昨日、1日のアクセス数が150人に達しました。閲覧数は500pv。ぱちぱち。
ああ、思えば苦節1ヶ月半(苦節と言うほどに長くありませんが・・・)
雨の日も風の日も書き続けたかいがある(屋内で書いているので関係ありませんが・・・)というものです。
開設した日のアクセスが16人、閲覧も45pvだっとことを思うと快挙です。
うち、6人くらいは検索エンジンのロボットでしょうから、実質10人、というとほぼ内輪。
それが150ですよ。150(うち140件が検索エンジンだったら哀しい・・・)。
ちなみにここ、gooでは180人で1000位に入れるようです。さすがに40万も登録があるとたいへん。まぁ、もともとそういうところを狙うようなブログではないのですが。
初めてnon様やBlacky様にコメントをいただいた日から、内容が少しずつ変わりまして
50人くらい訪れるようになった時から、さらに「一般向け」にしてきました。
ひょっとすると、当初ここを発見された方々には、つまらない内容になっているのかも知れません。
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ということで初心に帰りまして
ヒペリカムカリシナムと福山雅治以来の植栽ネタです。
初心と言っても1ヶ月前のことですけど・・・(笑)。
「なんじゃもんじゃの木」という、ふざけた名前の木があります。
実は「なんじゃもんじゃ」というのは、東京地方での呼び名で、正式名称はモクセイ科の「ヒトツバタゴ」と言われており、東京弁が共通語と異なるめずらしい例です。
都内では、神宮外苑に植えられたものが有名で、特にこれだけをさして「なんじゃもんじゃの木」と呼ぶ、という説まであるほどです。
"「ヒトツバタゴ」と言われている"、と書きましたのは、実は、なんじゃもんじゃの木の「設定が極めてあやふや」だからなのですが、千葉県では楠を、地方に行きますと、わけのわからん大木は、み~んな「なんじゃもんじゃの木」と呼ぶ所まであるほど。したがってこの地方にさえ行けば、あなたも植物博士!「あー、あれはね。なんじゃもんじゃの木って言うんだよ」。
これほどあやふやなものでありながら、広辞苑にも植物図鑑にも掲載されているんだからたいしたもんじゃ。
どうやら「もんじゃ焼き」の語源も、このあたりにあるらしいのですが
「なんじゃもんじゃゴケ」とか言う植物もあるところを見ると、まんざら嘘でもないのかも知れません。
なんとも言えないセンスのこの名前ですが、当然、このセンスのないヤツは誰だったのだろう?と考えます。
で。東京弁の「なんじゃもんじゃの木」は、どうやら、かの「水戸黄門」の命名らしい、という説があります。
ヒトツバタゴは、生息域も狭く、当時はさらに珍しい木だったらしいのですが、江戸城下のものは九州あたりから移植されたものらしいんですね。
ある日、将軍様(金日正ではありません。この場合は綱吉?)に、
「これこれ光国。あの木はなんと言う木じゃ?」
と尋ねられた我らが黄門様。見ると、当人も見た事も聞いた事もない木だったわけです。
おそらく、ここで(話題の)格さんや助さん、うっかり八兵衛あたりとひそひそ相談したのだと思いますが
らちがあきません。
とは言え、「わかりません」というのは、よほどプライドが許さなかったのか
黄門様。
「はは。あれは なんじゃもんじゃの木 でございます」
と答えたとか・・・・・・答えなかったとか。
ふだんからよっぽど知ったかぶりしてたんでしょうねぇ。黄門様。
それにしても・・・「なんじゃもんじゃ」って・・・・。
今にそのまま伝わっている、ということはどうやら「将軍様はそのまま信じてしまった」と推察されます。
さらに、将軍様が黙っていれば、現在使われているわけがありませんから、
あちこちで「これこれ吉保(よしやす)、あの木を知っておるか?あれはな・・」
とか、そのまま自慢しまくったのではないでしょうか?
これが延々と伝わり、今や広辞苑に載るほどの「テキトーな名前の木」となったわけです。
そう考えますと、歴史というのは本当に奥が深いというか、浅いというか。

<なんじゃもんじゃ=ヒトツバタゴの花>
ほかに江戸時代の木草学者水谷豊文が命名した、という説もあり、
「学者」を出されると、俄然信憑性が出てきますが、私は断然前者を支持します。おもしろいから。
ちなみに「なんじゃもんじゃの木」最有力候補「ヒトツバタゴ」は、それ自体が珍木で、
雪のような美しい花を咲かせることから、現在でも珍重されておりまして愛好会も全国にあり
『全国ひとつばたごサミット』なるものが開かれるほど!
どんなもんじゃ?