ネット生活 レベル1(仮)

私、魚住千晶(HN)の趣味の話&生存確認。更新遅めです。

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2013年04月07日 18時47分10秒 | 読書
やはり村山早紀先生の『コンビニたそがれ堂』シリーズは良いです。

『コンビニたそがれ堂 星に願いを』(村山早紀・ポプラ文庫ピュアフル)
「星に願いを」
ずっと兄妹のように育ってきた、お隣のお兄さんに恋心を抱く女の子の話。
引っ越してしまう彼と最後に流星群を見るために、お弁当を作ろうとします。
せつない…実にせつない。お兄ちゃんが素敵な子だから、尚更…。
こんなお兄ちゃんいたら、自分が愛ちゃんでも好きになってしまうと思うんだ。
そして、彼女のことを気にかけてはいるけど、恋心に気づかない所がね…。
こういうの個人的にツボなんですね!!!!

そうだね。「できることから、ひとつずつ、覚えていけばいい」んだね。
何か困難にぶつかったとき、大人でも忘れてしまうけど、本当にそうだ。
ペットが死んでしまった時の気持ちも、凄く共感できるなぁ…。
たそがれ堂で買った、お弁当箱と万年筆の「おまけ」が実に素敵だ。
そして、最後の最後がニクいじゃないですか…!

「喫茶店コスモス」
奥さんの鳩子さんとともに「喫茶店コスモス」を経営する宗一郎さんの話。
海のそばのコスモス畑を見に行く約束を果たせなかったため、鳩子さんは
怒って機嫌を悪くしてしまいます。止まってしまった大切な時計を修理に出しに
出かけた宗一郎さんでしたが…。

なぜ鳩子さんにとってコスモス畑がそんなに大切なのか、それを知ると
どうしようもなくせつなくなりました。そして、コスモスの約束を果たすことが
できなかったとき、宗一郎さんが言った「来年だって再来年だって咲くだろう」
って、あのあたりの会話が…。

そして、「喫茶店コスモス」常連の客さんにも愛されて、素敵なお店ですね。
…と言うか、空襲で西半分が焼け野原になりながらも、人々が一生懸命
居場所を作ろうとして復興させた「風早」という町がなんと魅力的なことか。

「本物の変身ベルト」
直属の上司の女性に失恋してしまった青年のお話。
彼は幼い頃に変身ヒーローになりたいと、憧れていたのでした…。
物語の小道具として、ブログやツイッターが出てきたりします。

個人的に一番入りこんで、馬鹿みたいに泣けてしまった一編。

上手くいかないときって、何事もどんどん悪い方に転がっていくんですよね。
それで、自分は「世界にいるたくさんの人間のひとりにすぎない」とか、
「なんのために、この世界に生まれてきたんだろう」なんて思ってしまいます。
まさにその通りだよなぁ…と。

それで、自分も第2ブログに花や風景の写真載せたりしてたの、すっかり
嫌になってしまっていたから、彼の心境わかりすぎて辛かった…。
(自分の場合は、もっと心構えが悪かったり努力不足も大きいですがね・爆)
写真撮ってブログに載せる気すっかり失せた気分を、村山先生にズバリ
言い当てられてしまった気さえしたんですよ。
(ワシの場合はパワハラ・退職勧告の嫌がらせ・リストラのコンボね)

…まぁ。私自身のつまらん話は横に置いておいてだな。

主人公・良太さんは居酒屋で怪しげな求人を見つけます。
高給・高待遇らしいのですが、それがなんと…!!

やはり、風早三郎さんは人間のことが大好きな神様なんだなぁ…と。
ネットで殺人予告をして、お祭り会場にナイフを持って現れた少年…。
いかにも現代的だ、でも彼が人を殺してしまわなくて良かったな…と。

良太さん、カッコ良かったよ。

後書き・解説読んで。
やはり「思い出」はちゃんと作らなきゃいけませんね。
悲しい過去を見ない振りして蓋しただけじゃ…ダメなんだね。

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2 コメント

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Unknown (ケンキチ)
2013-04-07 19:58:52
世知辛い世の中を書くのが村山早紀さんはうまいんでしょうかね?
思い出は暗いものばかりでも思い出ですよねえ。ん~でもフラッシュバックは嫌だ(笑)
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Unknown (千晶)
2013-04-10 18:51:30
こんばんは^^
いつもありがとうございます。

この作家さんの本は自分の好みに合うのですよ。
とても癒されるし、共感できることが多いです。
私も嫌な思い出は沢山ありますがね…。(爆)
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