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エスティマ日和

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』2章まで収録の、エッセイ集です。独立しました。

連続小説『空からやって来た少年』第2話

2010年02月15日 | 雑記
少年がつぶやくと、キマる台詞というものがある。

そう。たとえ背中がヤギのウンコだらけでも、だ。

「鳥は・・・大空が自由に飛べていいな」

これだ。
これ以上に決まる台詞は「風になりたい」以外にない。
少なくとも僕は、それしか知らない。

ポイントは「空」ではなく「大空」であること。

 ああ。少年よ。君の夢は大空をはばたいている!

という感じ?

「あら。ひょっとすると鳥は鳥で、地面を走るのをうらやましがってるかもよ?」

「んあ?」

母は。
子供のロマンというものを知らない人だ。

そんなことが、「鳥が大空を自由に飛べる」解答となるとは、予想だにしていなかった。

「空からお前を見て、アー人間は自由に大地を走れていいなーって」

母は、「大空」に対抗するため、わざわざ「大地」ときた。
抜け目がない。

「いや・・・、走れるだろ、鳥だって。ダチョウは速いよ?」

「ダチョウは飛ばないでしょ?」

「あ・・・」

なんか悔しい。
このままでは、母の思うツボなので、
僕は、めいっぱい頭を回転させて、地面を速く走れる鳥をさがした。

が、

「えっとーーーーえっとーーーーー」

なかなかいないものだ。

もともと、僕の鳥の知識は、幼稚園の頃に持っていた小学館の『かわいいことり』で得たものから、そんなに進化していない。
その後は、『1年の科学』にも、『2年の科学』にも載っていなかった。

「えっと。鳩は速い」

考えたあげくに「鳩」はなさけない・・・。

母。
「ダチョウのほうが速いでしょう」

いや・・・そういう競争の話じゃなくって・・・・。

なのに、

「チーターより速いのよ?」

しめた!
僕は母の間違いにいちはやく気づき、勝ち誇った。

「ばかだなぁ、母ちゃんは。チーターが速いに決まってんじゃん!」

「あら。ダチョウよー」

「あのねぇ。母ちゃん。チーターは時速120キロで走れるんだぜ?」

「じゃ、ダチョウは130キロにする」

するって・・・。
母ちゃんが決めるのか?

なのに幼い僕は、まんまと

「じゃーーーー、チーターは140キロだ!」

「それじゃぁ、ダチョウは200キロ」

「んーーっと、んーーっと、じゃー、チーターは千億万キロだい!」

「あ~~~~、そりゃダチョウの負けだわ~」

「やったぁーーーーーー!」

「じゃ、稲刈りしましょ?」

「うん!」

なにかが。

どこかで間違っていた。


 まだまだつづく・・・。

いつから?

2010年02月14日 | 雑記
我が家はケーブルテレビなのですが、
9チャンネルは、24時間ずーっと「ジャパネット」繰り返しやってます。
最近は、テレビ番組がつまらないので、我が家ではけっこう観るのですが。

今日、ソファーに眠ってしまっていて
ふと起きたら日付が変わっていました。

「あれ?やばい。いつ寝たんだろ?」

家人にたずねると、

「えっとねー。ジャパネットタカタん時から!」

それって・・・・何時だ?

「富士通のパソコンのときよ」

さっぱり参考になんないんですけど。

結婚相談

2010年02月13日 | 雑記
ここのところ家人は毎日、
私に結婚の相談を持ち込みます。

どうやら家人にも婚期が訪れたようなのです。

「ねぇ、ビアンカとフローラ、どっちがいいと思う?」

そう。ドラゴンクエスト5。

家人の相談事の8割は、ドラクエです。

残りの2割は、晩のおかず。

ドラゴンクエスト5は、途中で結婚相手を選べるのです。

おさななじみのビアンカと、途中で知り合うお姫様フローラ。

ビアンカは気が強く、フローラはおしとやか。

おそらく、やったかたのおおかたはビアンカだと思うのですが。
だって、苦労をともにして来てますから。

「ねぇ。どっちがいいと思う~~~?」

「知るか!」

「また、そういう他人事のようなことを」

他人事です。

あんまりうるさいので、

「ビアンカでいいんじゃないの?」

「でもねぇ・・・」

「たぶんビアンカのほうが強いよ」

「でも、フローラのほうが、家事とかやってくれそうじゃない?」

やんねーよ。

評価

2010年02月12日 | 雑記
ぼくちゅうには、イラストをアップしていますが、
女の子を描いていると、決まって家人が入って来ます。
女の臭覚とでも言うのでしょうか?

