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安倍総理・安倍内閣応援のブログでしたが、諸般の事情により、今後は、菅義偉内閣を応援します ガースー (^^)/

日台米他で抑制できるかハチャメチャ中国 江崎道朗さんの外交指南書

2020-02-04 22:07:43 | 日記
日台米他で抑制できるかハチャメチャ中国 江崎道朗さんの外交指南書

https://youtu.be/VzK8SsEwrmo

【DHC】2020/2/4(火) 百田尚樹×江崎道朗×居島一平【虎ノ門ニュース】より
01:11:08 ~火曜特集「米国・台湾関係から読み解く試される日本外交」
レギュラー・コメンテーター:百田尚樹
ゲスト・コメンテーター:江崎道朗
MC:居島一平



居島:トランプ政権になり、親中路線から方向転換し、台湾支持を鮮明に打ち出したアメリカ。そのやり方を徹底的に分析し、日本が今後とるべき道を、江崎さんと共に考えてみたいと思います。

その前に、先ずは先月11日に行われた台湾総統選挙で、与党民進党の蔡英文氏が再選されましたが、日本と台湾の現在の外交関係を象徴するニュースが最近話題となりました。それがこちらですね。



その時ですけど、安倍総理は夏の東京五輪・パラリンピックで、東日本大震災の被災地から29の自治体がホストタウンとなると触れ、内3つを紹介されたんですね。

その中で、岩手県野田村は台湾と強調。蔡英文氏が日本語で反応した話題でしたが、実はこのニュースに隠れた日台外交のこれは悲しい側面があるという事なんですが、その悲しいのはどういう悲しさなのかと言うとこちらです。



となるんですねぇ。そんなに久々だったんですね。因みにこれは2006年。当時の小泉純一郎首相がビザ免除措置を採った事に、言及して以来、実は14年間も台湾について施政方針演説では触れられてこなかったというのが現実なんですねぇ。

しかし台湾では、蔡英文氏のTwitterだけに留まらず、日本の国会で、7秒も拍手をしてくれたとニュースで報道され、話題になったと。


百田:そうか、今、これで見ると、2006年か、14年…それ迄は、台湾から日本に来るのに、厳しいビザが必要やったんですね。で、今フッと気付いたんですが、これ14年前、2006年ですね。

先程のニュースで、中国が尖閣を獲ると、そういう計画が出来たのが、これやっぱり2006年でしたね。これやっぱり、もしかしたら、台湾と日本の友好関係があったゆう事も影響してるんかもしれませんねぇ。


江崎:そういう事も含めて、全部向こうは織り込んでやってくるので。


百田:これ偶然の一致とは思えないですね。


江崎:思えないですねぇ。だって台湾と尖閣は、もう連動してますし。昔、西村慎吾って国会議員が居ましたね。西村慎吾議員が


百田:渡って上陸しましたね。


江崎:あの時、実は僕は、西村先生とは一緒に居なかったですが、西村先生と一緒に石原慎太郎たちが、クルーザーでバックアップしたんですが、その石原慎太郎のクルーザーに僕も一緒に乗ってたんですよ。

一緒に、イザという時に、西村慎吾さんたちの漁船が沈没とかした時に、救助する為に。で、そのバックアップに居て、僕も居て、そん時に話をしていたのが、やっぱり、台湾・フィリピンが、やっぱり日本が尖閣を守らないと、この台湾・フィリピンが危ない。

だから台湾・フィリピンを守るとかアジア太平洋・東シナ海を守る為にも、日本が尖閣って問題に関して、キチンとした意思表示をする事が必要だという事を繰り返し言ってましたね。


百田:だから、そういう意味ではアレですね。台湾にビザを緩和したというのと同時に、尖閣を獲ると中国が決めたのは、ハッキリこう、連動してますね。


江崎:連動していますねぇ。ホントに、連動しています。


居島:まぁ、ね、今回の新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、WHOに加盟していない台湾の参加の必要性も、まぁ、安倍さんは強調されているという事で。

ハイ、この様に、日台関係を劇的に改善していると、まぁ、今のところ言える安倍政権でも、蔡英文氏の再選への祝意を日本国の首相としてではなく、自民党総裁としてしか出せないという現実があるという指摘があるんですね。

しかし、アメリカは違うという事で、どう違うか。台湾総統選の裏でアメリカが強力で重要なメッセージを発信しているという事なんですが、それがこちらです。



アメリカの台湾に対する動き①が何でしょうか、こちらですね。



江崎さん、この2つの特殊部隊配置計画というのは?


