興味深いブログを精力的にアップされているうさぎさんが、街歩きの後で、美味しそうなお菓子とお茶を紹介されていました。その時に使われていた菓子皿が気になりました。
例によって、同じような品がウチにもあったはずと探し出したのがこれです。
普段使いの棚の真ん中にありました。ということは、仕舞いっぱなしの多い故玩館の日用雑器の中で、そこそこ使われている品ということになります(^^;)
中央がくぼんでいます。元々、茶托として作られたのでしょう。使ってみると、少し重いのでどんな茶碗に対しても安定感があります。
径 13.2㎝
私もこのデザインが気に入っています。
これは、アールデコ茶托といって良いでしょう。時代は、大正~昭和初でしょう。当時、日本でも、ポスターや雑誌の挿絵、喫煙具、時計など色々な物に、このデザインが取り入れられました。その中で、純和風の品、茶托は珍しいのではないでしょうか。
裏側は、完全に日本の漆器です。
茶托としては大型なので、菓子皿にも使えるのではないかと考え、地元で人気の品をのせてみました。
けっこういけそうです。
お菓子は、槌谷の「おお垣」。江戸中期創業の老舗和菓子屋さんですが、洋風新作菓子をどんどん創ることで有名です。これもその一つ。値段は手頃、ボリュームあり。定番の「柿羊羹」とともに、お土産にも最適です。
ふわふわの生地の中に、マーマレードがはいっています。
当然、お茶が飲みたくなりました。
もう一つの棚(準普段使い品の棚(笑))を探したら、まだ使ったことのない茶碗がみつかりました。
いわゆる麦藁手です。ムギワラ手は、白洲正子好み?(^^;)
高 4.8㎝、径 7.9㎝
口縁は銀で覆輪されています。伏せ焼だからでしょう。
内も外も、非常にラフに麦藁模様が描かれています。日本の麦藁手なら、もっと生真面目に線が引かれています。
こういったことから、この茶碗は中国の品(明末?)だと思われます。
お茶は、ワイルドにごぼう茶。
アールデコの茶托と中国の麦藁手茶碗の組み合わせ、なかなかいけます。和洋中ミックスもおつなものですね。
ごぼう茶の香りと味を楽しみながら、和風洋菓子をおいしくいただきました。