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元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

お腹に穴が開く!?

2013-03-09 00:34:58 | 身体
本日を含めて3日間、宝塚ゴルフ倶楽部様従業員(キャディーさん)の健康セミナーを行いました。
今回のテーマは 「腰痛もロコモも予防しましょう!」
ロコモティブシンドロームをご理解いただき、現在、すでにある関節痛や身体に潜んでいる関節痛予備軍を改善し、将来的にメタボもロコモも予防して健康寿命を延ばして頂くよう力説しました。

本日は特に目立って骨盤周辺が不安定な方がいらっしゃって・・・

Chii 「ちょっと骨盤周辺が不安定ですね。」

Hさん 「そうなんです。社員の健康診断でも指摘をされて、腹筋を鍛えるよう、病院で言われました。」

Chii 「腹筋運動は どんな事をしていますか?」

Hさんは 仰向けになって、両脚をそろえ、床から浮かす運動を行いました。いわゆる脚上げ腹筋。
Hさんは もともと腰の反りやすいタイプで、脚上げ腹筋で鍛えられる腸腰筋が弱いので、この運動をすることは間違いではありません。

しかし、Hさんは 腸腰筋を含めた腹部の筋肉(腹直筋、腹横筋など)がすべて極端に弱く、両脚を床から浮かせると腹圧が掛からず、腰が反ってしまうのでした。
この場合、先に腹圧を高める腹横筋(お腹を凹ますコルセット状の筋肉)を鍛えることが先決です。

お腹を凹ますよう、Hさんのお腹を触ると・・・
Chii 「あっ!? 腹筋に穴が開いていますね。」

Hさん 「えっ!?」

Chii 「妊娠、出産で“腹直筋の離解”と言って、腹筋に穴が開くことがあるんですよ。」

Hさん 「そうなんです! 子供が大きくて、恥骨が痛くなったり、尿漏れが酷くて、トラブルが多かったんです!」

*腹直筋離解
腹直筋離解
腹直筋の中央には“白線”というラインがあり、その部分は薄くなっています。
開腹手術では このラインを開くそうです。
女性の場合は 妊娠して大きくなるサイズに合わせ、白線の部分は伸びやすくなっていますが、まれに離解することがあります。痛みは伴いませんので、気づかない妊婦さんも多いです。
離解した場合は 腹直筋修復にエクササイズを正しく積極的に行わなければ、その後一生、腹筋に力が入りにくくなります。
腹直筋が離解している場合は なおのこと、間違った腹筋運動をすると、余計に離解を大きくしてしまう恐れがあるんですよ。

運動プログラムには個別性が大切ですが、女性特有のトラブルも考慮しなければいけませんね。


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