江崎:これ要するに、アメリカの陸軍の方が、太平洋地域で中国に対して、全情報を電子・サイバー・ミサイル作戦、そういうのをやるという事に対して、それに対抗する特殊部隊を、要するにアジア太平洋地域に置く。

要するに実際にそういう風な形で、あのまぁ、これハイブリッドウォーって言うんですけれども。ハイブリット作戦を中国が台湾に仕掛けて、クリミアみたいに奪おうとしている。

それに対抗する専門の部隊の虎の子をアジア太平洋地域に置くっていう事を総統選の前の日に言うワケです。

これ何かって言うと、要するに、蔡英文さんを支持したら、中国は当然報復してくるワケですね。軍事的に。

報復しても、俺たちアメリカ側は、台湾を軍事的に守るつもりだし、その為の部隊を置くから大丈夫だっていうメッセージをトランプ政権はガーンと出してきたワケですね。やっぱりそういうのが凄いんですね。もう惚れ惚れしますよ。惚れ惚れしますよ、本当に。


居島:台湾の総統の支持層としては


百田:オバマとは違いますね。


江崎:オバマとは全然違います。だからそういうメッセージをやっぱり政治なので、どういうメッセージを送ったら良いのか。やっぱりね、そのメッセージの送り方っていうのが、物凄い大事なんですよ。


百田:こういうのを見てますと、そう言うのを見てると、オバマの時に、トランプ政権になってたら、南シナ海の人口島の軍事基地は出来なかった可能性が高いですねぇ。


江崎:あぁ、出来なかって言うか、これぇ…もう、前にも言ったんですけど、オバマの時にですね、あの人口島の南シナ海の石につくったんですね。あの時に、当時のアメリカの太平洋軍ですね、ペイコムって言うんですけど。

今インド太平洋軍になりましたけど、ペイコムの関係者が言ってたのはですね、埋め立てしなきゃいけないんですよ。埋め立てをする為に土砂をですね、タンカーとか輸送船で大量に運んでたんです。

その輸送船を止めるだけで、埋め立て出来なくなるから、作れないんです。だから、その輸送船を南シナ海に行かせない、妨害工作だけでもやらせてくれというのをアメリカの海軍側は言ってたワケです。言ってたのに、それに対してNOだったんです。


百田:オバマがね。


江崎:オバマがです。結果的にオバマ大統領側が、意図が分からないけども、南シナ海での中国の海洋基地を作る事を容認したと言わざるを得ない。

表向きはですね、当時ヒラリーが国務長官なんですけど、アジアピボットって言ってですね、アジア太平洋を守るって事を言ってたんです、表向きは。

だからクリントン・オバマは、表向きはアジア太平洋をを守りますって言った。やってる事は逆。あの政治家ってですね…だから、情報機関が必要なのは、政治家が実際言ってる事とやってる事の落差が常にあるので。

この落差をチャンと見た上で、あんたがた、そう言ってるけど、実際は、南シナ海での軍事基地化に何もやってないじゃんっていう事をオバマに詰めなきゃいけないんですよ。ヒラリーに詰めなきゃいけないんですよ。そういう情報が無ければ、後手後手です。


