前回の記事では税関の「関」の文字を簡略化したマークをご紹介しましたが、今日は町中で見つけた「GR」というアルファベットの謎に迫ります。 冒頭の写真は日本大通りで撮影しました。 GR…? なんでしょうか。 GとRは何かの頭文字? がんばれ、楽天・・・そんなわけないですよね。 もちろん、餃子&ラーメンの意味でもありません。 この文字の意味は、これが彫られている場所に関係があります。 そこは。。。 横浜市開港資料館。 GRは右端の柱の下に彫られています。 開港資料館というのは、1931年に建てられたイギリス領事館を活用して、1981年に開館しました。 イギリスでは建物を建築すると、その時の国王のマークを付けるという話があります。 1931年当時の国王は誰だったのでしょうか。 調べてみるとそれはジョージ5世(在位1910~1936)でした。 その国王のマークがGRなんだそうです。 さて、ここはかつてイギリス領事館だったわけですが、領事が住んでいたのは山手の洋館でした。 現在、イギリス館として一般に公開されています。 ということは、こちらにも国王のマークがあるのではないかと思い、谷戸坂を登っていくと… 港の見える丘公園の中にイギリス館があります。 玄関左側の窓の間にありました、マークが。 開港資料館の柵に彫られているものに比べると、ずいぶん立派です。 フォントも素敵だし、さらに、コチラのはGRの中にⅥという数字が入れられていますね。 これはジョージ6世(在位1936~1952)のマークなんだそうです。 ジョージ5世の息子ですね。 1937という数字は、この建物が建てられた年を示しています。 来年は築80周年か… それにしても、父親のマークは建物本体ではなく柵の下部にひっそりと彫られているのに対し、息子の方はずいぶん立派ですねぇ。 王冠まで付いているし…。 この差はなんなんでしょうかねぇ。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
うまいことを言いますね。
謎のマークや記号などを記事にしていきたいと思っています。