cafe break

忙しい毎日を送っている私。
唯一PCに向かうこの時間が、
ほっと一息付ける瞬間だったりするのです。

いつも応援ありがとう! 今日もポチっとよろしくね♪

blogram投票ボタン  

ありがとうの気持ち。

2011-10-13 17:26:29 | ホテルのお仕事

今朝の朝食のお客様に、4名のご家族がいらっしゃった。

お父さま。お母さま。そして息子さん2人。

その息子さんたちは、いわゆる知的障害を持った方たちだった。

2人とも障害を持っていられたので、お父さまもお母さまもそれぞれにマンツーマンで、彼らの食事の介護をしていた。


でも、お父さまもお母さまも、それを全く苦にはしておらず、家族4人の朝食を楽しんでいる。


途中、お父さまお母さまとお話をしたところ、チェックアウト後にホテルの近隣を散策したいご様子。


あたしはすかさず、お手製の観光案内を渡した。



するとお母さま。
「手書きなのが、とても嬉しいです。あなたのお心遣いが嬉しいです。ありがとうございます」と。

そのお母さまの言葉に合わせ、1人の息子さんも
「ありがとうございます。ありがとうございます」と言ってくれた。


すごく心が温まった。


きっと、あたしには想像できないほどの苦労もされているはず。
だからこそ、手書きである事に気付けるのだと思う。

相手の気持ちを、敏感に感じ取ることが出来るのだと思う。

あたしも言った。
心を込めて。

ありがとうございます。と。


最後の朝食のお客様を迎えた頃、レストランの入り口前に飾ってある絵画の前で、再びご家族に遭遇。
お父さまと息子さんたち。お母さまと息子さんたち…という風に、記念写真を撮られていたので、

私がシャッターを押しますから、ぜひ皆さんでどうぞ。

と、声をかけた。

みんなとってもいい笑顔だった。


そのことをお母さまに伝えると、
「それが何よりです。本当にお心遣い、ありがとうございます」と、喜んでくださった。

また、朝食の時同様に、1人の息子さんが「ありがとうございます」と言う。


もう1人の息子さんは、黙ってあたしの横に来ると、お母さまと話すあたしの手をすっと握り、
ブンブンブン。と振ってくれた。

おかあさまが
「ありがとう。だね。さようなら。だね」と、彼の気持ちを代弁する。

あたしの心の奥底から、じんわりと温かいものがわきだす。

ありがとうございます。またぜひ、いらしてくださいね。


息子さんはそれぞれに、手を振って答えてくれた。



心と心が通えば、言葉なんていらない。


心と心と通わすのに、時間なんていらない。

だって、あたしが彼らと接したのは、ほんの数10分たらず。


だけど、彼らにも、あたしにも、伝わる「ありがとう」があった。



ありがとう。



ここのところ、なぜか心の中がザワザワしていたのが落ち着いたよ。


やっぱり彼らは天使なんだな…。