居島:正にアメリカ、封じ込めを自らオバマ大統領が破ってたっていう事


江崎:情報です。相手の言う事はまともに信じたらダメです。有り得ない。


居島:エー、我が国周辺に於ける兵力の状況と言うのが、令和元年版の防衛白書に上がってますが、チョッと見てみましょう。こうなっています。






江崎:これですね、見て分かるんですけどね。米軍凄いって言うじゃないですか。でも、米軍って在日米軍と第7艦隊見て分かるんですが、第7艦隊っていうのは、アジア太平洋地域でアジア太平洋全体を守っている軍艦、潜水艦全部合わせて30隻って書いてますが、実際は誘導しているのは70隻位。

で、70隻位でアジア太平洋全体を見てくれている。これが第7艦隊。世界最強と言われている海軍です。でも70隻なんです。これに対して、中国見て下さい。何隻あるのか。



居島:エー、760隻


百田:40万トンに対して、189万トン


江崎:数だけで言うとですね。


百田:大方5倍近いですね。


江崎:アメリカは70隻、中国は760隻なんです。コレは中国艦艇が760隻で、これ以外に海上民兵部隊っていうのがあるんですね。要するに漁船とかに乗っている、海上民兵部隊が


百田:実際には海軍ですけどね。


江崎:そうです。で、この海上民兵部隊っていうのが、浙江省にあるんですが、そこだけで200隻あるんです。という事は、やく1千隻なんです。1千隻対70なんです。


百田:しかも飛行機の数が、第7艦隊の飛行機が40機でしたっけ。それが2890機。これはチョッと、如何にアメリカ軍の戦闘機の性能が良くても、これは数で勝てないですねぇ。


江崎:だから、そういう状況なので、日本側も、中国に対抗する為に、数を増やしてくれ。だから防衛費増やせっつうてる。


百田:しかし数増やしても、日本側の今、飛行機出ましたけど、150機やからね。中国側の飛行機の2890機にはチョッと到底勝てないですねぇ。


江崎:でも何もしなければ、益々差は開きます。


居島:在日米軍は150機、日本軍は400機


百田:失礼しました。日本400機ね。確かにそうですよね。これ、あのね、ホントこれ厄介なのはね、中国はこの20年位ですね、非常に経済復興しました。経済復興っていうか、経済的に発展しました。

ほんでね、本来は、まぁ、十数億の国ですけど、そういう経済が発展して、国が潤ったら、その金は、自国民のインフラ、或いは医療、


居島:福利厚生ね。


百田:福利厚生、こういうモンで環境整備。こういうモンで使うのが当たり前なんですね、これ民主主義やったら当たり前。ところが、中国は、そういうモン、全部ほったらかして、ひたすら儲けた金を全部やないけどね、儲けた金のかなりを、軍備に使ったんですよね。もう無茶苦茶な国ですね。

僕は前から言うてますけど、中国は十数億居てますけど、十億人は奴隷なんですよ。ホントにもう、農村で悲惨な暮らしをしてね、ですからね、中国は確かに日本のGDPの3倍?2倍ですね。


居島:数の上で上回ってますよね、数値の上で。


百田:日本の2倍か3倍やって言ってますけど、実際には、日本の人口の十何倍居ますから、国民1人当たりで割ったら、逆にもう、スッゴイ貧しいんですよ。

でもね、中国、屁とも気にせえへんけどもね、自国民の十億人がもう飢えて、死んで、例えばコロナウィルスでバタバタ死のうが、関係あらへんみたいなとこで、とにかく儲けた金を全部軍備に使うんで、だから、GDPが2倍か3倍…ゴメン、チョッとハッキリ数字出てけえへんけど2倍か3倍やけど、軍事費は20倍や30倍開いているんですよねぇ。


江崎:あのぉ、日本の防衛費がですね、だいたい今数字で言うと5兆2千億円から5兆3千億円位なんですね。それに対する中国人民解放軍の表向きの防衛費っていうのは、今約20兆円なんです。

20兆円なんですが、これは人権費とか何とかの計算の仕方が違うんですね。日本型の人権費も含めた全部の費用も入れると、だいたい中国の軍事費ってのは40兆円~50兆円なんです。


