知花の御嶽でのチナマチ御願は、旧暦の12月24日に行われる行事である。その意味は1年間無事に過ごせた事への感謝のお礼と村の繁栄を祈願する拝みでかつては4カ所の御嶽で行われていたが、今は3カ所になっている。
①森口御嶽(ムイグチウタキ)・・・知花祝女殿内の後方に位置する。クシダウタキ(後嶽御嶽)とも言う。
②上之殿毛・・・神アサギ(カンサジヤー)の上に位置し、松本之殿。ヒルマドゥン(昼間殿)、イーヌモーヌトゥン(上之毛殿)とも言う。
③グシク御嶽・・・知花グシクの頂上東側の丘の岩陰に位置する拝所。牛の角に見立てて、チヌサチウタキとも言われている。
④ミーヤ御嶽・・・名前の由来は「新屋(ミーヤ)」に関わる土地であったことからミーヤウタキと呼ばれ、又、近くに祝女殿内のモーヤマがあったことからモーヤマウガンとも呼ばれた。
<2021.2.11琉球新報記事抜粋>