ネット生活 レベル1(仮)

私、魚住千晶(HN)の趣味の話&生存確認。更新遅めです。

最近の読書

2012年08月19日 19時09分02秒 | 読書
時代モノ・中国ファンタジー・現代モノ日常ミステリ、の3冊です。
どれもシリーズものなので、色々と書きにくい…。

『ころころろ』(畠中恵・新潮文庫)
『しゃばけ』シリーズ第8弾。冒頭は、まだ若だんなが12歳の頃のお話です。
これは淡い初恋ってヤツですか? お母さんの目の病気を治すために、
7つのお宝を探している、三つ年上の娘さんが登場します。
そして、その事件の関連で、すっかり目が見えなくなってしまう若だんな。
(正直、その章の終りには治ってるんじゃないかと思ってたので、
えええ? 嘘? 若だんなの目はいつ治るの?…と、読んでてだんだん心配に)
『けじあり』は、あれ? それ佐助の昔のお話なのかな?…と、勘違い。
たまに、どこまで夢か幻か、過去か現在かわからんお話ありますからね。

『薄妃の恋』(仁木英之・新潮文庫)
『僕僕先生』シリーズ第2弾。あれから5年後、王弁くんの前に先生が現れます。
以前と何も変わない先生。二人は再び波乱万丈な旅に出ます。
道中の漉水のほとりで、男女の熱愛現場に遭遇した一行だが…?

また今回も濃いキャラ出て来ますな~。なまずだか亀だかわからない物の怪やら、
雷の子供、皮一枚の薄妃とか…。遙か昔の中国の雄大な自然描写も良いねぇ♪
そして、やっぱり先生と王弁くんのやりとりが見ていて楽しいのですよ、
相変わらず心読まれてる! やっぱり、そこはからかわれてたのか…とか。
しかし先生も人が悪いなぁ。(ニヤリ)

『スペース』(加納朋子・創元推理文庫)
『ななつのこ』のその後の物語。個人的に加納朋子さんの作品は
『ななつのこ』と『ささらさや』が特に思い入れがありますな…。
『ななつのこ』は1992年の作品らしいから、その時短大に入った駒子さんは
私と同年代なのかな~…と、勝手に思っておりますよ。ハイ。
マッチ箱に印刷された電話番号へ食堂の電話からかける…なんて、
現代ではないよなあ。あと高校の修学旅行がスキーとか。
まさに、バブル後期に高校生だった世代ですよね。そんな変な連帯感。

年末のデパートの前で瀬尾さんと会った駒子は、彼に手紙を読んでもらう
約束をします。ここで「アレ?」と思ったワシ。瀬尾さん、駒子とは
そんなに何度も会ってないのに嘘つくときの癖とかよく見てるのね。
もしかして…。(ニヤリ)

それから、かなり長文の手紙が続います。この手紙、実は…。

今日のお散歩

2012年08月19日 18時31分00秒 | デジカメ写真
お盆休みの最終日、某公園までカメラを持ってウォーキングに行きました。

↓元気に鳴くセミ。公園は木が多いので、まさに蝉しぐれですね。



↓晩夏の花として、個人的に好きなのがサルスベリです。





サルスベリ見ると梨木香歩さんの『家守綺譚』思い出しますね。
ピンクの濃いサルスベリが青い空をバックに咲いている…理想だな♪
ちなみに、我が家のサルスベリはピンク薄いので写真撮っても映えない。



公園の花壇の隅に、ミニトマトを発見♪
ハーブに囲まれて、赤い実をつけておりました。可愛らしい♪

アマゾンさん、勧めてくれてありがとよ!②

2012年08月16日 21時18分08秒 | 読書
『コンビニたそがれ堂』読んで思った事やら感想やらの続き。

※長文、ネタばれ、ブログ主の個人的な暗い思い出話注意※

『コンビニたそがれ堂』(村山早紀・ポプラ文庫)


「あんず」
この日、「コンビニたそがれ堂」を訪れたのは、赤いちりめんの首輪をした
どうかすると子猫に見えるくらいの、やせた小さな猫でした。

表題作と「あんず」読んで、この著者さんは猫がお好きなんだなと確信。
私が好んで読む作家さんって、犬より猫が好きそうな人が多い気がする。
重い病気で余命が少ない事を悟った猫は、「コンビニたそがれ堂」で
人間の姿になれるキャンディを買いました。猫…彼女は「あんず」という
名前なのですが、あんずは一度でいいから人間の言葉で、同じ目の高さで、
うちの人たちと話がしたいと思っていたのです。
キャンディを食べて、中学生くらいの白いワンピースを着た女の子になります。

