先日の酒田の人さんのブログで、初期伊万里から藍九谷へ移行する時期に作られたのではないか思われる珍しい皿が紹介されました。
私の所にも似た品がないか、探してみました。
それが、この皿です。
アマ手の大疵物です。
径 21.2㎝、高 3.6㎝
生掛けの生地に、太い線で、漁村とおもわれる風景がダイナミックに描かれています。
こういった皿は、普通は、初期伊万里とされています。
しかし、太い線で力強く輪郭を描き、濃みをさす描き方は、あの有名な鶉の皿をはじめとして、初期伊万里から藍九谷へ移行する時期に見られるものです。
その点で、先の酒田の人さんの皿に共通するものがあると思うのです。
裏側は、小さな高台や陶工の指跡など、初期伊万里の特徴を示しています。
総合的に考えれば、少しだけ藍九谷的要素が入った後期初期伊万里とでも呼べばいいでしょうか(^^;)
それにしても、大きなニュウやジカンがこれでもかというくらい縦横に走っています。
ここまでくると、もはや抽象アート・・・・・・・・・またもや、自分の品には大アマの遅生でした(^.^;)