百田:あぁ、それだけで十倍ですね。


江崎:十倍あるんです。


百田:更に、そこに所謂、正規の軍隊ではない、民兵部隊が居ますね。こんなんも全部ひっくるめたら、もう凄い数やね。だから普通に正規軍だけで十倍。そういう民兵組織、ゲリラ組織も含めると、もう、十数倍、二十倍っていう事になりますねぇ。


江崎:良くこれに対して、アメリカがあるじゃないって言われますが、アメリカは今防衛品は約80兆円なんです。凄まじい額使ってる。でも80兆円なんですが、アメリカは6方面あるんです。北米・南米・インド太平洋・中東・アフリカ・ヨーロッパ。だから六分の一なんです。六分の一になるとまぁ、15~6兆円から位なんですよ。

という事はアジア太平洋地域に継ぎ込んでいるアメリカ軍の防衛費って言うのは、増やしても20兆円位。で、プラス日本の5兆円で25兆円。対する中国は50兆円なんです。

だから、今の侭でいくと、防衛費ってやっぱりお金って必要なんで、そういう状況でいくと、とても対応できないって問題と。これ見たもらったのはですね、日本は日米同盟があるから、まぁ、イザという時、守ってくれるかどうか別だけど、一応日米同盟がある。

台湾ってですね、台湾関係法っていうのしかなくて、武器を売ってくれるだけなんですよ。日米同盟がない。アメリカの軍事的圧力…後ろ盾が無い侭に、台湾は中国と対しているんですよ。

怖くてしょうがないんですよ。怖くてしょうがない状況の中で、トランプ政権側が、イヤ、台湾を守る為に、2つの特殊部隊を置きますよと。で、蔡英文さんが当選した翌日にアメリカの代表が、台湾の代表所に行って


居島:米国在台協会の方ですね。


江崎:で、行って、軍事防衛関係に関して強化してくれという話をすると。これ何しているかと言うと、蔡英文政権が通ったら、中国から報復を喰らうんじゃないかと。いや、それに対して、我々にには、アメリカ、トランプがついている。という事をやらないと、台湾の人は怖くてしょうがないんですよ。


百田:そうですねぇ。これが、ホントにこの20年位で、勢力図が一気に変わりましたからね。30年前の中国なんて、屁みたいなモノやったんですよ。ところがこの20年、いや、この十数年で一気に中国はもう、軍事的に膨張しましたねぇ。


居島:米国在台協会のクリステンセン在台事務所長が蔡英文氏の要請を受けて会談がもたれて、行われて、そこで再選を果たした翌日の午前から、武器の売却や軍事技術の供与について具体的な話合いが始まっているという事ですね。

実はアメリカは嘗て、日本と同じようにまぁ、所謂親中政治家や官僚によって、長い間、親中路線といいますかね、採ってきたのが、トランプ政権になって、4年で劇的な台湾外交に対する政策が転換されたという事なんですけどね。それを振り返ってみましょう。トランプ政権4年間での対台湾外交。



江崎:トランプは中国を貿易戦争で徹底的に経済的に傷めつけて、文句言えない構造を作ってきたワケですよ。台湾の事、文句言うんだったら、オマエらもっと厳しく制裁してやるぞ。そういう経済を使って中国を黙らせて。

その上で、こうやって台湾をシコタマ守ると、こういうやり方をする。経済と軍事を連動させているワケです。見事に連動させています。


百田:あのぉ、まぁ、アメリカはですね、38年間親中路線続いたとありますが、


居島:ニクソン訪中以来ね。


百田:結局アメリカも随分間の抜けた性善説があったんでしょうね。そのぉ、つまり中国を経済的に発展させれば、中国の民度が高くなって、所謂民衆の意識が高くなって、そして自答的に共産主義は崩壊するであろうという、こういう甘い見方があったんですよね。


