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中央学院大学 少人数教育の実態(2)100人ゼミの存在

2018-01-19 23:06:50 | 法令違反、受験生・保護者・在校生情報
■文科省令「大学設置基準」違反だ!

  教室の収容人数の約60人を上回る103人もの履修者を受け入れて、すなわち
 物理的に受け入れ不可能なのに、受け入れ、単位を出すことは、文科省令「大学設置
 基準」違反だ。


  この中央学院大学の笑えるところは多数ある。すなわち、教務課も商学部も、
 「イナバの物置」状態を、見て見ぬふりをして、これを放置してきたことだ。
  要するに、最初から「グル」なのである



■教務課(=学校法人)もグルだ。

  教務課は、履修登録が終わった段階で、科目ごとの履修者数を正確に把握している。
 いうまでもなく、履修者数に応じて、大、中、小の教室を割り当てるには、履修者数の
 正確な把握が必要である。

  ゼミには当初から小教室が割り当てられている。当然である。

  もしゼミ担当教員から、100名もの履修者が入る教室への変更申請が出された
 としたら、この段階で「異常さ」は分かり、上司に伝わり、是正がなされるはずだ
  ――と、普通の人は考えてしまう。
 
  しかし、「徹底した少人数教育」を売りものにしているのに、こんな是正はなされ
 なかったのである。偽りの看板なのである。


  その他、教務課が異常を確認する機会は多数ある。例えば、教務課が科目ごとに
 「成績票」を作成する際である。ゼミ担当教員に渡すために用意した成績票に、
 100名もの学生名が載っていたら、普通は異常だと思うべな!

  でも、彼らは異常とは思わないらしい。


商学部長もだ

  当時の商学部長は、椎名市郎氏だ。
 
  例の助教授が、3つのゼミにそれぞれ100名前後の学生を集め、単位を乱発して
 いることは、教員室(講師控室)で話題になっていた。専任教員の間で話し合われて
 いた。商学部長の耳に入らないわけはない。

  この商学部長、身内と自分には甘く、優しいようだ。例の助教授に「教育的指導」や
 「勧告」を行い、違法行為をやめさせればいいものを、まったくしない。

  そこで業(ごう)を煮(に)やした或る教授(大学院商学研究科を兼任)が、学内で
 発行していた「もの申す」シリーズでとりあげた。

  数字を挙げての告発にあい、ようやく是正となったが、全くの中途半端だった。

  すなわち、ただちにゼミを分割し、他の教員を動員して担当させることをせず、
 2006年度はそのままにしておいた。

  ただ、今後「演習Ⅰ」に履修者を受け入れる際には、大量の履修者を受け入れる
 ことは御法度(ごはっと)となっただけであった。

   そのため、2007年度の「演習Ⅱ」には前年度の「演習Ⅰ」の履修者がそのまま
もちあがり、「演習Ⅲ」には「演習Ⅱ」の履修者がもちあがったのである。
  2008年度の「演習Ⅲ」には、2007年度の「演習Ⅱ」の履修者がそのまま
  もちあがった。

   こうしてこの「イナバの物置ゼミ」は、告発された2006年度に全廃された
のではなく、2008年度末まで存在し続けたのである。

■秘匿(ひとく)

  これは「大学設置基準」違反であり、すぐに是正措置を講じ、文科省に報告
しなければならない事件である。

  ところが、学校法人がこれを文科省に報告した形跡はない。

  いつものごとく、「ほおっかむり」したのである。

  高等教育の使命を自覚していたなら、こんな違法な事態を放置しておくことなど
起こりえない。あるいは、違反を知ったなら、すぐに是正措置をとるであろう。

  また、大学の教育について審査を行う第三者機関である「大学基準協会」にも、
この件は報告されていない。なぜなら、2008年度の審査結果である「認証評価結果」
 に.この事件のことは、一言も触れられていないからである。

■ことの重大性

  過去に出した「卒業証書」の一部が怪しいのである。
  授業への参加が物理的に不可能であるというのに、単位が出され、卒業資格、
すなわち「学位(学士)」が出されていたとしたら、大問題だろう。

  成績評価が妥当であったかの問題ではないのである。成績評価以前の問題、
 成績を出す条件が欠如していた問題なのである。

  今後、組合としては、文科省に資料を提供し、告発することも検討する。

                <続く>

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