなか商品を渡してくれないので、自分で日のあたる店先のストロー付のものをとって至極ぬるい飲み始めた。すると店のおばさんがあわてて止めて、店の奥から冷たくてまだ開封していないやつを出してきたおっさんも「おいおい、こっちだよ」。店先ののみさしは、商品サンプル的な意味だったらしい。中身は液状ヨーグルトであった。腹をぶっこわすかと思ったが、大丈夫だった。どうも僕の内臓は、刺激物や生乳には弱いが、賞味期限延長についてはそんなに弱くないのかも知れない。

●ホテルから飛行場までのタクシーはとりたてて言うこともないが、上海の交通機関が好印象なので、あまり楽しくない。空港の食堂でチャーハン注文したら、冷凍食品が出てきたことより、その量に驚いた。絶対標準的な体格のアジア人一人では食いきれない。しかもまずいし。

●深センの飛行場には、聞いていたよりずっと早く着いたので、電話をかけようとしたがテレホンカードが使えないので往生した。規格は同じでも、買った省以外では使えないのだ。もっと驚いたのが、赤ん坊のオムツ。股間の部分が開いているのだ!ケツの穴丸だし!これではオムツの役目をしない。いつ空港の床に小便やうんこが落とされるのかとひやひやしながら遠目に見ていたが、最近知ったところでは、中国では赤ん坊の“落としもの”は神聖なものとされていて、飲食店の店内で小便されても平気なのだそうだ!うわー、これはどんな「子だから子宝」の国でもここ以外通用しないだろう。で、夕食に連れていってもらった上海料理は当然うまかった。でも、昨年末に連れていってもらった工場の近くの四川料理も辛いけど激ウマだったのでまた行きたい。

4日目

2005年07月09日 18時29分32秒 | Weblog
● 知らないとは恐ろしいもので、地図だけ頼りにやー歩いた歩いた。

● 崑崙飯店という北京で一番有名らしいホテルで知人と待ち合わせしたので、ホテルの前でタクシーに乗った。首都のくせに、最近は儲かっているくせに、北京は鉄道の整備が遅れていて、車でないとほとんど身動きがとれない。後でホテルの人にバスが安くていいよと言われたが、地理と言葉がわからないととても乗る気にならない。知人も移動はタクシーだそうだ。タクシー代、そんなに安くはない気がするが、中国で車ころがすのはちょっと気がひけるという人も多いだろう。道幅は狭いものの、相変わらず交通法規や信号はあって無きが如しだからだ。

北京は、本当にまだつくっている最中という感じの都市である。乾いた平野に、広いまっすぐな道路網をまずつくって、道路以外のところをぽつぽつ埋め始めているというところだ。上海や香港のように東京とさして変わらない都市を見慣れていたので、本当に中国内陸の都市部にきたという感じがする。もちろん、泊まっていたところは下町だったし、故宮のまわりには古い市街地があるのだろうが、とにかく平らで広い。

● ホテルにつくと、大きな割に無駄なスペースが多くわかりにくいレイアウトで往生した。値段が高そうな感じではあったが、買春も多いところらしい。昼は知人のなじみの店で羊のしゃぶしゃぶを食べた。やはり現地に知人がいると損のないところへ連れて行ってもらえる。土曜日の昼なので空いていたが、味は良かった。香菜(シャンツァイ)を嫌う日本人は多いようだが、ホーチミンでフォーを初めて食べたとき、これはどう見てもそこらで草むしりしたものを洗って皿に盛ってきたとしか思えないものを、そんなもんだと納得して食べた経験があるので、僕は平気である。基本的に刺激物さえ避けていれば問題ないのだ。

● 食事のあと近くの喫茶店で、これまた変に高いコーヒーを飲んでから、王府井(ワンフーチン)という大きなショッピング街へ行く。

{いま、未公開株(アース製薬)に関するお知らせという電話があった。}

でかいデパートが立ち並んでいるが、なにしろ道幅も広く、周りに高いビルもないので、間の抜けた遊園地のように見える。

うろうろ見てまわり、「黙ってじーっと商品をみてる時間が長いあんたは日本人だろう?」と書道具売り場のおっさんに(片言の日本語とジェスチャーで)言われた。ミニチュアのようなセットを買おう重い、品物を持っていこうとすると止められ、なにやら伝票のようなものを渡された。それを持ってレジのようなところへ行き、そこで清算してもう一度売り場に戻ると、そこで梱包された品物を渡される仕組みなのだ。そういえばまだ開けて中を見ていない。いや、これが正規の手続きであることはガイドブックにも書いてあったが。

