中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

「金香楼」で「小尾羊」のモンゴル薬膳火鍋ランチを食べてきた

2009年01月31日 | 中華街(北門通り)

 昨年9月7日、「金香楼」の上層階に同時にオープンした「小尾羊(シャオウェイヤン)」。お店のホームページやチラシなどによると、世界で700店以上も展開する“モンゴル薬膳火鍋しゃぶしゃぶ”の専門店のようである。

 両店がオープンしてから、中華街探偵団は何度かこのビルでランチを食べてきたが、それはいつも「金香楼」のものだった。
 レジで精算するたびに「小尾羊ではランチをやっていないの?」と訊ねても、答えはいつも同じ。

 「申し訳ございません。小尾羊は3時(4時だったかな?)から開店なんですよ」

 そんなわけで、「モンゴル薬膳火鍋しゃぶしゃぶ」をランチでいただくのは諦めていたのだが、この前の日曜日、仕事の合間にたまたま通りかかったら、なんと「金香楼」のランチメニューの中に「小尾羊」の料理が出ているではないか!

 このときは自分の眼を疑ったね。先日、店員に「小尾羊でもランチをやってほしいなぁ」とお願いしたばかりだったのだから…。
 これはもう食べていかなきゃ、って思ったのだけど、発見するタイミングが悪かった。残念なことに、そのときは既に食事をしたあとだったのだ。
 泣く泣く火鍋ランチを断念。

 そして昨日の昼、「もしかしたら平日でもあるのかも」と思って行ってみた。そうしたら、あった、あった。店頭のランチメニューに、待望の「小尾羊」の料理を確認したのである。メニュー前半は「金香楼」、後ろ半分が「小尾羊」のランチになっていた。


 「金香楼」の1階が空いている限り、お客さんはここに案内される。2階は明るくて綺麗なのだが、ごく普通の内装であまり特徴がない造りになっているので、やはり1階で食事ができるとなると嬉しい。

 上の写真はテーブルに置かれたメニュー。「小尾羊」のサービスランチだけを抜き出した専用のメニューだ。ちょっと見にくいと思うが、そこにはこう書いてある。

4 小尾羊火鍋セット紅湯(麻辣スープ) 800円
  鶏がらと牛骨を煮込んでうま味を抽出したピリリと辛味のきいたスープです
5 小尾羊火鍋セット白湯(コラーゲンスープ) 800円
  コラーゲンがたっぷり入った滋味溢れる白湯スープです
6 小尾羊火鍋セット山珍湯(各種キノコスープ) 800円
  数十種のキノコからエキスを抽出して作った、あっさり味のスープです



 小尾羊火鍋セット白湯(コラーゲンスープ)。
 マイルドな味わいで、これだけ飲んでもいける。軋む膝が滑らかに動くようになった(ような気がする)。


 小尾羊火鍋セット紅湯(麻辣スープ)。このスープはどんな味なのか、レンゲで一口すくい、恐る恐る啜った途端、

  ブハァーッ!  

 いきなり噴き出してしまった! そして、
 対面に座った同行者の真っ白なワイシャツに赤いシミが点々と…
 
 なんという辛さなのッ!  
 
 この血の池地獄温泉のような鍋! 半端じゃないぞ!
 コワモテの辛さ、暴力的な辛さ、麻辣界の過激派だ。


 さて、この鍋の食べ方であるが、店員さんの説明によると、「しゃぶしゃぶとしてサッと火を通してお召し上がりになってもいいし、グツグツ煮込んでいただいても構いません」とのこと。

 で、まずはしゃぶしゃぶしてみる。

 少し火の通った具材に、あの超辛いスープが絡んできて、またまたむせ返ってしまった。野菜にスープが馴染んでいないというか、スープがこなれていないというか、お互いが反目しあって分裂しているような感じなのである。
 この食べ方では内ゲバ状態だ。

 で、もっとしゃぶしゃぶしてみた。いや、ジャブジャブと音をたてるくらい揺すってから食べてみた。
 しかし、これでもダメ。辛くて辛くて、口内が火炎ビンと化す。口を開くたびに炎が噴き出す(ような気がする)。

 そこで、店員さんお勧めの“じっくり煮込み方式”に方向転換する。具材を真っ赤な血の池地獄温泉にドップリと浸らせ、クタクタに湯あたりしたところを引き出して食べてみる。

 こりゃあ、旨い!

