中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

『横浜タイムトリップ ガイド』出版記念パーティー&トリエンナーレ

2008年10月06日 | おいしい横浜
 横浜開港150周年を記念して『横浜タイムトリップ ガイド』という本が刊行された。同書は作家の山崎洋子さんをはじめとする制作委員会が、1年半の歳月をかけて作り上げてきたもので、帯にも書いてあるとおり、“見て! 読んで!! 使える!!! 横浜150年歴史散歩地図”である。

 横浜を題材にした作品を多数手がけている山崎さんの小説や脚本には、中華街、真金町、根岸外国人墓地、寿町といった、意外で、ディープな場所がたびたび登場する。
 だから、横浜のことを訊かれたら、即座に何でも答えられる人と思われているようなのだが、実はそうでもないらしい。ものを書くたびにあちこち横浜関連の資料をひっくり返しているという。
 これはご本人が同書の中で書いていることだから、たぶんそうなのだろう。そんな彼女が「開港以来の歴史が一目瞭然にわかる地図本があったら、どんなに便利だろう」と思ったことがきっかけとなって、この書籍が出来上がったそうだ。


 本書に掲載されている地図は、〔関内〕〔伊勢佐木町〕〔山下町・中華街・元町〕〔山手・本牧・根岸〕〔野毛〕の5地区である。それぞれが、①開港~関東大震災(1859~1923)、②震災復興期~第2次世界大戦終戦(1923~1945)、③戦後~現在(1945~)の3つの時期に分けられているので、都合15枚の地図が載せられている。


 地図には、歴史に名をとどめる建物や旧跡、老舗などがプロットしてあり、該当の番号から解説編に飛ぶことができるように構成されている。たしかに便利な本である。

 また、ところどころにコラムもあって、散策の合間に喫茶店などでちょっと読むには格好の題材が掲載されている。


 そんな本の出版を記念するパーティーが10月1日、BankART Studio NYK(日本郵船歴史博物館裏)で開催された。
 会場には多くの関係者が駆けつけたのだが、その中に意外なブロガーを発見したりして、結構、おもしろかった。


 当日の料理。私はほとんど手をつけられなかった。


 そんな中で唯一、しっかり食べたのが、これ。「濱新」のカレーライス。なかなか旨かった。


 途中、中村裕介さんによる「横浜市歌 ブルースバージョン」や「本牧ホンキートンク・ブルース」などの演奏もあって、たいへん盛り上がった。


 パーティー会場となった「BankART Studio NYK」では、おりしも「横浜トリエンナーレ」が開催されていた。


 私を含めて何人かのお客さんは、滅多に入れない屋上を案内していただいた。通常は予約制の屋上。これは、そこへ至る階段である。


 いきなり、こんなのが現れた。この人は黄金町バザールにもいたぞ。


 これも作品だって。


 物干し竿にタオル。これは作品ではないだろうね。
 いや待てよ、ひょっとしたら現代アートなのかも。


 こんな夜景が見られるのだ。 


 巨大な芋虫か。


 
 屋上の作品群を鑑賞し1階のパーティー会場に戻ると、「横浜タイムトリップ ガイド制作委員会」の方々がご挨拶をなさっていた。
 いよいよ来年は横浜開港150周年。この地図本には横浜150年間の歴史ウンチク371項目が列挙されている。
 もちろん中華街も入っている。「金陵」2階のお一人様席でチャーシューを齧りながら本書を読み、むかしの南京町に想いを馳せてみるのも一興。
 

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2 コメント

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いいな、この本 (クラルス)
2008-10-08 23:49:03
読んでみたくなりました。
夜景がきれいですね。

金陵さんですが、香港ナビの「横浜中華街で感じる香港」で紹介させてもらいました。私のお客様から、昔、香港人の焼物職人さんがいたって聞いたのです。
でも、酔華さんの寛ぎのランチタイムを奪っちゃったかな?ご家族のみなさんいい方なので、これからも頑張って欲しいです。
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金陵 (管理人)
2008-10-09 06:05:06
◇クラルスさん
この本はお勧めです。
常時、持ち歩きたいですね。

BankART Studio NYKの屋上に上がったときは聞かされなかったのですが、
ここでミツバチを飼って蜂蜜を採る実験をしているそうです。
へえ~、ですね。

金陵2階は最近、お客さんが増えてきましたね。
だんだん知られてきたのでしょうね。
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