ハングル;教え、そして学ぶ

日々ハングル(韓国、朝鮮語)を教えながら感じること、韓国ドラマでみる名言。

「ツバメが去った日」

2016-08-07 23:35:25 | Weblog
お盆も近い8月と言うのにツバメの話はいかがかと思いますが、つい最近までツバメが十羽ほど家に住んでいたのです。

今年は韓国語テキストにツバメに関する表現が出ていたおかげで、いつもの年よりツバメに関心を持ちました。初めて家に来たのは、4月15日。テキストにツバメは삼짇날(旧暦の3月3日頃)に渡ってくると書かれていたのですが、ほぼその通りでした。

そして、2度目のヒナがかえり、十羽ほどの大家族になりました。
高い場所に巣を作っているので、今まではかわいい雛も殆ど見られず、ツバメといえば、糞のことが気になる程度でした。
でも今年は、運良くひなの写真も撮れました。


この写真のあくる日ヒナは巣立ち、そして、産毛を少しつけたまま飛ぶ練習をしているのを1m近くで見られたのでした。
、その2、3日後には、ツバメたちの姿が急に見えなくなりました。
(あんなに小さいのに遠くに旅立ったのだろうか?)、などと考え、初めてツバメの生態を調べてみました。すると、ツバメの寿命は1年あまりぐらいと書かれていました。今年の親鳥が来年は来られないかもしれません(せつない…)。今年生まれた雛鳥が来年来るようです。
こんなにツバメのことが気になったり、少し観察したのは、テキストの関係もありますが、それだけの余裕を持てる歳を取った証拠でしょう。

4ヶ月近く毎日家の周りで飛んでいたツバメが一度にいなくなり、初めて、寂しくなったなと、感じました。
「강남 갔던 제비가 돌아온다」 これって、諺?ただ事実を言っているだけでは?と思っていたのですが、この言葉には、ツバメが帰ってきたときの喜び、情のようなもの、昔の人たちの素朴な想いが込もっていると初めて感じました。

来年きたときは、(お帰り)と声を掛けてあげよう。