op's weblog

文字通りのログ。経験したことや考えたことの断片のアーカイブ。

battle (解説者が思わずこう言った) must go on

2005年08月19日 22時49分07秒 | Weblog
 いやー、モントリオールで行われたATPマスターズの決勝、非常にいい試合でございました。録画しとけばよかった。全力を出し尽くして負けたアガシ(Andre Agassi)、椅子に座り込むと少し目を赤くしてタオルをかぶりました。表彰式でのスピーチ時、アップになるとひげや髪-少し伸びたもみ上げのまわりしか判別できませんが-に白いものが目立ちます。激しくなる一方のツアーを長年戦ってきたその顔は、35歳には見えない年のとり方をしています。さすがにマイケル・ドゥーハン(Michael Doohan)やそれ以前のWGPトップライダーのような消耗のしかたではありませんが。

 それにしても、いくらハードヒットしても返されてしまうので、最後は半泣きでマッツ・ビランデルと試合をしていた長髪小僧の頃は、すぐ消えてしまう一発屋と思っていたアガシが、何度もどん底から這い上がり、こんなに長い間活躍し続けるとは思いませんでした。この肉体的にハードになる一方の時代に、コナーズ(Jimmy Connors)の後継者が出るとは。

 アガシは、強力なリターン力と、テレビゲームのように速いストロークをテンポの早いライジングショットでコーナーに散らし、相手を振り回して勝つという、90年代後半以降のプロテニスの主流となっている―コナーズも似たスタイルでしたが、サーブ&ボレースタイルを絶滅寸前まで追い込むことはありませんでした―スタイルを最初に確立したプレイヤーだと思います。この試合でもそれを徹底的に実行し、攻めまくりましたが、相手のナダル(Rafael Nadal)は超人的なフットワークと無尽蔵と思える持久力に基づく守備力、そして腕の太さと比例して強力になり続けているストロークとサーブで対抗し、速めのサーフェイス(ハードコート)で勝ってしまいました。究極的には体力と、闘争心の強さが勝因といえるでしょうが、お互いに自分のスタイルを貫き通した、スーパープレイ満載の好試合でした。
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