中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

国葬で思い出した

2022年07月24日 | レトロ探偵団

 今年は美空ひばり生誕85周年でした。生きていれば85歳。彼女が亡くなったのは平成元年6月24日だったので、平成時代を生きたのは半年足らずです。本田靖春の『戦後』という本がありますが、その副題は《美空ひばりとその時代》。まさに昭和の戦後を丸ごと生きた人でした。

 密葬は6月26日(月)に青葉台のひばり邸で行われ、芸能界やスポーツ界、政界からも多数の弔問があったそうです。Wikipediaには《棺を乗せた霊柩車がひばり邸を出る際には、多くのファンが沿道を埋め尽くした》と記載されています。その様子を伝えているのが、冒頭の写真です。これは彼女が亡くなった直後に出版された『平凡 決定版 永久保存』の中の見開き2ページ。
 ←クリックして拡大できます。

 記事本文が写真に重なって読みにくいですが、通称「ひばり坂」には別れを惜しむ人々が12,000人も列を作ったそうです。
 1か月後の7月22日(土)に青山で本葬儀が執り行われました。33年前、当時の私はテレビのない生活をしていましたので観ていませんが、なんとTBSで美空ひばりの葬儀を生中継していたことをあとになって知りました。
 そして、その録画を公開している方がいてビックリ。すごいです。2時間半の番組だったんですね。動画を見ていただければ分かりますが、祭壇は青山葬儀所だけではなく、札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、高松、福岡にも設けられていました。
 青山葬儀所に集まった人の数は、なんと42,000人! ヘリコプターも動員して空撮も行われていたというからすごいですねぇ。
 その時の様子が分かる生中継が、コチラです。

 先日、図書館に本を借りに行ったついでに、このことを思い出し、この日の新聞(縮刷版)を確認してきました。そしたら、なんとTBSだけではなく、民放各社が特別番組を組んでいたことが分かりました。


 ただ、NHKは完全にひばりを無視しています。TVKがなぜ特番をやらなかったのか。ひばりの生誕地が横浜なのに、地元のテレビ局が放送していないのは、何か理由があったのでしょうかね。

←クリックして拡大できます。

 7月22日は翌日に参議院選挙を控えた土曜日。民放各社とも選挙関連の番組はほとんどなかったことが分かります。唯一、NHKだけが2時間かけて特番をやっていました。

 美空ひばりが国民栄誉賞を受賞したのもうなずけます。最近話題になっている国葬ではありませんでしたが、多くの国民が現場で、あるいはテレビ画面で参列していたという気がします。

 美空ひばりは『平凡』の表紙に何度も登場しています。


 『平凡 決定版 永久保存』


 右から昭和26年9月号、27年9月号、28年2月号、28年9月号です。この時、ひばりは14歳から16歳でした♪


 この雑誌もひばりと共に成長していったといえそうです。




 ………。



←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「はなまるうどん」の黒ゴマ... | トップ | 美空ひばりさんを愛する横浜... »

コメントを投稿

レトロ探偵団」カテゴリの最新記事