こんにちは、さようなら。

読書ブログ&過去ログ。

2018-44【無暁の鈴】

2018-09-28 | 日記

「無暁の鈴」西條奈加(光文社)

夜の10時に読み始め、
途中で止めることができず、
翌朝4:47に読了(笑)

おおおーーーい(笑)


前半、中盤も引き込まれたけど、
ワタシがグイグイ行ったのは終盤。


10年くらい前、
鶴岡市に住んでいました。
去年は出羽三山に登りました。

七五三掛地区には
行ったコトがないけれど、
森敦「月山」も読みました。


タイトルの鈴は、仏具のお鈴。

無暁は最後の場面で、
暁が見えたかな?

体験しなければわからない境地が、
ある。
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2018-43【不道徳お母さん(笑)】

2018-09-26 | 読書

「不道徳お母さん講座」
堀越英美(河出書房新社)


母性幻想や
全体主義を機軸とした(つまり自己犠牲を前提にした)道徳観念。
二分の一成人式はなぜ続くか。



かいつまんで書けば、
戦争へと向かっていく中で
絶妙に“こうあるべき”が
作られていったのですな…
and go on...


新美南吉が書いた「権狐」が
微妙に書き換えられ
「ごんぎつね」になっていた
くだりなど、
本当にくらくらしますわ。



子供時代、児童書は子供だましのきれいごとばかりに思えて、あまり好きではなかった。その中で二人、この人たちの書いていることはうそじゃないな、と思える児童書作家がいた 。山中恒とかこさとしである。 だいぶ後になってから知ったことだが、二人とも戦時中に皇国民教育を受けて兵隊を目指し、戦後は一貫して「子供達に修身を説き戦争を煽りながら、反省せずに戦後を生きようとする大人たち」への失望から、子供へのメッセージを送り続けた人たちだった。 お仕着せの道徳ではない、本当に善くあるとはどういうことなのかをずっと考えていた作家の作品だったから、あんなに強く心をつかまれたのだと思う。
                ”
(「あとがき p.245」より)


かこさとしさん、ここにも出てきた!
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2018-42【加古里子さん】

2018-09-26 | 読書

「未来のだるまちゃんへ」
かこさとし(文藝春秋)


敗戦時、19歳。


これからを生きていく子どもたちが、僕のような愚かなことをしないようにしたい。子どもたちは、ちゃんと自分の目で見て、自分の頭で考え、自分の力で判断し行動する賢さを持つようになってほしい。
 その手伝いをするのなら、死にはぐれた意味もあるかもしれない。   ”

(「はじめに p.13」より)




 つまり、善と悪、どちらかに分けることは難しい、どちらも持っているのが人間という生物なのであって、頭ごなしに「常に正しい道を行きなさい」とは、僕にはとても言えません。
 人間は間違えるものだし、僕も間違えた。それをどう乗り越え、克服したかが問題なので、そこが生物としての人間のよいところなのではないでしょうか。
 最初から何の問題もなく、そこをスーッと通り過ぎる方もいるでしょうが、知った上で「私はしない」というのが、やっぱり、人格として進んでいるし、葛藤、克服して、成長していく過程こそが尊いのだと僕は思います。
                 ”
(「第四章 人間対人間の勝負 
  人間はプチ悪 p.199」より)


子どもをよく観察し、
その中に様々な人間の本質を
見いだし続けた方なのだと思います。


本年5月に92歳でお亡くなりになりました。

合掌
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2018-41【植物VSヒト】

2018-09-13 | 読書

「炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】」
夏井睦(光文社新書)


かなり頑張って読んだ(笑)
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