2014年3冊目の本。
「成長から成熟へ ―さよなら経済大国」天野祐吉(集英社新書)
昨年、氏がお亡くなりになって間もなく発刊された本。広告からみた日本の経済成長の軌跡と、行く末についての思いが書かれている。
経済を中心に動いてきた時代が、変わろうとしている。この「国」は「経済成長」以外の何かを目指そうとするのだろうか。
・・・といっても、経済大国から浜さんの言うような「老楽国家」に引っ越すのは、それなりに時間がかかる。とくに、経済大国にしがみついて、重度の”成長病”にかかっている政治家や経済人をその気にさせるには、時間がかかるかも知れません。が、行き先は、そこしかない。そう思って、いまから引っ越しの準備だけはしておきたいもんです。・・・(「第三章 生活大国ってどこですか」より)