猫のCOCOとヒゲじいさんのなっからさくい生活

なっからさくいは「めっちゃ気軽な」って感じ、ちっとんばいデブなシャム系猫といい歳こいたじいさんの自楽な生活記録です

ビール麦が穂を出した麦畑と、日本一のアカメヤナギの芽吹きを見に行って、夜はウマヅラとエゾギンチャクを食べました

2024-04-12 07:06:02 | なっからさくい生活

麦の穂です。しばらく見ない間に麦はすっかり伸びて、ビールの原料になる二条大麦はもう出穂していました。いつもの年よか少し早い気がします。

     
昨日の朝食後、運動を兼ねて東片貝の田んぼの麦を見に行ったんです。田んぼ一面の緑の麦は、二毛作地帯の群馬の春の田んぼの風景なんです。子どものときからずっと見てきた春の景色なんです。

     
小麦はまだ穂が出ていません。二条大麦はみんな出穂していました。麦の穂は実の数だけ細い棘状の突起が伸びています。この棘状のものには「のぎ(芒)」という名前があります。

     
田んぼの畔にはトウダイグサが出ていました。茎の先端の葉に包まれるようにして葉っぱと同じ色の小さな花が咲きます。灯明の皿に似ていることから「灯台草」の名が付いたとか、子どものときに近所のおばさんから「毒だからさわんじゃねえよ!」って教えられました。近くの畑ではカブの収穫が行われていました。

 

     
麦の穂を見てから、桃ノ木川サイクリングロードを共愛学園前橋国際大学北側まで走りました。高さ9m、枝の拡がりは26m、環境省の巨樹巨木林調査のデータベースに登録されているアカメヤナギの中では一番大きな樹です。アカメヤナギの巨樹の芽吹きを見に来たんです。巨樹データベース登録の経緯はこちらをご覧ください。

     
アカメヤナギの芽吹きです。日本一の巨樹の芽吹きです。毎年4月の10日前後に芽吹いていますから、今年も普通に芽吹いてくれたみたいです。素敵な芽吹きです。

     
アカメヤナギの芽吹きを眺めていたら、脇の堤防上から子どもたちの声が聞こえてきました。幼稚園の子どもたちがお散歩に来たみたい、提内地の桜の花と堤防のセイヨウカラシナの花との間をのんびりと歩いていきました。

 

     
そうなんです、今の桃ノ木川の堤防と河原はセイヨウカラシナに占拠されています。明治期に野菜として輸入されたものが野生化したんです。花は食べられますし、種からはカラシが作れます。誰か事業化してみんなとっちゃってくれないかな…

     
「見わたせば柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりける」、これは新古今和歌集に収められている素性法師の歌です。この歌を現代の桃ノ木川に合わせて詠うと、「見渡せばセイヨウカラシナとハナダイコンをこきまぜて桃ノ木川は舶来の錦なるかな」ってな具合でよろしいのでしょうか。困ったもんです。

      
さらに、セイヨウカラシナとハナダイコンのあとを狙って、ヤグルマギクとナヨフジグサが待機しています。海の向こうからやって来て舶来の夏を彩ってくれるのです。困ったもんです。

 

 昼頃に家に戻るとCOCOは昼寝をしていました。COCOはシャムネコの血が混ざっているジャム系ミックス、シャム系のネコは戦後に日本に駐留した米軍関係者が持ち込んだものが日本全国に広がったものです。だから、COCOも舶来の昼寝なんです。

     
私は自転車を替えて、岩神町の養田鮮魚店へ魚を買いに行きました。いいですね、ウマヅラハギがいました。それとエゾギンチャクガイ、滅多に来ない珍しい貝です。両方買い込みました。

     
帰りに、旧共愛学園前を通りました。門脇に大きな切り株があります。ソメイヨシノの切り株です。私が中学生の時にも咲いていました。高校生のときにも咲ていました。昭和町に住み着いた時にも眺めて居たソメイヨシノです。

    
去年の3月22日に撮影した写真です。去年の春が見納めだったんですね。仲良くしてた木がなくなると寂しいです。でも仕方ないですよね、去年見た時もずいぶん痛んでいたんです。枝落ちしたり、倒れたりという危険な可能性があったのだと思います。サヨナラなんです。

 

     
昨日の夕食づくりには珍しい食材がありました。一つはタゼリ(田芹)、もう一つはウマヅラの肝です。タゼリは大胡町の登坂農園のを養田鮮魚店でゲットしたんです。ウマヅラの肝は万一アニサキスがいると大変なんで、酒を振って蒸してから裏ごしして、それに醤油を合わせて「肝醤油」を作りました。

     
ウマヅラの肝醤油和えです。薄切りしたウマヅラの身を肝醤油で和えたものに柚子唐辛子を添えました。久しぶりに作ったんですけど、おいしいですね、これで酒飲めたら天国ですね。

     
刺身の盛り合わせは、マグロ、エゾギンチャクガイの貝柱、ウマヅラです。醤油と柚子ポン酢を用意しました。野菜はカキ菜の茎のきんぴらとタゼリのお浸しです。タゼリの香りは素敵です。すっかり春です。

     
昨日はユキ子さんが義母さんと一緒したんで私は一人飯でした。汁はトマト、アブラナ、椎茸です。でもね、この料理だとやっぱ一杯欲しいってんで、「緒方洪庵」という変な名前の酒を九谷焼の大ぶりのぐい飲みで一杯だけいただきました。この酒は、マナティーさんが「医者の名前の酒なら病人が飲んでも大丈夫!」と、私にくれたんです。マナティーさんが考えるように、病人が飲んでも大丈夫かどうかは責任持てませんので気を付けてください。

     
ユキ子さんは器に詰めた料理と、別な容器に入れた汁をもって、義母さんのところへ出かけて行きました。歳とったらさ、おいしいもん食べたいよね。来週17日の検査結果によっては、その先どうなるか分からないんだから今食べとかないと後悔すらいね。それに、どうせ自分で作るんだもん…

 

 ヒゲじいさんの連れ合いの三代目若柳吉駒でございます。
7日に開催いたしました第80回美登利会公演にお運びいただいた皆さまへ心から御礼申し上げます。お楽しみいただけましたでしょうか。
1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒に引き継がれ、そして三代目の私で80回を迎えることができました。こんなに長く続けることができましたのも、会を支えてくださる多くの皆様のおかげと、ただただ有り難く、感謝申し上げるばかりです。来春も開催できますように会員一同精進を重ねてまいりますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第80回美登利会と第5回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧ください
第79回美登利会と第4回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧ください
第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルはこちらでご覧下さい
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧下さい