今日はこれ。


見つかった原画はこちらです。

普通、いいかげんいい歳になった亭主が、スクール水着の女の子を描いていれば、ゲンナリしそうなものですが、家人はちがいます。

もう慣れているのです。

が、あきれることはあきれるらしく、

「はぁ~~~~~~~」

「なんだよ!リクエストなんだよ!」

「アナタねぇ・・・・」

「だからなんだよ!さっさと言いたいこと言って出てけよ!」

「もっと足上げさせなきゃダメじゃない」

「あ?」

「そういうのの基本は体育すわりよ、体育すわりっ!」

「・・・・・なる・・・ほど・・・・」

家人の前世は『ぜげん』だったに違いありません。

「水着の足の根元にドキッとするんじゃなーーい。バカねぇ」

「そ、そうか?そういうもんか」

「そうよ、男なんてそんなもんだってー。あっはっはっは」

いいけど、

「男なんて」の男は、誰のことだ?

後ろの正面だぁれ?

2010年02月09日 | 雑記
エスティマにバックモニターというヤツをつけました。

そう、バックに入れると、広角レンズで後ろを確認できるヤツです。
あまりに広角すぎて、距離感がとらえられないほど。

で。

新しい遊び発見!

このレンズに顔を近づけると、かなりおもしろく映るはず。
ほら。一頃、流行った犬とかの写真あったでしょう?
理屈はあれと同じなので、相当おもしろいだろう、と、思ったわけです。

で、思いつくとやらずにいられない、ちょっとだけ幼い性格の私ですので、

やってみました!

家人が車庫入れする際に、誘導のフリして後ろにまわって、

バックモニターレンズに顔どアップ!



家人は、バックで加速して来ました・・・・。

死ぬとこだった・・・。

アナログな人

2010年02月05日 | 雑記
とうとうエスティマが2代目になりました!

ほぼ新車?と思えるエスティマ4WDを、誰も信じないような破格で買いました。

もとは、トヨタレンタカーの所有だったらしく、とにかくキレイ。
誰がどこから見ても新車!

でしたが、破格なりのことはあるもので、「現状渡し」が条件でした。
でも、そのキレイさに驚いていた私は、

「いいともさ!」

速攻で購入。


さて。やって来ました、二代目エスティマ。

なにか不具合があるのかな?

と、思いましたら、意外なところにありました。

それはオーディオ。

なにをかけてもガリガリ言うのです。

「うーん。これはプリアンプ部がいってるなぁ」

と、私が解析している横から家人。

「こんなもん、たたけば治るわよ」

「お前はまた、そういう乱暴なことを・・・・。デジタル機器ってのはそういうもんじゃ・・・」

と、解説している途中というのに

 ガン!ガン!ガン!

デジタルオーディオなぐりまくり!

「あーーーーー!こらぁーーーー!たたくなーーーーー!」

と、家人を怒ったのですが、

「ほら!なおった!」

「ほ、ほんとだ・・・・・」

オーディオはしっかり治ったのです……。

「デジタルは、気合いよ、気合い」

「う、う~~~~~~ん」

そういうんでいいのか!
トヨタ電装!

旧式の家

2010年02月02日 | 雑記
地デジの対応を終えた世帯が6割を超えたそうです。

我が家は、地域ごとケーブルテレビなので、とっくに終えています。

終えておりますので、テレビを買い替えたいと、なかなか思えません。

だから今もブラウン管です。

が、娘が学校より帰ってまいりまして、

「テレビが液晶じゃないって言ったら驚かれた」
そうで、

これに対して家人が、
「いいのよ。そのうちプラズマにでもするから」

オリンピックが終った時が買い時、と決めている我が家です。

「プラズマってのもあるんだ?」

「あるわよ」。

「どこがちがうの?」

「液晶は液晶でしょ?プラズマは、こう、プラズマーーーー!なのよ」

家人の説明は、いつも「おもいきり」だけです。

「へぇ」

わかった娘もたいしたものです。

「ウチのはなんていうの?」

「ウチのは真空管式」。

そこまで古くない・・・・。

(まぁ、ブラウン管も真空管のひとつではあるのですが)

