
我家の重要な食材であるイタリアンパセリ。パスタやサラダ、中華料理にと、さまざまな使い道があり重宝しているのだが、先月末、そこに青虫が4匹も付いているのを妻が発見。これをネットで検索してみたら、なんとキアゲハの幼虫であることが判明したという。 いったいいつの間に卵を産み付けていったのだろうか、なんだかうちのプランターに子を置き去りにし、「あとはよろしくね~」なんて軽い感じで母親はどこかへ行ってしまったようだ。そんな話をしているうちに、だんだんこの子たちに愛着がわいてきて、それぞれに名前をつけることになった。 妻は「しまちゃん」、「縞々ちゃん」、「しま次郎」、「ミニしま」なんて付けたのだが、私は「マルゲリータ(通称マルちゃん)」、「ジョセフィーヌ(通称ジョセちゃん)」、「ナターシャ(通称ナタちゃん)」、「楊貴妃(通称ヨウちゃん)」と呼んでいる。 しかし、少し小型の子は判別ができるものの、他の3匹はどれがどれやら分からない。 発見から2日後には冒頭の写真のような状態になっていた。葉っぱも花も食べつくされているのだ。 「これはまずい、このままでは餓死するかもね。だから、仕事帰りに園芸店でイタリアンパセリの苗を買ってきて」との命を受け、7月4日、花屋さんに立ち寄り2鉢購入。 スーパーの野菜売り場で売られている物でもよさそうなのだが、あれを食べさせたら農薬のせいで幼虫が死んでしまったというネット情報があったらしく、あくまでも苗でなければならないとのことだった。 この子たちは大食漢のようなので、これだけでは足りないと思い、私はさらにオーガニック食品を売っている店に向かい、無農薬・無化学肥料の人参も追加で購入。 ![]() 急いで帰宅しプランターに植えてやろうと思い、近づくと1匹が行方不明だ!!! いくら周囲を探してもいない。 カラスに食べられてしまったのか…… どうやら、いなくなってしまったのはジョセちゃんらしい。いったい何処へ…… 家出か…… こんなに世話をしているのに、なんてことだ。 ま、仕方がない。3匹は無事で、枝だけになってしまったイタリアンパセリにしがみついていた。さっそく彼女らのそばに苗を置き、割り箸で橋渡しをしてやると、ゆっくり、ゆっくりと移動していった。 この日は強風でね、このまま外に置いておくとどうなるか分からないので、プランターごと玄関に避難させることに。 ![]() 風で飛ばされることもなく、イタリアンパセリの林の中で一生懸命に食べている。その食べ方が面白い。葉先から茎の方へ縦にスーッと削るように食べるのだ。ムシャムシャというよりも、スース―っていう感じ。 これで爆食いしサナギになるんだろう、なんて思っていたら、昨日、妻から緊急連絡が。 ナターシャの“ナタちゃん”がイタリアンパセリ林から移動し、なんと玄関の扉を登りはじめ、2メートルほど行ったところで落下したというのだ。アゲハの幼虫は葉っぱを食べていた場所で蛹化(ようか)することもあるそうだが、他の場所へ移動することが多々あるという。 ナタちゃんは腹いっぱいイタリアンパセリを食べたので、そろそろサナギになろうとしているのかもしれない。2メートルも落下したけど怪我もなく、こんどは玄関に置いてある私のサンダルの中に入ってとどまっている。 楊貴妃の“ヨウちゃん”は今日、虫籠の中に入った。 マルゲリータの〝マルちゃん”はまだイタリアンパセリ林の中にいる。 みんな元気に育ってほしいね。彼女たちが飛び立つ日を楽しみにしている。 アゲハチョウの恩返しもね。 ![]() そう、そう、こんなのもあったんだ。 サナギになる前に連れて行ってあげればよかったなぁ~ 10円で食べ放題だもんね。 ![]() |
1mほどのキンカンとデコポンの木があります。
毎年、アゲハが卵を産み付け、
いくつかの幼虫が食べつくして丸ハゲになるころ、
小鳥かアシナガバチに捕食されるのですが、
今年は暑くなるのが早く、
1匹だけ無事にサナギになりました。
それも木から3mほど離れたところに。
蝶のふ化、早く見たいです。
セミの羽化は見たことがあります。
感動的でした。
最初にあったイタリアンパセリは完全無農薬だったのですが、
あとから買い足した苗は無農薬化どうか不明です。
洗ってから植えればよかったかなぁ。
蝶の数量は「匹」ではなく「頭」なんですね。
そんなに移動したのですか。
最初にいなくなったヤツはサナギになるため、
どこか遠くに行ったのかなあ。
楽しみです。