あんずが健気で本当に可愛い。でも、彼女はいくらも生きられないわけで…。
そうなんですよね、犬や猫って、飼い主が「なんか具合悪そうだな」と思った時は
予想もしないほど容体が悪くなって助からなかった…なんて、よくあるんですよね。
従兄弟の家の元気で可愛かったコーギー犬のモモちゃんや、隣家の親戚で飼っていた
黒猫ちゃんがそうだった。気がついた時には、呆気なく亡くなっていたんでした。
(2匹とも、とても馴染み深かったので、いないと思うと今でもさびしくなります)
そして、隣の黒ちゃんと同じように、あんずも家の人に拾われた野良猫でした。

拾ってくれた高校生の「お兄ちゃん」のこと、大好きだったんですね…。
彼女にいとこの小さな女の子と同じ名前を付けた…って、きっと小さい子が好きな
面倒見の良いやさしいお兄ちゃんなのでしょうね。
家に着くと、いとこの「あんずちゃん」と思いこまれて歓迎される彼女。

つかの間、お兄ちゃんや家族と楽しくも暖かい時間を過ごす彼女。
家族とご飯食べて、笑いあって…そんな平凡なことがまぶしく貴重に見えます。
あんずは猫として過ごしている間、家族のことをよく見ていたんですね。
あと、セミを捕まえて「お兄ちゃん」の弟に渡した後、一度きりの夏だから
逃がしてあげよう…って、ここせつなすぎる。あんずだって、1年と少ししか
生きられない身なんですよね。そして、素直に逃がしてあげる弟のあさおくん。
小さい子って普通こんな素直じゃないだろ。これ、お兄ちゃんの良い影響よね。
きっと、小さいものを愛おしむ心とかやさしく説いちゃうお兄ちゃんなんだろうな…。

あんずが「お兄ちゃん」と花火を見る場面が…。

(ここからは野暮だから書かないぜ☆)
(いや、マジ泣いた。だからこそ詳細書く気ないから☆)
(少しだけ、北条司先生の短編漫画思い出した。あれもマジ泣いた)

なんか、心にしみる…色々な事を思い起こさせる言葉が多いんですね。
あと、終盤のコンビニのお兄さんの言葉がね。
人間年をとると、亡くなって二度と会えなくなってしまう人が年々増えて行きます。
私の祖母は両方とも亡くなってますし、仲が良かった叔母も、近所に住んでいた
祖母の友達のお婆さんも、入社時にお世話になった総務の〇〇さんも…今では
亡くなって向こうの世界に行ってしまわれました。
そんなことを思い返す時、コンビニのお兄さんの言葉は救われるなぁ…と。
なんだか、空の星を見上げたくなるような、そんなお話です。

「あるテレビの物語」
ある女の子の生まれた記念に買われたけれど、壊れてしまったテレビのお話。
去年、地デジ化でテレビを買い替えたのが、なんだか申し訳なくなってしまった…。
ああ、でも37インチのアナログテレビはさすがに取っておけないなぁ…。
我が家のテレビだったテレビさんたち、本当にごめんなさい。
生きものでない「もの」、特に長く使いこんで愛着のあるモノに人格を見るのは
日本人らしい感性なのでしょうね。(ツクモガミなんてのもありますし…)
テレビが女の子の成長を見守ってるのが微笑ましいですね。

今は個人個人の部屋にテレビがあったり、ワンセグでテレビを観ることも
多くなったようですが、昔はリビングのテレビの前に家族が集まったものです。
そう。ワシが小中学生の頃は「子供部屋にTVなんて置くものじゃない!」なんて言う、
親御さんたちの意見は多数派だった気がするよ。(今はどうなのかしらね?)
家族で同じ番組を観て…なんてことが、このお話の女の子のように小さなアパートで
暮らしていれば尚更日常的だったのでしょうね。

アマゾンさん、勧めてくれてありがとよ!