江崎:そうです。


百田:つまり共産主義が跋扈するのは、国民が貧しいからであって、国民が豊かになれば自動的に共産主義は崩壊するだろうと思っていたのが、これ、逆でね。


居島:民主化はなされなかった。


百田:これ共産主義が…金を持った共産主義がもう、恐ろしい事になったんですね。漸くアメリカが2016年位から分かってきたという事ですねぇ。


江崎:そうやって中国に経済的支援をしていて、米中関係を良くしていけば、中国が民主化するだろうという事で、米中のズーッと交渉をやっていたCIAの担当官で、マイケル・ピルズベリーっていう人が居るんです。

彼がですね、やっぱり中国を見て、我々は騙されてきた。中国はいくら経済支援しようが、軍事交流しようが、あいつら民主化するどころか、逆なんだと。

で、あいつらホントにアジア太平洋からアメリカを追い出して、中華覇権主義を作ろうとしているんだっていう事で100年マラソンって本を書いたんですよ。その100年マラソンって本を書いて、中国にもう騙されちゃいけない。

彼らはホントに騙す存在なんだと言ってる、そのマイケル・ピルズベリーという人間をトランプはですね、わざわざ、自分のアドバイザーにしているんです。いや…だから、言い方悪いんですけどね、やっぱそういう人間置いてるし。

この間米中で合意したでしょ。合意した時に、わざわざ、ピルズベリーをホワイトハウスに呼んで、その場に居させて、で、ピルズベリーを横に置いて、今ピルズベリーが来ているけどと、中国の大使に対して


居島:物凄い圧ですねぇ。


江崎:いやぁ、だから、変な話だけどね。日中の国交交渉の時に、バリバリの中国批判をしている石原慎太郎先生とかね、有本さんとか、百田さんとかを官邸に呼んで、今ここに百田先生、有本さんやね、石原慎太郎が居るけれども、俺たち全然騙されてねぇからよって。あれと同じ事やってるんです。

いやもう、ピルズベリー民間人になってんですよ。民間人をそういう風に使うんですよ。要するに中国を牽制する為には、お前らもう、騙される気はねぇからと


居島:強力な意思表示ねぇ。


江崎:そういうメッセージの出し方が外交なので。


居島:それは…日本は…出来ないんですかねぇ。


江崎:日本やってんですよ。あのぉ、蔡英文総統が再選したじゃないですか。再選した時に真っ先に行ったのが、岸先生なんですね。


居島:安倍さんの弟さんの


江崎:安倍さんの弟。で、その岸先生ですねぇ、この総統選の前に、正論の増刊号があるんですが、この中で、日米台の安全保障対話をって論文をこの岸先生書いてるんですよ。



で、これ何かというと、米台だけじゃなくて、日本も全部入って、安全保障をやるべきだっていう原稿をわざわざ書いて、書いた人間が蔡英文総統のお祝いに真っ先に駆け付ける。これ、メッセージ明らかですよ。


百田:そうですよね。


江崎:そういう様な事をまぁ、安倍さんも苦心しながらやってはいるんですよ。やってはいるんです。問題は与党がこれ、全体でこう、合意出来てないから。


居島:そこですよね。ですから安倍さんの任期が終われば…っていう、そこの先がどうなるかっていう…どうしても不安材料が見えてくるんですが、ここでアメリカは台湾有事を見据えて、ある方向性で外交を捉えていると江崎さんがご指摘なんですが、それがこちらです。

先程もおっしゃってた。


百田:講演のタイトルにもなる


居島:このDIMEとは4つの単語の頭文字を取ったものだという事なんですが。その4つとは、こういう概念です。

江崎さん、改めてDIMEの

江崎:これどういう事かと言うとですね、アメリカは中国の軍事力の台頭に対して、軍事力を強化するだけでは中国に対して対抗出来ない。中国の弱点を徹底的に突くべきたっていう話ですね。

で、その弱点って経済です。なんでかって言うと、経済って何かっていうと、中国がですね、あれだけ発展しているのは、アメリカが中国の商品を膨大に買ってあげてるワケです。

1番多い時で53兆円買ってあげているワケです。53兆円買ってあげてるから、中国はあれだけ発展したんです。逆に言えば、それに対して関税を掛けて中国を徹底的にイジメれば、中国はお金が無い。

