吟詠ドアラ1940

徒然なるままにラーメンのスープを飲み干し
心に移りゆく由なしごとをそこはかとなく
書き綴ればまたラーメンが恋しくなる

Mein Tagebuch 110210

2011年02月11日 | 日記

NHKカルチャーラジオ漢詩を読む「漢詩の来た道」
の録音(2月5日放送分)を聴いた。

「二朝のはざまで」の放送。
明から清への二朝の時代に活躍した詩人、銭謙益
と呉偉業の紹介。そのなかで、気に入った詩を・・・

呉 偉業 作  臨清大雪


白髪頭で 吹雪の中 都へ向かう
粗末な着物疲れた驢馬 帽子も帯もゆるんで来た
故郷の梅林の よい眺めを 捨てて来てしまった
南側の梅の枝はもう満開だろうか 
               北側の枝はさびしかろう

前半二句は
気の進まぬ旅の中、やせ衰えてゆく自分の姿を

後半二句は
臨清で大雪にあい、郷里の別荘の梅林を思い
出しつつ望郷の思いを梅花に託して詠んでいる。

不本意な境遇を嘆いたものである



呉 偉業(1609~1671)  テキスト P178

明末・清初の詩人。字(あざな)は駿公。号、梅村。
明・清朝に仕え、清の国子監祭酒。清朝の代表的
詩人で、長編の古詩にすぐれた。
また、画家としても有名。