2012年08月16日 19時59分37秒 | 読書
この本を読んで、かなり色々な事を思い出したり考えたりしたし、
読んだ翌日に著者の村山早紀先生をツイッターでフォローさせてもらったり、
自分的にはヒットだったので、丸々1冊について語らせてもらうぜッ…。

県庁所在地のある大きな本屋でタイトルは見たことあった気がしたんだ。
それが、アマゾンの私のページにオススメとして表示されててね…。
なんとなく興味を持って手に取ってみたんですよ。

※長文、ネタばれ、ブログ主の個人的な暗い思い出話注意※

『コンビニたそがれ堂』(村山早紀・ポプラ文庫)
駅前商店街のはずれ、赤い鳥居が並んでいるあたりに、夕暮れになると
あらわれる不思議なコンビニ「たそがれ堂」。
大事な探しものがある人は、必ずここで見つけられるという…。
風早の街を舞台にした、短編小説です。

「コンビニたそがれ堂」
小学校高学年の女の子が、ただでさえ周りに冷やかされてるのに、
友だちと遊んでる男の子に(ささやかでも)プレゼント渡すのって、
どうなんだろう。私だったらやらんな…などと捻くれたことを思ってしまった。
(家族共用のPCでメールに「大好きよ」も危険だろう~www)
でも、小学生だからこその子猫等の守ってあげたくなる小さな動物に対しての
正義感みたいなもの…ああ、懐かしいな。こういう感覚わかるな…と思いました。

「手をつないで」
やはり、これと「あんず」が個人的には特に好きだなぁ…と言うか、
色々思い起こされたり、心にくるものがあるなぁ…と。なんか、せつない…。
実際、私が母にこういうこと言われて育ったんですよ。
…ってか、今でも気分次第では結構ダメージくること言われるんです。
昔、母が入院してた時に御見舞いに行ったら「あんたは不細工で家の恥だから、
病院来るな」言われ、持って行った花を「臭い」言われて放られたことあるわ…。
あと、中学の卒業式の時「あんたの卒業式なんて見たって仕方ない」言われて、
途中で帰ってしまったりな。他の友達の親御さんは、親御さん同士挨拶したり
我が子の写真撮ったりしてたのにね…。もう恨めしくは思ってないけど、
やっぱり、どうしたって悲しい思い出ですよ。
(母は頭痛いとか寝てしまって…暴言等全く覚えてないって言うんですよ)
世間では「子供のためにはどんな苦労だってする」って語るお母さんがいて、
「娘と一緒に服を選ぶのが大好き。趣味も共有」って母娘も多いらしいですね。
だから私は余程親を失望させる駄目で残念な子供なんだって思ってました…。
…あ、今でも思うことある…よな。
(しかも父方の祖母も幼少から親に酷いこと言われて育ったらしく、
たまにか~な~り精神的ダメージ与えるような事を言われましたね)

…ま、ワシのことはさて置いてね。

なんか、これ読んで救われたな。
お母さんだって、神様でもなんでもない、人間なんだな…と。
自分でもどうにもならない、仕方ないこともあるんだと…。
そんなの当たり前だけど…。

…ま、ニュースとかで報じられる虐待は深刻な問題だと思いますけどね。
でも「母なら100パーセント子供のことを思っていて当然」みたいな考え方は、
結構色々な人を苦しめてるんじゃないのかなぁ…と、漠然とね。

「親子でも、やさしくしてあげられたり、大事にしてあげることができるとは
限らないんだよ。(以下略)」ってお父さんの言葉。ああ、そうなんだ…ってね。
親子だって、別々の人間ですしね。気分によってはどんなに好きな音楽だって
聴く気になれないことだってある。それと似たようなことかもしれないですね…。
…ってか、私のイメージだと普通の父親って「お前は母性がないのか!」なんて、
このお母さんのこと非難しそうだけど、そうじゃないんだね。それも目から鱗。
子供に対して100パーセントやさしくなれないお母さんを受け入れているのか…。
(どうも家庭に対するイメージが歪みまくっている私)

「桜の声」
ケツメイシの「さくら」を聴きたくなる一遍。
主人公の中で一番自分に年齢が近いので、かなり「気持ちわかる」。
我が家は親と同居の上に、結婚とかもう諦められてる感じなんですが、
親戚とか会社とかで、冗談混じりでも色々言われるんですよね。わかります…。
同じ仕事を10年もやってると、当初どんな気持ちとか希望を持って始めたか
忘れて迷ってしまうんですよね…。希望の仕事に就けてもそうなんでしょうね…。
そんな中、桜子は公園の桜が2月なのに満開になっていることに気づきます。
桜の花って、とても幻想的な気がしますよね、どこか不思議な時間や空間に
繋がっていてもおかしくなさそうな…。(色々な物語で語られていますね^^)
なんか、東日本大震災の時にラジオを使って必死に被災者の皆さんに
情報を伝えたりしていた去年のことを思い出しましたね。
我が家も12日の午前1時過ぎぐらいまで停電して真っ暗でしてね。
地震についての情報はまったくわからなくて、被災地の皆さんから比べれば
微々たるものでしょうけど、余震も怖かったですしね…。
(こちらは震度4か5弱だったのかな? 数日後の静岡東部地震のが大きかった)
ラジオだけが頼りだったんですね。そんな中、被災地の子供を励まそうと
流してくれた「勇気100%」聴いて…マジ泣けました。
どこからともなく励ましてくれる声、本当に心強かったのでしょうね。

