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中央学院大学 少人数教育の実態(6) 100人ゼミの復活

2018-01-31 22:08:07 | 在校生・受験生情報
「イナバの物置ゼミ」の復活!

  このシリーズ(2)で、「イナバの物置ゼミ」は2008年度末まで続いた、
 と書いた。そのため、読者の中には、この問題はすでに片付いたのでは、
 と誤解しているむきもあろう。

  実態を知っている大学関係者も、「すでに過去の話のことだと弁解
 できるな」と、ホッとしているかも知れない。

  先にも書いたが、この不祥事は、大学院商学研究科をつくるという
 ことで新たに雇用された或る教授が、学内で「告発」して明るみに出た。
 その先生は、数年後に、或る事で大学に訴訟を起こし、大学を去って
 いった。

  「うるさいやつ」が居なくなったためであろうか、あの「イナバの
 物置ゼミ」は不死鳥のごとく――「ゾンビのごとく」と言った方がよい――
復活したのである。

  当組合が入手した資料で確認すると、例えば2014年度に、担当者の
 「イナバ教授」、いや「ゾンビ教授(その間に助教授から教授に昇格
 していた)」は、演習に以下の数の履修者を受け入れていた。

       演習Ⅰ(2年生用) 35名
       演習Ⅱ(3年生用)103名
       演習Ⅲ(4年生用) 84名

  まさに「100人ゼミ」だ、「イナバの物置ゼミ」は復活を遂げたので
 ある。

  103人もの履修者がいてどうやって「ゼミ」ができるのか? 
  名前を憶えられるのか?

  シラバスを見ると、「演習Ⅲ」は卒論指導とのことだ。84人もの
 学生の卒論を、どうやったら指導できるのか
碌(ろく)なもんじゃ
 ないことは、誰にでもわかる。


■中央学院大学の体質

  先のブログで、「質(たち)が悪い」と書いた。「言い過ぎだ」と
 思われた方もいよう。

  しかし、この大学、反省がない。世間に知られなければ構わない、
 というのがこの大学に染み付いた体質である。

  ここで述べた2014年度の開始時の商学部長は、佐藤英明教授だ。
 彼は前年の2013年4月に商学部長に就任していた。そして2014年7月
 には学長に就任した。

  要するに、2014年度の事態(また2013年度の事態)については、
 彼に責任があるのである。彼がもし中央学院大学における学生の教育
 のことを真剣に考えていたなら、このような異常な「100人ゼミ」は
 即刻5つ程度に分割し、他の専任教員に職務命令を出し、担当させ
 なければならなかった。

  こんな異常な状態を、10年も放置し、改善できない法人も教務課も、
 同罪である。「徹底した少人数教育」を、よく宣伝文句に使えるよ!
 


■法人の力が弱すぎる

  この大学では、教員組織の力が強く、法人や職員の力が弱すぎる。
 ものを言わない、ものを言えないから、こんな非常識なことが起こり、
 改善できないのである。

  この大学の専任教員は、ほとんどがまともな学会論文を持っていない。
 持っているのは少数でしかない。

前回、専任教員には3年に1本の論文を大学の紀要に掲載する義務
 があるが、少なからぬ者はこの義務を果たしていないと指摘した。
 大学を審査する「大学基準協会」からも、研究が不活発であることは
 再三指摘されているが、改善は絶望的である。要するに、学問的業績は
 さっぱりなのである。大方は、「先生、先生」と呼ばれ、学者気取りに
 なっている、ただの「オッさん、オバさん」にすぎないと、ある専任
 教員が喝破(かっぱ)していた。

  心ある大学の職員や法人職員は、この程度の専任教員に、ひるむ必要
 はない。この大学の教育の劣化をひきおこしている張本人は、彼ら専任
 教員の中にいる。

  いずれ、これら張本人の悪行については明らかにする。


■専任教員の「研究業績」

  正真正銘の学者か、「ただのオッさん、オバさん」の類か、はたまた
 「普通の教員」かを、職員や学生が判断することは難しい。
 
  それでも、調べる方法があるので、知っておくと便利。

  まず、CINII(https://ci.nii.ac.jp/books/)を開き、「著者検索」を
 クリックし、「著者名」の欄に、教員の氏名を入れるのである。

     次に、右側の「検索」をクリックする。
 
  すると、その教員がどんな本を書いているか、いくつの図書館がその本
 を収蔵しているかが、たちどころにわかる。

  多数の図書館に入っていないような本は、学術的価値がないものが多い。
 またどこの出版社から出された本であるかも、重要だ。著者が金を払って
 無名の出版社から出したような本には、学術的価値が怪しいものがたくさん
 ある。

  がっかりしないように! 学術書の単著(自分ひとりで執筆した著作)を
 持っているような専任教員は、この大学ではほんの一握りにすぎない。

  若い専任教員は別として、50代、60代になっても、単著の研究書を
 持っていないような専任教員は、「ただのオッさん、オバさん」の類で
 ある。高給と十分な研究環境を与えられながら、ただ怠けていたか、
 はじめから能力もないのに、学閥やコネで、職にありついたかの、どちらか
 である。
 
  本ではなく、論文の方は、https://ci.nii.ac.jp/ja を開き、
 同じようにすれば、見ることができる。

  これだけでは、著書や論文の質までは分からないが、もちろん、それを
 調べる方法もある。それは、少々複雑な作業となる。

             <続く>

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