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お仕事(精神科看護)日記

精神科看護歴20年以上が経過しました。
なのに、なぜか現在訪問看護に在籍中!

終わりよければ

2005年06月24日 | 実習指導
【6/23 日勤】

今日で実習も終了です
この実習では自分でも非常に大きな学びがあり、
指導者として学生に何をどう伝えたらいいのか、が明確になった実習でした。

今年度、学校側から実習目標として提示されたのは
 ①対象(患者)の理解
 ②看護師の役割
 ③自己理解
の3点で、特に③を力を入れてほしいとのことでした。

自己理解って?って思うんですが、
『己を知らずして、他者を理解することは不可能である』
というわけで、日々学生は記録を通して自己分析をさせられるのです。

何が嬉しくて、初対面の指導者に自分の内面をさらけ出さなきゃならないのか
と思いますよ、ホント
その上、心理とか勉強してないただの臨床指導者にその自己分析指導を任されるんだから、
恐ろしいことこの上ないですよね。
だって、私の指導1つによって、
学生自身の自己概念が大きく傷つくことだってあるんですから。
そんなのは、無理に精神科でなくたって、
学校で先生たちが日々指導すればいいじゃんって思うんですけどねぇ。
なぜか、精神科でこの自己理解を課題にされちゃうんですよね


ところで先日、患者さんに「来ないで」と言われた学生さんですが、
今回1番いい実習をしてくれましたねぇ
実は学校側から、問題とまではいかないものの、
“気になる実習態度を示す子”として聞かされていました。
私が関わって受けた印象は、“ちょっと斜に構える子だなぁ”でした。
そのへんがこの学生さんの損をしている部分なのかも知れません。

ところが、患者さんと日々向き合う中で、
患者さんにも私たち指導者にも、本当に素直に向き合うようになっていきました。
表情もよくなり、記録にも本音を書いてくるようになりました。
自分自身とも素直に向き合う勇気を持ってくれたのが、いい学びにつながったようです

実習最後に、
「『chunkさんのようになりたい』と学生が言っていた」と先生から聞かされました。
そんなふうに言ってもらえたのは初めてで、嬉しくて涙がでましたねぇ
指導者として、最高の褒め言葉をもらいましたよ