2017年11月8日
定年になって毎日時間をどう使おうかと苦慮する。趣味が少ないからだ。高校時代の友達と食事をしたり、コーヒーを飲んだり、山小屋へ行ったりするが、いつも彼らと付き合うわけにはいかない。2週間ほど前に家内と鴨川散歩をしたときのことだ。
向こうから、わたしと同じくらいの年寄りがぶらぶら一人でやってくる。
私はふいっとその人に家内の注意を向けさせた。家内“ああ、あの人もやっぱり暇をもてあそんでいるのやね”、としみじみ。
私は“あれ?”、と思い、“今何と言った?”と彼女に聞いた。彼女はちょっと考えて、噴き出した。
“あなた、たしか、国文出身じゃなかったですか”とわたし。
ひまは通常“もてあます”ものだ。
彼女は笑いながら、“でも、「もてあそぶ」にはそのひとの意思が感じられる。「もてあます」よりずっといい”と言い、以後、その説に固執。
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