歩き回るうちに暑さと疲れか少し頭痛がしてきた。

● ところがあまりに広い道路で反対側に渡ってタクシーを拾うのが億劫になったことと、地図上では「少し」道路に沿って歩けば天安門だということで、歩くことにしてしまった。で、地下鉄1.5駅分歩いて門まできて、道路の反対側の天安門広場も見物した。広場は芝生もあってたくさん観光客がいた。ここで学生が撃たれたり戦車に踏み潰されたりしたと言われてもちょっとピンとこない。暗くなると怖そうだが。

● また歩く。もう惰性で歩く。王府井から天安門までの3倍以上の道のりを歩く。夏なのでバンコクの市外と同じ雰囲気で、当然排ガスも多く、頭と足の裏は痛くなる一方で、しかもホテルの近くで迷いにみゃよった。

● ホテル内の日本料理店の閉店30分前に入って、焼きさば定食を食べる。日本と同じ値段だったが、おかずの種類が多い。マネージャーは日本人の人で、反日デモ以降めっきり日本人の客が少なくなり少し寂しかったせいか、いろいろ話しかけてくる。興味深いことを色々聞いた。北京の冬はとんでもなく寒いらしい。夏はこんなにくそ暑く、冬は酷寒で、何でこんなに人が居るのかわけわからん。そのうちカラオケバーに行きたいという客が来たので、マネージャーは案内して行ってしまった。飯の勘定を払おうとしたら、日本料理店だからか、中国式にテーブルに座ったままの清算ではなく、日本式に出入り口のそばのレジで払えと言われた。

3日目

2005年07月08日 17時53分54秒 | Weblog
● 今日も曇りで蒸し暑い。朝はかったるいので近くのマック。ハンバーガー(詳細不明)2個頼んだが、1個で十分だった。昨日夕方ちょっと寝てから夕食食ったせいか、よく寝られなかった。疲れてはいるはずなのだが、胃腸のせいと思う。

● で、まずは外灘。今度はアダルトショップをきちんと撮る。ただし店の外装のみ。河岸は暑く、しかしそのまま歩いて預園~下町めぐり。被写体の宝庫だが、もろバンコク。ヒスイでできた180元のイヤリングなどあったが、本物?准海西路の気取ったサブウェイみたいなところでツナサンド+ピーチタルト+カプチーノデ44元!でもちょっとほっとしてしまったのは情けない(日本でおなじみの食べ物だからね)。

● 実は下町散策中、火棘入りスプライトと称するものを買って飲んだのだが、これがスプライトにカプサイシンとジョルトコーラの2倍くらいカフェインを入れたとんでもないやつで、すごい味。ちょっと口をつけて閉口してしまったのだが、その後昼飯にカプチーノ追加で完璧に目が覚めた(だが胃腸にダメージ追加したようだ)。これは日本では発売許可おりねーだろう。歩きつかれてねーちゃんの足もみ頼もうか迷っていたのだが、不要になった。

● 次に浦東の科学博物館へ。超デラックスで楽しめたが、60元はいかがなものか。しかも館内でいくつか上映している映画は別料金。つまり金額的には日本より高い(その後だんだんわかってきたのだが、少なくとも中国の都市部において(都市部でなきゃこんなもんないが)贅沢品やサービスの価格はどんどん上がっている。そしてそれでも喜んで利用する客が増えている。)。

● 例によってギリギリ(17時)にホテルに戻り、デラックスなタクシーで虹橋空港へ。47元。相変わらずチェックインの意味と方法がわからず、しばらく右往左往。大きな荷物を預けてしまえばあとはスムーズ。2時間超(定時+30分)“あの”海南航空を待つ。

ところが、実際に登機(搭乗)できたのは21時過ぎ!外は雷雨。それはそれはやーな感じ。ただ座席は皆、皮製の社長椅子(BY みうらじゅん)。それにしてもこっちのヤツラ、みんなキーボードが小さいケータイを好む。腱鞘炎でマッサージや整体医が儲かりそう。あとは目医者か。結局離陸したのは雷雨が去った後、22時30分。

● 北京の空港に着いて、軽いギャンブルのつもりで白タクの誘いに乗ったら、宿のありかもろくにわからずえらく迷った挙句、高速代込みで180元取られた。ホテルのロビーが真っ暗でどうしようかと思ったが、よく見ると警備員もいたし、呼び鈴鳴らすとねーちゃん出てきた。部屋に荷物置いて向かいの店でジュースを買う。上海のコンビニでチップス買っといてよかった。