遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

古伊万里色絵丸文唐草陽刻瓢箪形中皿

2023年09月23日 | 古陶磁ー全般

先日、古伊万里コレクターのDr.Kさんが、「色絵 丸散文 草花陽刻 瓢簞形小皿」をブログで紹介されていました。

よく似た皿が故玩館にもあったはずというのはいつもの通りです(^^;

しかし、今回はいつもの後出しジャンケンではなく、やっと輪に入れてもらうジャンケンなのです。なぜなら、今回の品は類似品が多くて、時代の特定が非常に難しく、ブログに出そうにもなかなか踏ん切りがつかなかったからです。でも、Dr.Kさんのブログで自分なりの整理がつき、今回のブログとなった次第です(^.^)

16.1㎝x12.8㎝。高台、9.9㎝x7.8㎝。高 2.4㎝。江戸前期。

薄造りの瓢箪形変形皿です。

染付けと色絵が併用されています。

高台中央には、かっちりとした角福銘が書かれています。

その下に、ピン支え跡が1個あります。

陽刻は草花紋で、古伊万里の陽刻としては、はっきりとしている方だと思います。

染付けで縁取りした丸紋が三つ描かれ、そのうち二つは色絵、一つは染付けです。

皿の縁は鉄釉が塗られ、口紅となっています。

高台はキリッとした造りです。

裏面の上部と下部には、同じ梅が描かれています。

今回の品は、Dr.Kさんのブログにあった瓢箪形皿と共通点が多いです。時代に関してずっと悩んで来ましたが、今回の品は江戸前期(その内でも終盤)の作と考えて良いと思います。

 

細めの瓢箪形です。が、少し斜めにするとずんぐりとした形に見えて重みが増します(^^;

小皿か中皿か迷うところですが、手に少し余るので、おお甘で中皿としました(^.^)

コメント (6)
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