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お仕事(精神科看護)日記

精神科看護歴20年以上が経過しました。
なのに、なぜか現在訪問看護に在籍中!

ほっと

2005年06月14日 | 実習指導
【6/10 深夜明け】

昨日、学生の1人が急に泣きだしてしまいました
理由は、患者さんから「来ないで」と言われたことが発端でした。

この学生Aさん、実習初日から他の学生とはちょっと違う反応を見せていました。
たいていの学生は、精神科に対する先入観やイメージというものを持ってきます。
今では精神科患者による事件など、メディアが報じるものも少なくありません。
また、実習前には必ず講義を終えています。
そうすると、何らかのイメージというものは持ってしまうんですが、
Aさんは「イメージとか先入観とか持っていない」と答えました。
ただし、『分からない』という言葉を連発していました。
そんな彼女が気にはなる存在だったんですけどね。

Aさんは患者さんから「来ないで」と言われたことで、内心かなりショックを受けていました。
が、その気持ちに蓋をして、実習を続けようとしたところ、
気持ちの押しつぶしによる歪みができてしまったようで、
詰め所から1歩も離れることができなくなり、結果大泣きすることになってしまったのでした。
そのことに関しては、彼女と面接をするなどして気持ちのフォローはできたようでした。

そして今日、深夜を終えて帰ろうと思っていたら、
Aさんが嬉しそうな顔をして声をかけてきました。
「患者さんが昨日はごめんねって言ってくれたんです
と、患者さんと上手く関われたことを報告してくれました。

昨日は、今日は
日々、一喜一憂しながら学んでいるようです。
そんな彼女を見て、私がほっと安堵したのは言うまでもありません。