元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

身体の記憶

2008-02-04 22:17:23 | 健康
普段のなにげない立ち姿で、「この人、ココが痛いだろうなぁ~」ということがわかりますが、4つ足になってもらうと、もっとよく分かります。
背骨の彎曲、頭と肩甲骨と骨盤の傾斜などもよく分かり、筋肉や関節の硬い箇所も分かります。
そして、もうひとつ・・・分かる事があります

今日、いわゆる五十肩の患者さんKさんにも4つんばいになっていただきました。
Kさんは 去年の6月から改善のためのトレーニングを始めました。
当初、腕を自然に下ろしたところから、60度(正常180度)しか上がりませんでした。
このぐらいまでしか、上がらないということは 腕は動いても、肩甲骨が ほとんど動きません。(肩関節外旋0度:正常60度)
外旋とは腕を外に捻る事=肩甲骨が背中で、ドアが開くような動きをします。

半年ぐらいで、やっと肩のの高さまで、腕が上がるようになりました。
その頃には ちょっと肩甲骨も動き始めます。(肩関節外旋25度)
今日は 肩よりも腕が上がり、120度(外転)へ。
肩甲骨も 動きが出てきました(肩関節外旋45度)

あと、もう少しの肩甲骨の動きをよみがえらす為に、そして、正しい姿勢を覚えて頂くために、今日は 4つんばいのエクササイズを行いました。

デモンストレーションをせず、まずは Kさんが 自分で、どんな4つんばいをされるのかを観察します。
Kさん 「え~っと、4つんばいって、どうやったっけな??」
Chii 「Kさん、できるだけ真っ直ぐの4つんばいになってくださいね。」
Kさん 「え~っと?? 真っ直ぐになってない? 真っ直ぐのつもりなんだけど、、、見えないから、わからないわ~!?!?」
Chii 「赤ちゃんの頃を思い出して~!」

4つんばいになって、分かる事・・・もう一つは・・・
「見えないから分からない」
自分の身体を意識したり、イメージしたり、コントロールしたり・・・
そんな「調整力」の度合いが わかります。
これって、大切なんです。
四十肩、腰痛、変形性膝関節症など、原因がハッキリしない疾患は 実は 自分が原因を作っているのです。
それに気づいている人は ほとんどいないでしょう。
自分の姿勢や歩き方の少しずつの変化に早く気づいて、補正をすれば、大きな痛みや姿勢不全を防げるのです。

仰向けで寝て、足を手で触って腸腰筋や腹筋が発達し、、、
寝返りをして頭を起こして身体を反って、背筋が発達、、、
身体をおこして4つ足になり、背骨のS字を作って、立つ事に備え、、、
やがて1歳を過ぎて、人類らしく2本足で立ち上がります。
2本足で立つために神様が与えてくれたトレーニングです。
自分の身体の形(姿勢)が どうだったのか??分からなくなれば、赤ちゃんの頃を思い出し、ハイハイぐらいから やり直してみましょ。
身体の記憶をよみがえらせて・・・


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