お金がなければ、折角作ったミサイルも戦車も動けなくなる。そういう形で追い詰める。


居島:空母もねぇ、


江崎:空母も動けなくなる。そうやって追い詰めていく為には、外交やインテリジェンス、その為には中国の弱みを見なければいけない。弱みを見る為には、中国の内情を徹底的に調べる。これインテリジェンス。


居島:情報機関


江崎:情報機関を使いながら徹底的にやっていくという風な形で追い詰めなければいけない。


百田:あのぉ、でも…これアメリカと中国の関係ですけど、中国を経済発展さした原因の一つは、日本の工場進出も大きかったでしょうね。


江崎:大きかったですねぇ。


百田:アホみたいに日本は中国が人権費が安いゆうことで、ドンドン、その2000年代前半に色んな企業が中国に進出して、そこでそのぉ、安い給料やいう事で、中国人に給料をブワーッとバラ撒いて、その金が中国を豊かにしましたんやねぇ。


江崎:ハイ。だから、そういう風な愚かな事をやったんだという反省をしているのが、トランプ政権の中に居るこのマイケル・ピルズベリーであり、ピーター・ナバロ達なので。そういうメンバーを採用しながら、どうやって中国を追い詰めるのか。


あと、一旦出てる、中国に出てる日本企業が簡単に撤退出来ないワケですよ。


百田:撤退出来ないんですよねぇ。


江崎:イジメられるから。イジメられ撤退できないのを、撤退出来るようにしてあげる。してあげる為に、経済的、軍事的に徹底的に中国を追い詰めて、これ以上やったら、分かってるだろうなっていう事をやらなきゃ。

日本も軍事的な事や情報に於いて、徹底的に中国を追い詰める。今回はですね、問題を言うと、WHOが中国の買収でオカシかったじゃないですか。こういうニュースをフランスが出してくれてるワケです。

こういうの使いながら、オマエたちさぁって、こんなにね、当事者能力なくって、世界中にね、菌バラ撒いて、どう責任取るんだよっていう風に、中国を追い詰めるには絶好のチャンスだし、こんな事やってる以上は、我々日本企業ね、安心して仕事出来ないので、撤退させてもらう。

その為のね事に関する嫌がらせ、オマエら当然しないよねって…ぐらいの事、なんで日本やらないの


居島:太い釘を刺せる筈ですよねぇ。


江崎:そういう事をすべきなんです。だって絶交のチャンスじゃないですか。


居島:だって、圧力を掛けてたってねぇ、中国がWHOに。



百田:これ15番、まぁ、エエわ、後で。


居島:では、日本はそんなアメリカとどう連携していけば良いのかという事に関して、実は日本には他国には無い強味が3つ有ると。それを絶対に活用しなければならないと江崎さんがご指摘されていらっしゃいます。その1つ目。

とありますが、これは江崎さん?


江崎:これ要するに日本の金融資産。負債とアレを引いた単純な数字上のお金ですけども。369兆円、去年の年末に日銀が出した発表では、日本、金融資産、これだけ持っているワケです。


百田:メッチャ有りますやん。


江崎:滅茶苦茶あるんです。一方、アメリカはですね、法人税減税して、所得税減税して、で…国防費増やしてるでしょ。80兆円。62兆円から80兆円に増やしたから。だからもう、猛赤字なんです。

去年の赤字要するに1兆ドルなんですよ。メッチャクチャなんですよ。

これ、何かって言うとね、アメリカは中国を抑え込む為に、自分の国の財政赤字が出てきても、もう構わないと。


百田:なるほど~ぉ!


