エスティマ日和

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』2章まで収録の、エッセイ集です。独立しました。

ちょっとだけ怖い話(前編)

2006年05月26日 | 雑記
今日はちょっとだけ怖いお話を。心臓の悪いかたは、ぜひ読んで心臓を鍛えてください。

あ。これいいですね。『心臓を鍛える大人のDSトレーニング』。
うーん、河島教授に並ぶチャンスか?

と、それはさておき。
連載している『700日戦争』のメンバーというのは、実は「悪さ」をするために集まったわけではありません。
実は母体がございました。
それは「心霊研究会」という、NPOというかNGOというか、つまり勝手な団体です。

話は小学校時代にまで遡るのですが、当時、蒸気機関車が全廃されることになりまして、これを写真に撮っとこう、ってんで、時ならぬカメラブームが起りました。
これはたいへんなブームで、とにかくネコしゃくし関係なく(うちの猫と杓子は持っていませんでしたが)カメラを持ってパシャパシャやったわけですね。
SLが消えると同時に、カメラブームも納まるか?と思われたのですが、当時カメラは高額なものでしたから「後はゴミ」というわけにはまいりませんでした。

そんなわけで、各高校などには「写真部」なるものができまして、そこそこの人気クラブになっていたものです。

そこにもうひとつの流れが起きます。それが心霊ブーム。
火付け役は言うまでもなくつのだじろう先生の『恐怖新聞』です。そこに追い打ちをかけるように、定期的に起ると言われる「コックリさん」ブームが訪れまして、もう、世の中、天気から郵便屋さんまで、心霊で動いているかのような大ブームがおきたのです。

と。ここまでは時代背景。

心霊とカメラと言えば、これが結びつくのは「心霊写真」しかありません。
そこで誰ともなく、みんな昔撮った写真などを持ち出して、探したわけです。「心霊写真」。

当時、私も大の心霊好きでしたが、心霊写真については、イマイチ納得しておりませんでした。
なにしろ、人間の肉眼は、カメラのレンズよりは、はるかに優秀だからです。

ところが、後の『700日戦争』のメンバーともなる一人が写したSLの写真。これがみんなを凍り付かせました。
鉄橋を走っているSLの写真なのですが、その走るSLの前に、確かに人間が写っているんですね。

それは

おまえだー!

って、違います。

それは、誰が見ても女性で、しかもSLと逆の向き、つまり後ろ姿として写っているわけです。

いやー。ぞっとしました。

しかし、案の定、撮影した人間は、そんなものは見なかった、と言います。
で。この時に出た結論は、実は、そうした心霊現象は、1/1000秒くらいにおきていて、肉眼はそれを捉えられないのではないか?という、もっともらしいものでした。

そいじゃってんで、みんなでカメラを持ち寄りまして、撮りにいきました。この現場に。
で、またパシャパシャと意味もなく撮りまくりました。200枚くらいもありましたかね。
現像された写真屋さんが不思議がったほどでした。

ところがところが。その中のまたたった1枚に写っちゃっているわけです。
いやぁ・・・・・・。びびりまくりましたね。
前の1枚ほどにはっきりしていないのですが、その直前、直後の写真にはないものがある。

我々の仮説は裏付けられたことになりました。

私たちは、この写った女性が何者かを調べましたが、その場所での死亡事故などはまったくない。
おかげで神秘性はさらに増して、よせばいいものをまた撮りにいきました。

が、何度行っても3度めはありませんでした。

こうなると不完全燃焼なので、さらによせばいいものを、あちこちの心霊スポットなるところを撮影してみたくなったのです。

と、いうわけで6名ほどでグループをつくりまして、心霊スポットに泊まり込みで撮影するんですが、6名程度ではもうおっかなくてしょうがないわけです。だって心霊スポットですもん。
そこで、徐々にメンバーを加えてまいりまして、ついに17名にも膨れ上がります。そうです。これが後に、目的を見失って駐在さんと対抗する戦士となるわけですが、今日は、そのことはどうでもいいです。

17名ほどにもなると、さすがに恐怖はうすれます。

が。

夏休み、とある峠に泊まり込んだ時。

我々は、カメラはバルブ(開きっぱなし)にして、高校生には不似合いなどんちゃん騒ぎをしておりました。

が、その中でメンバーのひとりの様子がおかしい・・・・。


あ。書くのおっかなくなってきたので、明日また書きます。

すいません。

        というわけでこの話も後編に続きます。


おまえだー!