猫のCOCOとヒゲじいさんのなっからさくい生活

なっからさくいは「めっちゃ気軽な」って感じ、ちっとんばいデブなシャム系猫といい歳こいたじいさんの自楽な生活記録です

正月料理を仕上げながら、今年は大事な人を見送らなくてはならなくなった、悲しく辛い年だったと…

2023-12-31 07:17:10 | なっからさくい生活

ホタテ貝柱の黄身焼きです。漬け液につけて下味を付けた貝柱に鶏卵の黄身を塗りながら焼き上げたものです。白身はどうしたの、昼食にいただきました、捨てたりしません。

     
海老の鬼殻焼きです。冷凍のアルゼンチンアカエビを使いました。カナダ産のホッコクアマエビと遜色なしです。昨日の正月料理は、少し手間のかかる焼き物が中心になりました。のんびりと、焦らずに遊ばせてもらいました。

     
途中でちょいと外出、風も凪いだ年末休み、こども公園は朝から家族連れが遊びに来ていました。気温も10℃を越えていたみたいです。

 

 家に戻ると正月料理の続きです。やりながら、やっぱ今年一年のことを想っていました。

     
去年のブログの1月1日はCOCOのこんな写真が載っていて、<COCOです。謹賀新年です。ここんち来て三度目の正月だい。今年も寝てばっかかもしんないけど、よろしくね。猫はね、『安心』が何よりなんだいネ。『平和』が大好きなんだよ。新しい年が、すべての猫のために『平和』で、みんなが『安心』してられると嬉しいです。まずは、ウクライナに平和を!>。

     
そして、元旦の朝の赤城山です。

新年の朝日を浴びる赤城山です。今年も赤城山を眺めながら、風の音を聴いて暮らしてまいります。ずっとそうして暮らしてきました。今年も変わりなく暮らせることをありがたく感じています。

  己が生まれたこの村の 井戸の釣瓶に
  風が吹く 風は鳴り鳴り吹いてゐる

           野口雨情の「風が吹く」(詩集『都会と田園』1919年)より

私もCOCOも、ひたすら平穏な一年を望んでいたんです。

 

     
2月28日の夜、元上毛新聞社社長の渡辺幸男さんの訃報が届きました。2歳年上の兄さん、50年ほどお付き合いいただいてきました。渋川市で執り行われたご葬儀でお見送りしたあと、利根川越しに眺めた赤城山です。私の食道がんを案じてくれていた渡辺さんは肺腺がんで亡くなられました。

 ずっと見守っていてくれた方と別れた春でした。

その私は、4月に術後4年経過の検査を受けました。治療部位での再発も、他の臓器等での新たな異常もなく、無事に4年過ごせたことを祝福してもらうことができました。

     
5月にはドドメを摘みに赤城白川沿いを走り回っていました。5月25日の記事では、いっぱい摘んできてジャムづくりしたことが書かれています。

 

     
5月27日には榛名山麓特産の小梅「織姫」を30㎏買い込んできて小梅漬けを漬け込んだあことを書いています。COCOもたくさんの梅の実見てびっくらこいてたんです。何とか元気出してやってかなくちゃって、そう思っていたんです。

 

      
それが、8月6日に広島市長の平和宣言を聴いてから野村たかあきさんの家を訪ねたんです。出来上がったしば漬けを食べてもらいたくて届けに行きました。そして、悲しい事実に出会いました。たかあきさんが死んじまっていたんです。がんの治療をしていたことは聞いていましたけど、うんとよくないとは聞いてなかったんです。8月7日の記事です。

     
   胸にしみる 空のかがやき 今日も遠くながめ 涙をながす
   悲しくて 悲しくて とてもやりきれない
   このやるせない モヤモヤを だれかに告げようか

ご遺族の懇請を受け入れて、この悲しい事実を私は誰にも伝えずに暮らし続けました。そして、ブログでは、たかあきさんが私のコラムに描いてくれた「ヒゲおじさん厨房に入る」の挿画の展覧会を連載していました。ほかにできることが何もなかったんです。

 <10月12日に上毛新聞に「絵本作家野村たかあきさん死去」という記事が掲載されるまで、おヒゲは悶々とし続けていたんです。悲しみが長持ちしちゃって、見てらんなかったいね…>

     
夏でした。赤城山には雲が沸き立っていました。万葉集の歌を思い出して、風が便りを運んできてくれないかなって思っていました。

    国遠(とほ)み 思ひなわびそ 風の共(むた)
           雲の行くごと 言(こと)は通はむ

 

 たかあきさんのことを思い出しながら正月料理仕上げてたら荷物が届きました。有砂順子さんが故郷のじゃこ天送ってくれたんです。順子さんは、私が野村さんと知り合いになったときに一緒に仕事をしていた人なんです。便りの代わりにジャコ天が届きました。

 <そういうことでさ、ヒゲにとってこの一年は辛い一年だったみたいだいね。それでも挫けずに持ちこたえてくれていてさ…。見守ってくれる人と、相方と、大切な二人をヒゲは失っただいね。悲しげだったいね…>

 

 
夕食は、ゼンフーズの海老餃子とかかあのぎょうざを焼きました。餃子好きのユキ子さんは大喜びでした。それと作り置きしといた鶏チャーシューと野菜の盛り合わせです。

 そして、白菜とベーコンのスープです。正月料理を終えた夜は楽させてもらいました。ユキ子さんの両親へは、鶏チャーシュー、野菜、舞茸のきんぴらを器に詰めて、白菜のスープを添えて届けました。

今日は大晦日です。年末最後の仕事をします。

 

 ヒゲじいさんの連れ合いの三代目若柳吉駒でございます。
1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会、毎年春に公演会を開催しまいりまして本年4月の公演で79回目を迎えることができました。また、来春4月7日には第80回美登利会公演を予定しております。会員一同これからも精進を重ねてまいりますので、宜しくお願い申し上げます。

《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第79回美登利会と第4回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧ください
第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
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