江崎:そうやって、もう、滅茶苦茶無理をしているんですよ。金無いのに。


百田:なるほどぉ。アメリカは嘗てレーガンの時にも、かなり頑張って


江崎:軍事費拡大して、その分双子の赤字っていうんで、物凄い苦しんだ。


百田:でも、それでソ連を潰しましたよね。


江崎:そう。だから、安全保障の為には、もう、やっぱり幾らでもやらないとイケナイし。トランプの凄い所は、そういう自分の政策を指示する為には、国民が豊じゃないといけない。

だから減税をして、アメリカ国民の皆さん、豊かにします。その代わり、官僚のお金は減らします。補助金も減らします。ワケの分かんない団体に対する補助金も全部カットします。

けども、そういう形で防衛やらせますよと。だから、国民の皆さん、付いて来て下さいという事を、国民を味方につけながら、防衛費を減らして、中国を封じ込めに充てるワケですよ。


居島:ある種血を流してね。


江崎:それだけ出来るお金が無いワケですよ。それを出来るお金、国、日本だけなんです。


百田:なるほどねぇ。


居島:アメリカの弱点を補える、金融界と産業界は


江崎:こういう金持ってんだから、トランプに対して、これだけの金融資産持ってんだから、国防はガンガン、ガンガンやるしって。インテリジェンスの費用も使うし、日本には優秀な民間人、山程居るんだから。

役所の連中嫌がるだろうけど、ホントに優秀な民間人いっぱい居るんですよ。そういう人たちを大量に雇って、インテリジェンスに使えば良いワケで。そういう形でやっていって、日本もね、アメリカと共にね、アジア太平洋を守るんだぁってやれば良いのに。あるんだもん、金。


居島:国自体の内部留保とね、人的資産を如何に活用するかという。さぁ、では続いて他国には無い日本の強味の2つ目参りましょう。それがこちらです。

とありますが。


江崎:これですね、外交的にトランプ政権は中国を封じ込めたかったんですね。封じ込める為には、インド、ベトナム、フィリピン、マレーシアですね。こういう国々を味方につけなきゃいけないんです。

味方につけなきゃいけないんです。ところがですね、ベトナム、基本的にアメリカ嫌い。インド、基本的にアメリカ嫌い。マレーシア、マハティール、基本的にアメリカ嫌い。フィリピンのドゥテルテ、アメリカ嫌い。

だから、皆、アメリカ嫌いなので、ASEAN諸国やインドが、何とかミカタにつけたいと思っても、トランプの言う事、聞いてくれないんですよ。


百田:なるほどぉ。


江崎:それに対して、日本側の安倍さんは、地球儀外交で、ズーッとインド、マレーシア、フィリピン、皆やってきているので、彼らは、安倍の言っている事なら聞こうって言ってくれる。

だから、外交的にですね、インド太平洋戦略って形でやろうって意味に於いて、日本が居なければ、アメリカの外交的封じ込めは成り立たないんですよ。

DIMEの最初のD。Diplomacyは、トランプ政権では出来ない。それが出来るのは安倍さんだけ。


居島:絶妙のクッション役という…


江崎:問題は、日本が問題なのはDしか無いんです。Intelligence も無い、軍事も無い、経済も無いんです。だから、この4つの内、Dはある。だから、そこは日本の方が良い。でもその下3つが無い。だからそういう意味では全然足りない。全然足りないです。


居島:如何ですか、百田さん。


百田:これ後でね、火曜特集除いてから、もう1回、江崎さんにお話したいんですね。あのぉ~、その外交の事なんですが、まぁ、これ後で言いますわ。習近平のね、国賓招待。これはアカンでぇ。


江崎:アカンと思いますねぇ。


百田:コレは一旦、一旦、今、チョッとやりましょう。いや、後程やりましょう。後程やりましょ。


居島:では他国にはない日本の強味の3つ目参りましょう。3つ目はこちらです。どうぞ

とあります。これは?