ミドルネーム

2010年01月29日 | 雑記
テレビを見ておりまして、娘、

「最近、外人さんに真ん中に名前ついてる人をよく見るね」

「ああ。それはミドルネームって言ってねー。キリスト教で洗礼を受けると、与えられるんだよ」

「1文字の人、多いよね」

「ああ、イニシャルだけで略すんだ」

「ふーん、『つのだ★ひろ』における『★』だね?」

「ちがうよ・・・・」

娘評

2010年01月27日 | 雑記
先日、家人がユニクロから買って来たフリースが、
なんとライムグリーンの蛍光色!

ただでさえ派手派手なのですが、

「似合うわよ」

「そうかな?」

のせられやすい私は、お気に入りに加えたのでした。

が、こないだスキーに行くことになりまして、

持っているウェアがこれまた派手な赤紫蛍光色!
PCで発色するマゼンダってヤツですね、マゼンダ。

別に好きな色だったんじゃなくって、
中古屋さんで買った「新品」だったので、選ぶ余地がなかったのです。

で、ライトグリーンマゼンダのウェアを羽織ったところ、

「さすがにこれは派手とかの問題を超えてるなぁ」

と、自分でも思いましたが。

娘が黙っているものですから、

「どう?派手?」

父親としては、娘の評価も気になるわけです。

娘は極めて明るく、

「ウン。毒があるって主張してる虫みたいだね!」

虫・・・・・・・


アナログ癖

2010年01月14日 | 雑記
昔、カセットレコーダーが普及し始めた頃は、
録音はすべてマイクで行ったものです。

好きな音楽を聴くには、テレビにマイクを向けて録音するのです。
記憶にあるかたもいらっしゃるのではないでしょうか?

そういう時に限って、親が声を出したりして、

「なんでしゃべるんだよっ!」

とか、怒ったものでした。
その声もしっかり録音されたりしましてね。

今より音楽を楽しむのは、ずっとタイヘンでした。

家人もその世代だったようで、

今でも、iTunesでCDを録音する時は、

ひとこともしゃべりません。

疾風

2009年10月30日 | 雑記
秋。家人とオープンカーをレンタルして、ドライブに行きました。

その爽快感は、えも言えぬもので、家人も私も、陶酔しました。

そう。まるで風になったような。

とある山に登ることにいたしまして、

ワインディングロードを軽快に走るオープンカー。

マニュアルギアではありましたが、

昔とった杵柄。腕には覚えがあります。

が、もうすぐ山頂というところで、


家人が立て看板発見。



『この付近は有毒ガスが発生しています。

 窓を開けたり駐車したり絶対しないでください』



みなさんは窓を閉めたのですが。

 おせーよっ!

 オープンだよっ!


「ここにいたら死ぬっ!」
「飛ばして!」

突如、猛烈な勢いでワインディングをぶっ飛ばし、

追い越しに追い越しを重ね

多くのドライバーを震撼させた

伝説の『吾妻山の狼』は、私です。

訃報

2009年09月30日 | 雑記
あぁ・・・・・・・・・

エスティマが本日、煙をふきまして、逝ってしまいました(泣)

そうです。『エスティマ日和』の根拠たるエスティマ。

エスティマがなくなるということは、『エスティマ日和』ではなくなるので、
これほどの訃報もないわけです。

12月で車検だったんですが、

「修理代は10万を超えますね~」

で、覚悟を決めました。

娘が5歳のときに買ったエスティマ。

あれから24万キロの旅。

あんなこと、
こんなこと、

あったでしょ。

たいてい修理の想い出ですが。

ああ・・・・黙とう。



これで『エスティマ日和』も、もう終わり・・・・。




でも、「警告ランプつきっぱなしで良ければ・・・・」

乗ってもよい、という乱暴な診断なので、

明日からは、警告ランプつきっぱなしで走ります(笑)