…あまりにも長くなりましたので、ここで切ります。

最近の読書

2012年08月11日 20時01分52秒 | 読書
『娘同心七変化 辻斬り牡丹』(鳴海丈・廣済堂文庫)
徳川家斉治世の文政年間、若君を暴れ馬から救った褒美として、
小手川美鈴は前代未聞の娘同心となることを許される。
変装が得意な美鈴と石頭な教育係・新三郎が怪事件の解決に大活躍。

この著者の本を読むのは初めてですね。
全く別の作者の小説で、剣術道場師範の娘で男装の麗人・美鈴さんという
キャラがいましてね。だから、この本の帯を見て物凄く気になりました。
綺麗でカッコいい女の子が変装して、悪の組織を探るという痛快なお話。
きっと、教育係の新三郎さんとはラブコメになると思ってます!(笑)

『姫様お忍び事件帖 もってのほかじゃ』(沖田正午・徳間文庫)
これも徳川家斉の時代の物語ですね。シリーズ第7弾。
菊姫を連れて、故郷の槻山城下にたどり着いた鶴姫や亀治郎たちだったが、
その頃城内では三人の藩主が国の威信を賭けた囲碁大会を開いていた。
「見てみたいのう」と言って城内をうろついていた鶴姫と菊姫だったが、
なんと! 藩主たちが勝負中の碁盤を引っ繰り返してしまった…!

亀治郎さんの家族が…。(笑) そそっかしくて、お茶目なんですが…。
誤解して勝手に結婚式の準備初めてしまうとか、とんでもねぇw
最後の菊姫にホロリときました…。

『姫は、三十一』(風野真知雄・角川文庫)
平戸藩の江戸屋敷に住む静湖(せいこ)姫は大晦日の夜、おかまの店で
飲んだくれていると「来年は物凄いモテ年になる」と占われる。
年が明け、三十一歳になるのを機に、三十一文字の和歌の会に参加すると…。

謎を解こうと奮闘する姫の前には、素敵な男性が次々現れます。

姫様、それ和歌じゃなくて狂歌!www
そして、狂歌だとしても姫様が初の歌会にいきなりブラックすぎるだろ…。
細かいところが笑えるんですが! 用心棒の岡田は少々口が悪い執事風だし、
なんとな~く乙女ゲームを思い起こさせるよ。これは楽しい♪

お盆休みです♪

2012年08月11日 19時49分24秒 | Weblog
お盆休みです♪
連日30度を超える猛暑だったのですが、今日は午後から雨です。
5話まで進めたまま休んでいた「サモンナイト」を再開。
期間限定で300円だったので、ゲームアーカイブスで買ったのですよ。
かなり以前に2を挫折しているんだけどね…。これもリベンジしようかと。

主人公は、選択肢の一番目に出てくる男の子・ハヤトです。
噂によると横斬りできるキャラの方が若干楽みたいだけど、
もう中盤まで進めたことだし。このままできる所までやってみますよ。

…いや、是非ともクリアしたい!
そうでなきゃ、ワシは日本一ソフトのやりこみ系以外のS-RPGできない人みたい。

↓あと、最近妙にツボなのがこれ。海外の人気アニメらしいですよ。



結構シュールで残酷なんだけどね…。

最近の読書

2012年08月05日 19時38分50秒 | 読書
『野菜たっぷり タジン鍋で毎日ごはん』(オレンジページブックス)
我が家にもタジン鍋あるけど、あんまり活躍してないのでレシピ本買ってみた。
お料理得意でこだわりたい・凝ったモノ作りたい人には向かない本です。(笑)
逆に、本を見ながら料理するのがどちらかと言えば苦手な人でも参考にできる本。
ウチの母はまったく本読まないし、私は凝った料理作る気サラサラないので、
そんな母娘にはピッタリな本! 2,3ステップで作れる料理ばかり載ってます。
しかも! 身近な素材使うものばかりね。こういうのが欲しかったんですわ!
「裏ごし」とか「一度焼いて余熱を冷ます」とか面倒なの一切なし!!
バルサミコ酢とかクミンシードとか、そんなオサレな調味料家にないよ!
…なんてもの、まず出てこない安心感。
会社の某さんは、料理の本見て面倒なのとオサレな調味料出てくるのとで、
すっかり嫌になったと言っていましたが(気持ちわかる)、そんな人も大丈夫かと。

