遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

ものぐさ有機農業。草取り爪でタマネギ植え

2019年11月15日 | ものぐさ有機農業

タマネギ植えのシーズンになりました。

そんなにあわてなくても、12月中でOKなのですが、周りがどんどん植え終わると、何となくせかされるのです(^^;)

何よりも、木枯らしの吹く中での作業はキツイので、寒くなる前に終えてしまおうということになりました。

 

穴のあいたタマネギ専用のマルチを使えば一番楽なのですが、以下の理由でずっと普通のマルチを使っています。

①専用マルチは価格が高い。

②専用マルチは、マルチの幅にあわせて畝を作らねばならないので、限られた土地での融通がきかない。あらかじめ穴があいているので、タマネギの本数を穴の数に合わせなければならず、この点も融通がきかない。

③専用マルチは、収穫が終わったら取り除かねばならず、使用できる期間が短い。

このうちで、③が一番重要です。マルチを張るにのは大変な手間が要ります。一度張ったマルチはできるだけ長く使いたい。私の所では、1~2年間使います。

タマネギのマルチを張った畝では、タマネギ大葉ウリ冬野菜(白菜、大根、ブロッコリーなど)の順に作り続け、1年半の間、同じマルチを使います。

例年、450本のタマネギ苗を植えます。450個の穴を開け、そこへ植え付けていきます。腰と手が疲労の極致。作業終了後、数日は要静養(笑)

 

そこで、植え付け作業の効率化が問題になるのです。

穴あけ・植え付けに使用した道具は、これまで、割り箸⇒スプーン小刀・小シャベルと進化(?)してきましたが、いずれもイマイチでした(;><;)

 

以前、ブログで、おばあちゃんの知恵・草取り爪を紹介しました。あれを思い浮かべ、ピンときました。

そーだ!爪の付いたツールを探そう!

 

で、あちこち店を覗いて、この2つに決定。

ピカピカの新品です。出費は、225円、310円。

 

こんなイメージです。

 

ビニールにグッと穴をあけ、苗を差し入れます。力はいりません。

 

ギュッと押さえれば完了。

 

やってみると、実に簡単。2枚目の写真にあるような、苗を挟んで差し込む必要は全くありませんでした。草取り爪をグリグリしてやれば、自然に苗は吸い込まれていくのです。

手順が少ないので、能率が上がります。

どうしてこんなにうまく行くかというと、草取り爪具の先数㎝が湾曲していて、てこの原理が働くのと適当な空隙があるので、簡単に苗が土中に入るのです。

 

ご覧の通り、植え終わりました。

所要時間、1.5hr(休憩なし)。

例年は一日がかりだった事を思えば、雲泥の差です。

でも、あの修行の様な単独作業が、何故か今年は2馬力だったので、その分、早く済んだのも事実であります(^^;)

コメント (4)
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