吟詠ドアラ1940

徒然なるままにラーメンのスープを飲み干し
心に移りゆく由なしごとをそこはかとなく
書き綴ればまたラーメンが恋しくなる

Mein Tagebuch 110216

2011年02月17日 | 日記

NHKカルチャーラジオ漢詩を読む「漢詩の来た道」
の録音(2月12日放送分)を聴いた。

「遺臣の気骨」の放送。
清に仕えず、明の遺臣として一生を送り、活躍した
 顧 炎武、黄 宗義 の紹介。

そのなかで、気に入った詩を・・・

黄 宗義 作  除夕


テキスト P186
除 夕  十二月末日の夕。大みそかの夜
病身を寝台にもたせかけ 午前四時の明けがたの
時をすごす
春になり 山の鳥たちはすずしい声をそろえて鳴く
思いがけず 俗世間に虚名が広まったが
老い衰えて 修行の力も弱まって来たのは確かだ
仙境へ行くことを ふだん何となく夢見ているが
六経の注の内容さえ いまだにはっきり理解できて
いない
夜が明ければ齢九十 心も新たに書物を開き
老いてかすむ目で ともしびの助けを借り 
また書物を読もう


「老いてもなお向学心が衰えない」作者の生きざま
に心打つものがある!!!
私もまだまだ若い、作者と同様に、
             この気持ちを持ち続けよう・・・


テキスト P185
黄 宗羲(こう そうぎ 1610年 - 1695年

中国末、初の儒学者。
明の滅亡に際して反清運動に参加するが後に
故郷に隠棲して学術に没頭、陽明学右派の立場
から実証的な思想を説き、考証学の祖と称された。