だから、料理得意な人には多分この本不満だと思う。(笑)
でも、私はこんな本が欲しかったんですよ。
地元の本屋探しても、タジン鍋レシピの本自体なくてね…。ネットで買いました。

『唐傘小風の幽霊事件帖』(高橋由太・幻冬社文庫)
ある日、貧乏寺子屋の師匠・伸吉の前に、赤い唐傘を差し、肩に小さなカラスを載せた、
巫女装束の無愛想な美少女が現れた。なんと自分は幽霊だと言う。
何やら死んだ伸吉の祖母と因縁があるようなのだが…?

時代モノのラノベみたいな感じだな。(笑)
今までこの著者の主人公って美形で熱血な感じが(でも乙女心わからん野暮でw)
多かった印象なので、伸吉のヘタレっぷりは少し新鮮な感じがします。
お金の亡者・しぐれ(見た目は可愛らしい幼女の幽霊です)が、織田信長公の
幽霊をこき使ってしまうあたりが凄いぜ…。

『恋閻魔 唐傘小風の幽霊事件帖』(高橋由太・幻冬社文庫)
『唐傘小風~』シリーズの第2弾。本所深川にある貧乏寺子屋の伸吉の家には、
赤い唐傘で悪霊退治をする美少女幽霊・小風ら、風変わりな幽霊たちが居候している。
江戸には雨が降らず、皆水不足で困っていた…。

潔癖症の殺し屋・音之介、オネエの水芸師・紫陽花藤四郎など濃いキャラが
次々現れる中、ある日伸吉の元に閻魔から手紙が届き…。

小風さん、アナタ本当に何者なんでしょうか? 

最近の読書

2012年08月05日 18時57分54秒 | 読書
独断と偏見の読書メモ。読んでも役に立たないことは保障するwww

『三匹のおっさん』(有川浩・文春文庫)
会社を60歳で定年になり嘱託社員になった剣道の達人・キヨ、
柔道の達人・シゲ、機械いじりが得意の頭脳派・ノリの三人は、
町内の悪を斬るべく夜回りを始めることに…。
痴漢・動物虐待・詐欺など、色々な事件が巻き起こる。
キヨの孫の祐希、ノリの娘の早苗にも影響を与えることに…。

オッサン萌え小説。娘に対するノリさん可愛いぜ!
事件が起きた時のアブナイおじさんぶりとのギャップがね…。
特に、動物虐待の事件なんかは考えさせられました。

ただ…。現実で60前後の困った方々に迷惑被ってる身としては、
「確かに30代40代で大人になりきってない人もいるけどさ…。
こんなカッコいい還暦が多ければね…。はぁ…」なんて複雑な思い。

『f植物園の巣穴』(梨木香歩・朝日文庫)
月下香の匂ひが漂ふ一夜。歯が痛む植物園の園丁は、誘われるように
椋の木の巣穴に落ちた…。『家守綺譚』のように、どこまで現実で
どこからは夢か、わからなくなってしまうようなお話ですね。
時には生と死の間の世界もを往復することとなります。
この著者の水と植物の描写が個人的にとても好きです。
植物園が非日常に繋がる扉になってる感じが、なんとも…。

最後まで読むと色々せつなくなりますね。伏線がわかると。
歯が痛むとか、昔の歯が抜けた記憶は比喩として使ってるんですね。

『学ばない探偵たちの学園』(東川篤哉・光文社文庫)
私立鯉ケ窪学園に転校した赤坂通は、文芸部に入るつもりが、
なぜか探偵部に入部してしまう。部長の多摩川と部員・八橋とともに
部活動に励む中、学園内で密室作人事件が発生する…!

トリックとか、事件の真相は個人的には面白かった。
…が!! 主人公&先輩たち、高校生にしては老け過ぎだろ…などと、
ミステリには関係ないことが妙に気になってしまいました。(笑)
いや、ノリとかさ…。これが15,6年前の新本格なら良いのだろうが。
(真面目に好きな方、スマン! いや、私もこの本嫌いじゃないよ)