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旅の友・ポップス編 (438) 『さすらいのマーチ』

2018-05-23 13:55:24 | 旅の友・ポップス編

このカテゴリー「旅の友・ポップス編」はおおむね私の好みの順番に記事にしてまいりましたが、本来ならばもっと
早い時期で記事にすべき楽曲ながらも該当する動画が見当たらずに掲載を先延ばしにしたものも少しあります。
そろそろこのカテゴリーも終盤に近づいてまいりましたので、動画と共に掲載できないのが残念なのですが
曲名だけ並べることにいたします。

   *****

『さすらいのマーチ』 ニニ・ロッソのトランペット
”Concerto Disperato” Nini Rosso



1962年制作のフランク・ウィスバー監督によるイタリア映画『前進か死か』の主題歌です。
映画はアルジェリアの民族解放戦線とフランス軍の外人部隊との戦いを描いた戦争映画なのですが、
イタリア映画にしてはとりとめのないB級作品に終わっています。
主題歌の『さすらいのマーチ』の作詞・作曲はアンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノ、シルヴァーナ・シモーニ、
ニニ・ロッソの三人による共作によるもので、原題の”Concerto Disperato”は「絶望のコンチェルト」という意味合いです。
日本のチャートとしては【今週のベストテン】において、1963年4月第4週に第6位で登場し7月第2週まで12週間連続で
ベストテン入りを果たす大ヒットとなっています(最高2位)

関連記事
2014-08-15 映画音楽史(207)『前進か死か』1963年公開



追記

旅の友・ポップス編 (437) 『天使のハンマー』

2018-05-22 16:49:46 | 旅の友・ポップス編

『天使のハンマー』 トリニ・ロペス
”If I Had A Hammer” Trini Lopez 【YOUTUBEより】


1958年にアメリカのフォーク・グループ「ウィーヴァーズ」のピート・シーガーとリー・ヘイズの共作詞によるものです。
ウィスパーズの『天使のハンマー』はそれほどのヒットにはなりませんでしたが、1962年にピーター、ポール&マリー
がレコーディング、さらに翌年にはラテン・ロック調でライブ形式を取り入れたトリニ・ロペス盤が全米3位のヒットとなり
モダン・フォークの代表的な楽曲となっています。
タイトルは ”If I Had a Hammer” となっていて、「もし私がハンマーを持っていたら兄弟姉妹に危険を警告するために
打ち鳴らすだろう」といった内容ですが、何故に【天使】なのかが不可解です。
日本では1963年の秋から翌年にかけてかなりヒットしたと思ったのですが、意外にも【今週のベストテン】には登場
しておりません。

関連記事
2016-12-02 名曲セレクション 『天使のハンマー』トリニ・ロペス

「ウィーヴァーズ」といえば、どうしても1950年の『グッドナイト・アイリーン』が思い出されます。


旅の友・ポップス編 (436) 『ブルース・オン・パレード』

2018-05-21 13:40:05 | 旅の友・ポップス編

『ブルース・オン・パレード』 グレン・グレイとカサロマ楽団
”Blues on Parade” Glen Gray and The Casa Loma Orchestra 【YOUTUBEより】


ウディ・ハーマンが作曲したジャズの名曲です。彼自身の楽団でレコードがリリースされていますが、日本では何故か
この曲はグレン・グレイとカサ・ロマ楽団で有名ですね。

関連記事
2016-10-30  名曲セレクション 『ブルース・オン・パレード』グレン・グレイとカサ・ロマ楽団

旅の友・ポップス編 (435) 『悲しみよこんにちは』

2018-05-20 22:12:34 | 旅の友・ポップス編

『悲しみよこんにちは』 ジュリエット・グレコ
”Bonjour Tristesse” Juliette Gréco 【YOUTUBEより】


1958年制作のオットー・プレミンジャー監督による同名のアメリカ映画の主題歌です。
映画はフランスの女流作家フランソワーズ・サガンが18歳の時に書いたベストセラー小説が原作で、多感な少女が
若さゆえの残酷さから父親とその恋人との愛を破壊していく物語でした。
主題歌の『悲しみよこんにちは』はジョルジュ・オーリックが作曲、アーサー・ロレンツが英詩をつけて、劇中では
ダンス・ホールのシーンでジュリエット・グレコが唄っていました。
また、ジャック・ダタンとアンリ・ルマンシャンによって仏詩もつけられており、シャンソンとしてはこちらの方が
聞きごたえがあるのではないかと思われます。
タイトルの”Bonjour Tristesse”はそのものずばり『悲しみよこんにちは』で、不遇の我が身に唯一の友人となっている
「悲しみ」に語り掛けていて、縁を切りたくても切れないこの友人との同居を敢えて受け入れているという内容に
なっています。

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2014-03-30 映画音楽史(89)『悲しみよこんにちは』1958年公開


旅の友・ポップス編 (434) 『慕情』

2018-05-19 11:02:56 | 旅の友・ポップス編

『慕情』 デヴィッド・ローズ楽団
”Love Is a Many Splendored Thing” David Rose & His Orchestra 【YOUTUBEより】


1955年制作のヘンリー・キング監督による同名のアメリカ映画の主題歌です。
映画は香港を舞台にした、英中混血女医ハン・スイーンの自伝小説を映画化したもので、主題歌のヒットにより
かなりの集客があったようですが、映画としては締まりのないB級作に終わりました。
主題歌はこの映画のためにサミー・フェインが作曲、ポール・フランシス・ウェブスターが作詞したものなのですが
映画音楽というよりもスタンダード・ナンバーと言った方が良いのかもしれません。
また、タイトルの”Love Is a Many Splendored Thing”は「愛は輝きに満ちたもの」という意味です。
レコードとしてはアルフレッド・ニューマンのサウンドトラック盤のほか、フォーエイセスやデヴィッド・ローズ楽団の演奏が
定盤で、他にもナット・キング・コール、フランク・シナトラ、コニー・フランシス、マット・モンローなども唄っています。

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2014-02-09 映画音楽史(47)『慕情』1955年公開