 具材から様々なエキスやダシが出て、麻辣スープに丸みを与えたのだ。
 ただ辛いだけではなく、複雑な味が混じって豊かな麻辣スープになったようである。

 最初に出されたときのスープは、まだ若かった。自分の信じる主義主張を貫くため過激に戦っていたのだ。
 そんな彼が野菜、肉、キノコたちと交わる中で次第に成長し、人生経験豊かな深みのあるスープに変化していったのであろう。

 しかし、ゲバ棒を捨てはしたが、しっかりした自己主張は捨てていない。そこらへんの半端なスープ君たちとは違うんだぞ、と穏やかに、しっかりと宣言しているようであった。


 あらかた食べつくしたあとのスープ。
 当然、うまい。クセになる味、やみつきになる味。
 いつまで経っても「ごちそうさま」ができない。ついついレンゲに手が行ってしまう。
 もう、これが最後と思うのだが、気がつくとまたスープをすすっている。
 
 このときは時間がなかったので、ここで終了となったが、もしもあと30分の余裕があれば、この最後の鍋にご飯を投入して“モンゴル風薬膳麻辣おじや”ができたのになぁ…
 うまいだろうなぁ…


 グツグツ…


 小尾羊火鍋セット山珍湯。
 メニューには“あっさりスープ”と書いてあるが、単なる“あっさり”ではない。数十種のキノコから抽出したというエキスがたっぷり入っているからだろうか、滋味深い穏やかな味わい。


 小尾羊火鍋セット紅湯と小尾羊火鍋セット白湯では、豚肉が1枚だったのだが、こちらはどういうわけか2枚入っていた。まさか、連続して通っているからサービスしてくれたわけではないだろう。
 鍋によるのか、日によるのか、あるいは増量化したのか、その辺は不明である。


 この鍋は辛くないので、しゃぶしゃぶとして食べても問題ないが、私は一気に全部を投入し煮込んでみた。
 これも当然、美味しい。
 が、やはり心が惹かれるのは麻辣スープの方。
 今度はジックリ時間をかけて食べてみたい。
 
 ところで、この店ができた当初は、それほど混んではいなかったのだが、どうも最近は空席待ちのお客さんが出ているようである。そろそろ一般に知られてきたのかもね。
 それに伴い、「ん? これは…?」と思うようなことがあった。数日前のランチのときのことだ。

 茶碗に盛られて運ばれてきたご飯の表面が乾燥していたのである。おそらく注文を受けてから茶碗によそったのではなく、あらかじめ盛っておいたのであろう。
 次第にお客さんが増えてきて、従業員の手が足りなくなってきているのかもしれない。フロアスタッフの方々はどなたも接遇がしっかりしていて、いい感じなので、この辺から崩れてこないことを願っている。


 これは「金香楼」のメニューブックに掲載されていた写真。週末中華の教授がコメントしてくれたとおり、あの巨大な壷の中は、こんな構造になっていたんだぁ。
 これで一昼夜蒸すというから、そんなに数多くは造れないのだろうね。

 それからデカプリ子さんも記事で書いておられるように、「金香楼」ではランチ限定ポイントカードが始まった。スタンプが8個たまると「お好きなランチ1品無料!」だという。

 これはどのくらいの還元率になるのか。調べてみた(というほどのことではないのだが…)。
 700円のランチを8回食べると5,600円。これで800円の火鍋ランチをいただくので14%以上の還元率となる。
 中華街ではポイントカードを導入している店舗が結構あるが、ここのは「愛香楼」に次いで高率。週1のペースで通いたい店である。


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15 コメント

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ああっ… (とも2)
2009-01-31 14:35:15
よさそうな店であり、料理ですねぇ…
あまり忙しくならない内に行きたいのですが、ランチは逝けないしなぁ…
あぁ…、酔華さんが羨ましいぞ~
内ゲバ (ふ゛り)
2009-01-31 15:45:37
久し振りに聞いた単語です。IMEでも一発では出ず(笑。

でも良さそうですね。
いつもお一人様の私はどれにしようかな、と迷うトコロです。

今日用事があり昼間行ったのに、食事をせずに帰ってきてしまいました。
残念無念。

お肉増量はこちらで壷が云々という話題が出たからかも。
最後の麻辣おじやに溶き卵を投入してみたいところです。

狙ってました (本須)
2009-01-31 16:17:06
私も先週の週末にこのメニューが出ているのを昼食後に見つけて、
そのうち食べようと思ってました。

さすが酔華さん、すでにもう制覇していたのですね。

赤いヤツはご飯を投入してから、溶き卵を入れたい感じですね。
ご飯 (ふ゛り)
2009-01-31 22:52:34
そういえば、隣の二人組みにはおひつで提供されていました。
ランチの他に単品でスープを頼んでいたようなので、そのせい(小姐がご飯を沢山食べると判断した)かもしれませんが。
こういう光景を見ると、少しだけソロ活動が悔やまれます(笑。
Unknown (アリーマ)
2009-02-01 00:36:11
辛くない汁のランチが美味しそうです!
一度行ってみたいなあ。
Unknown (管理人 酔華)
2009-02-01 07:29:15
◇とも2さん
この辺に業務で来る機会を作ってください。
ここのランチにありつけますよ。