百田:これは、もう、地政学的に。


江崎:そうです。そちらが大きいし、あのぉ、軍艦とか戦闘機とかですね、メンテナンスをし続けないと艦が動かないんです。物凄いメンテナンスが重要なんですね。戦闘機にしても、軍艦にしても。

もう、メンテナンス、メンテナンス、メンテナンスなんですよ。それをやる力が無ければ、アジア太平洋で動けないんです。


百田:アジア太平洋だけじゃないんですよね。つまりあのぉ、アメリカ軍は中東に派遣する場合でも、日本が無かったら、エライ事になるんですよね。


江崎:そうです。そういう優秀な日本の技術者が居て、優秀な軍事技術を持っていて、やっぱり、世界に冠たる軍事技術を持っているので。で、やっぱりこのロジスティックスって問題が、キチンと日本は持てて、それがあるから、アメリカ軍はアジア太平洋や中東で動ける。


居島:後方支援があるから動ける。兵站ですよね。


江崎:申し訳ないけど、韓国もあるんだけど、韓国は別に無くったって、日本があるので。でも、逆に、日本が無ければ、アジア太平洋で、軍事的に中国にプレッシャーを掛けられない。

だから、DIMEの話で、D要するに外交も、日本が無いといけないし、Millitaryに関しても、中国に軍事的にやらなきゃいけないし、台湾に対して、特殊部隊送るって言ったって、日本の協力がなけりゃ、アジアに特殊部隊置けないワケです。

だから、トランプが蔡英文に対して、俺たちねぇ、特殊部隊送るから~って言ってあげてる。言ってあげて、それが成り立つのは、日本が居るからです。


居島:日本の存在がねぇ。


百田:こらもう、50年代の朝鮮戦争の時からそうでしたね。


江崎:ハイ、そうです。だからそういう様な側面があるんだから、その側面をキチンとよく理解をした上で、日本側がこの良さをどう生かすのか。生かす為には何が必要なのかと言いますとね、日本の防衛産業を守んなきゃいけない。

日本の防衛産業を守る為には、消費増税なんてやってる場合じゃないんですよ。日本の企業が生きてなければ、この防衛やね、メンテナンス出来ないんだから。

優秀な技術者を守る為にも、日本の三菱重工なりIHIなり、ああいう所がね、NECなりが発展しなきゃダメなんですよ。それが居なければ、優秀な技術者は維持出来ないの。


居島:ハイ、この3つの強味ですよね。これを生かして、江崎さんが提唱される日本の今後のあるべき外交方針とは…こちらです。

になるべきだという事ですね。


江崎:だって、言いなりじゃ、同盟国じゃないですよね。やっぱり、アメリカに対して、日本はね、これ逆らったり、日本はね、歯向かったら、俺たちホント困るよねと思わせる様な事を日々、色んな所で実感させてあげないと。

彼ら、すぐ勘違いするので。日本は言いなりなんだから、何を言ったって、日本はね、言う事きいてくれるなんていう風になってたら、同盟国として扱わないですよ。


居島:ただの従属国ですからね。


江崎:言いなりなんてアウトですよ。同盟国じゃない、そんなの。


居島:男女関係だって同じことですからね。極端に言ったら。


江崎:そうですよね。男女もそうです。


居島:男同士でもそうですよね。


江崎:やっぱり、言いたい事を言うと共に、やっぱりそれなりにキチンとした事を言ってね、いや、トランプ、そんな事言うけど、台湾に対してね、軍事援助出来るのは、日本のお蔭だろうがって…ぐらいの事を言ってあげて、初めて、

あっ確かにそうだなぁ~って。いやぁ、そんな事言ったって、アメリカは俺たちが日本を守ってあげてんだからぁ、日本逆らえないだろうって言ったら、日本って歯向かったら、アジア太平洋のマーケット、アメリカ失うんですよね。

そんな事したら、アメリカの経済、グダグダになって、貴方再選出来ないですよって。そうやって、軍事と経済と外交、全部を連動させてアメリカも言ってんだから、日本側もそうやって、全部連動させて対応させるって事をしてあげないと、あのぉ、勘違いしますよ。


居島:やはりDだけではなくて、IとMとEですね。


江崎:全部4つを連動させなきゃダメです。


居島:ありがとうございました。今回は米国・台湾関係から読み解く試される日本外交と題してお送り致しました。