夜の部はどうなのかなぁ。
入ったことがないので判りません。
Unknown (管理人 酔華)
2009-02-01 07:36:39
◇ぶりさん
>麻辣おじやに溶き卵を投入してみたいところです
全く同感です。溶き卵を入れたら少しかき回し、ふたをして1分で火を消し、3分ほど蒸らしたいですね。
そこに香菜をタップリふりかけてね。

>二人組みにはおひつで提供されていました
そうなんです。複数ならオヒツでご飯が出てきます。
でも一人だと茶碗に盛った状態で運ばれてきます。
もちろん、お代わりは自由です。

◇本須さん
日曜日は980円でした。
材料を違えているのかどうかは分りませんが…

◇アリーマさん
辛い方がお勧めですよ。
でも、2人で行って赤白混ぜるとうテもアリーマすね。
ランチについて (金香楼)
2009-02-01 12:25:09
いつも当店をご愛顧頂きまして誠に有難うございます。温かい叱咤激励のお言葉、大変貴重なお客様の声として受け止めております。
公正な視点で中華街のお店を判断される管理人様のブログにお店側が意見をするのは反則だという事は重々承知でございますが、管理人様、コメントを頂いた皆様、全ての方が当店の常連様であると思っておりますので、常連様の疑問等に対して再度お店側からの回答を、この場をお借りさせて掲載させて頂きます事をお許し下さいませ。

管理人様…Q ①しゃぶしゃぶすると内ゲバ状態になる。煮込んだ方がおいしい。
      ②肉の量が日によって違ってた。
      ③ご飯があらかじめ盛られていたのでは?
      ④ポイントカードの還元率は14%以上
      ⑤玉子を入れておじやにしたらおいしい
      ⑥日曜は980円
    A ①こちらはまず肉を除く全ての具材を鍋の中に入れて頂き、約3分程煮込んで、その後、お肉をしゃぶしゃぶして頂くという食べ方が正しい食べ方でございます。管理人様のご来店時に、食べ方のオペレーションがうまく行き届いておらず、大変ご迷惑おかけいたしました。
      ②スタート当初は小尾羊の本部の指示で1枚でございましたが、どうみても少ないのではという事になりまして、2日後に2枚に致しました。が、それでもやっぱりケチくさいランチに見えてしまい、太っ腹の社長の鶴の一声で、現在では5枚となっております。スタート当初にご来店頂きましたお客様には大変失礼な過程ではございますが、この場をお借り致しまして深くお詫び申し上げます。

      ③ホールに確認致しました所、あらかじめ盛る様な行為はしていないという回答でございました。ただ、他のお客様にお出しするご飯を持っていかずそのまま放置して、それを次に来店されたお客様にお出ししてしまったのではという事でした。こちらも大変失礼な行為である事に間違いございませんので、今一度サービスの教育を徹底致したいと思います。
   
      ④ポイントカードの還元率は4ポイントでマンゴープリン、8ポイントでランチ無料、8個捺印×3枚で2000円分の食事券(2月4日発券分より変更)ですので、14%は有に超えているはずです。更に2月4日以降はランチのポイントカードはグループ店共通のカードとなります。(宣伝みたいで申し訳ございません)お店によっては525円のランチもございますので、使い方次第で30%超えという、K点超えも有り得ます(汗)

      ⑤玉子、1ヶ50円で売っております。
      ⑥土、日は通常のセットに“九龍球”というスイーツをプラス致しております。

以上、長々と大変失礼致しました。今後も末永いご愛顧と、厳しいながらも貴重なご意見を頂ければ幸いでございます。
ごはんは、・・・ (陸羽)
2009-02-01 13:21:55
おじやもいいですが、スープをご飯にかけても旨いですよ。

小尾羊のランチは、スープ単品なのですね。ひとりで行って、麻辣湯を選
んだひとは大変なことになりそう。やっぱ、夜に行って3種のスープを楽
しんでもらいたいなあ。

ところで、ランチの肉は豚肉限定なのですか?選択肢があるのだろうか?
いやね、この店の鍋は羊肉を旨く食わせるために作られたとしか思えない
くらい、羊肉が旨いんですよ。もし、機会があったら是非夜にいって、食
べ放題でなくアラカルトで、沢山の野菜とキノコと羊を食べまくってくだ
さい。もうたまらんです。
直々のご回答 (管理人)
2009-02-01 21:45:00
◇金香楼さま
前回に引き続き、すばやいご回答をありがとうございます。
あっ、いや、回答を求めていたわけではないのですがね…
それにしてもこのようなコメントをいただけるなんて、非常に嬉しく思います。

やはり肉が増量されたのですね。
1枚では寂しかったですよ。

生卵も用意されていたんですね。
次回は溶き卵そ回し入れてみたいです!

それから、ランチタイムだけではなく、
夜にも行かなくちゃね。

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ひとりでも鍋 (週末中華のしっぽ)
酔華さんのところで「金香樓」の火鍋ランチの記事が出ていた。そういえば、中華街中心